調理師になるには?その方法や手続きについて解説!!
調理師になるにはどうすればいいの?
調理師になる条件はなに?
調理師試験を受験したいけど、手続きのやり方は?
初めて挑戦することは、分からないことだらけですよね。
私は、令和2年度の【調理師試験】に合格し調理師免許証を取得しました。
調理師試験は国家試験です。
国家試験といっても、そう難しいものではありません。
試験の正解率が60%以上で合格です。
令和元年度の合格率は66.4%となっています。
難しくないからと言って、なめてかかってはいけません。
出題範囲も広いので、まんべんなくコツコツ勉強することが必要です。
それでは、調理師になる方法と調理師試験の受験手続など、経験したことをお伝えしたいと思います。
調理師とは?
調理師法によって【調理師免許証】を有し、調理技能のみならず栄養及び衛生に関する知識を修得した調理のプロフェッショナルのことを指します。
実は【調理師免許証】取得者以外は調理師を名乗ってはいけません。
すごい調理技術を持っていても、すごい有名なレストランのシェフでも、【調理師免許証】を持っていなければ調理師ではなく、調理人になります。
もし、これに違反した場合は30万円以下の支払いを科される場合があります。
調理師になるにはどうしたらいいの?
調理師になるには、次の二つのルートがあります。
①調理師試験に合格する
②調理師養成施設を卒業する
②の調理師養成施設とは、調理師専門学校や調理コースのある高校、専修学校のことです。
調理師養成施設を卒業すると、試験なく調理師になれます。
卒業までに1~3年間の勉強が必要となりますが、調理に関する技能や知識を基礎から学べるのが利点です。
また、就職活動も学校のサポートがあるので安心ですね。
②調理師養成施設から調理師なる方法に興味がある方は、入学条件や指導方法、就職率など自分に合いそうな学校を探してみて下さい。
私の場合は、①の方法で調理師になりました。
ですので今後は、【①調理師試験に合格し、調理師免許証を取得する】方法での解説がメインとなります。
調理師試験の受験資格はあるの?
調理師試験を受験するには、以下の資格が必要になります。
①中学校若しくはこれに準ずる学校を卒業した者
②定める施設又は営業において2年以上の調理業務に従事した者
①と②の二つの条件を満たす必要があります。
学歴が小学校以下の場合や、調理業務経験が2年に満たない人は受験できません。
②の定める施設又は営業とは、以下となります。
・学校、病院、寮などの給食施設(継続的に一回につき20食以上または一日あたり50食以上を提供)
・飲食店営業(旅館・簡易宿泊所含む)
・魚介類販売業(販売のみは除く)
・そうざい製造業
調理業務の経験がない人にとっては、なかなか厳しい条件だと思います。
調理業務の経験がない方は、これから経験を積むか、調理師養成施設に入学するかの選択が必要です。
調理業務に従事した期間とは?
つぎの場合、従事期間に含まれないので注意してください。
・一か月以上の長期休暇
・同時期に複数の施設・店舗での勤務。
いわゆる、同一期間によるカケモチは合算できません。
ただし、期間の異なる複数の施設・店舗での勤務は通算できます。
パートやアルバイトでも大丈夫?
パートやアルバイトで調理業務に従事している人は、以下の条件を満たせば受験資格が認められます。
原則【週4日以上かつ1日6時間以上の勤務(実働)】
ただし、週5日以上かつ1日5時間以上の勤務でも認められる場合もあるそうです。
ちなみに、私が受験した沖縄県では、
週3日以上かつ1週間の勤務時間の合計が24時間以上となっています。
各都道府県で、条件が異なる可能性があるので問い合わせてください。
調理業務経験に該当しないものとは?
上記の定める施設又は営業で働いていても、以下の場合、受験資格はありません。
・直接調理に関係のない業務に従事している者(運搬、配達、食器洗浄)
・ケーキ、デザート類のみの業務に従事している者
・飲食店営業の許可条件として「簡易な調理にとどまるもの」とある場合の調理に従事する者。
「簡易な調理にとどまるもの」とは、食材の下処理をせず、既製品や半製品(唐揚げ、フライドポテト、ソフトクリーム)を提供している場合です。
コンビニやスーパー、露天などが該当します。
調理師試験の受験日はいつ?
調理師試験の受験日は、各都道府県で異なります。
また、試験問題も各都道府県で作成され、問題内容も同じではありません。
年度ごどに受験日が違ってくるので、前年度の日程をうのみにせず、所轄の保健所か都道府県のホームページで確かめてください。
ちなみに、私が受験した沖縄県令和2年度の受験日は
10 月 29 日(木)
でした。
令和3年度は
12月15日(水)
になります。
一か月以上の開きがあり、曜日も異なるので注意が必要です。
早めに確かめて、受験手続きや勉強の日程を調整しましょう。
調理師試験の願書はどこで入手するの?
試験の願書は各保健所で配布されます。
また、各都道府県のホームページからダウンロードでの入手も可能です。
※1.ダウンロードできない地域があるかもしれませんので、問い合わせてください
※2.願書は、管轄外の保健所でも入手が可能です。
ただし願書の提出は、現住所の管轄の保健所になりますので注意してください。
受験料はいくら?
受験料は各都道府県で異なり、6,000円~7,000円なります。
受験する都道府県に問い合わせてください。
受験料は、各都道県の収入印紙を購入し、願書に貼り付けて提出します。
※受付窓口で願書や提出書類に不備がないか審査を受けた後、収入印紙を購入してください。
原則として、収入印紙の払い戻しはできません。
願書に必要な提出書類は?
提出する書類は、以下となります。
①受験願書
②卒業証明書(原本)または卒業証書の写し(原本と写しの両方を持参)
③調理業務従事証明書
④写真(タテ4cm、ヨコ3.5cm で提出前6カ月以内のもの)
⑤戸籍抄本(結婚などにより、①②③の氏名が異なる場合に提出)
※②の【卒業証書の写し】を認めない都道府県もあるようです。問い合わせが必要です。
調理業務従事証明書とは?
調理師試験を受験する資格に【定める施設又は営業において2年以上の調理業務に従事した者】とあります。
調理業務従事証明書とは、その職歴を証明する書類です。
この書類は受験者本人が記入することはできません。
これまでに勤務していた施設や店舗の施設長や代表に記入してもらいます。
忙しい方が多いと思いますので、余裕をもって記入依頼してください。
公印や実印、印鑑証明なども必要となるため、重要な書類となります。
紛失などしないよう取り扱いに十分に注意してください。
それから複数の職場で勤務していた場合、複数枚の調理業務証明書が必要となります。
たとえば、転職しながら3つのレストランで働いた場合は、それぞれのレストランの調理業務証明書が必要となり、合計で3通提出しなければなりません。
提出する窓口は?
書類が整ったら、願書を提出しましょう。
提出する窓口は、現住所を管轄する保健所です。
窓口で受験資格の確かめと、提出書類に不備がないか審査します。
審査終了後、各都道県の収入印紙を購入し、願書に添付して再提出しましょう。
受理されると受験票が交付されます。
これで、調理師試験の手続きは完了。
あとは合格をめざして、勉強をがんばるだけです。
※【受験票】は、絶対になくさないでください。
受験当日はもちろんのこと、合格後の手続きでも必要です。
不合格でも、次年度の受験手続で、一部書類の提出が省かれます。
まとめ
それでは、調理師になる方法と、その手続きについておさらいしましょう。
1.調理師になる方法を選択しましょう
調理師になるには、二通りの方法があります。
①調理師試験に合格する
②調理師養成施設を卒業する
2.調理師試験の受験資格があるか確認しましょう
①中学校若しくはこれに準ずる学校を卒業した者
②定める施設又は営業において2年以上の調理業務に従事した者
二つの条件を満たしていれば受験できます。
3.調理師試験の願書を入手しましょう
願書は最寄りの保健所で入手するか、各都道府県のホームページからダウンロードできます。
4.願書および必要書類を確認しましょう
提出に必要な書類は以下になります。
①受験願書
②卒業証明書または卒業証書の写し
③調理業務従事証明書
④写真
⑤戸籍抄本(結婚などにより、①②③の氏名が異なる場合に提出)
③調理業務従事証明書は、勤務している(していた)施設・営業の施設長または代表に記入してもらいます。
相手の都合もありますので、早めに記入を依頼してください。
5.願書を提出しよう
願書は、現住所の管轄する保健所の窓口へ提出します。
管轄の保健所を確かめて提出しましょう。
提出書類に不備がなければ、受験票が交付されます。
以上で調理師試験の受験手続は完了です。
あとは、合格に向けて突き進むのみ。
難しい試験ではありませんが、勉強なしで合格することは不可能です。
あなどらず、がんばりすぎず、受験日を迎えましょう。
追伸
調理師試験の科目や出題範囲、勉強方法、合格後の手続きなどの解説もしたかったのですが、記事が長くなったので後日のブログでアップします。
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