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パンダのnoteが生まれた理由(後編)

<前編からの続き>
朝日新聞出版さんぽのnote「きょうもパンダ日和」。前回に引き続き、たくさんの人に読んで欲しいなぁ……という気持ちを込めて、連載の見どころをnoteにまとめてみました。

2.ふたご誕生を見据えていた「パンダのもり」

連載2回目は、現在シャオシャオとレイレイが暮らす「パンダのもり」について書きました。

すっかり大きくなったレイレイ(2024.11撮影)

入れ替え保育にもピッタリの位置にある産室と保育室。ここではふたごの誕生を見据えていたのですね。2024年3月に完成したやぐらは、シャオシャオが柱をガジガジ。飼育担当者の「すぐにあきますよ」の言葉通り、すぐに飽きた坊ちゃんなのでした。

2020年9月から公開が始まったパンダのもり。私は完成時の内覧会に参加していました。その時の記事はこちら。まだシャオシャオとレイレイは生まれておらず。シャンシャンはそのまま東園暮らし。

リーリーとシンシンは、まだ移動したばかりで環境に慣れていないとのことで、報道陣には公開されず。内覧に参加していた、小池百合子都知事と報道の代表のみが、リーリーとシンシンに会えたのでした。

護衛を従え、ブルゾンちえみWith"B"状態だった小池都知事。リーリーとシンシンに会ったあとも笑顔はなく……。「パンダで笑顔にならない人っているんだ……」と思った記憶があります。

3.リーリーとシンシンの来日

3回目では、リーリーとシンシンが来園した頃にさかのぼります。すぐに竹を食べ始めたという、頼もしいシンシン。記事内には、2頭が来園した頃のあどけない写真も掲載しています。

2代目パンダ舎の改修では、中国での脱走経験があるというリーリーのために、電柵も取り付けられました。そしてパンダのモニュメント2種類。これって年代が違ったんですね。改修前のも残してくれていて、よかった。

さらにここで暮らしたユウユウやリンリン、メキシコから来園したセニョリータ・シュアンシュアンも写真で紹介しています。リンリンが2008年に亡くなって、上野にパンダがいなくなったとき、何とも言えないさびしい気持ちになりました。
改めて、リーリー、シンシン、日本に来てくれてありがとうやで。

4.カンカン・ランランのころ

4回目は、上野のパンダ飼育の歴史を語る上で欠かせない、カンカン・ランランのころにもふれました。最初は急すぎて獣舎が間に合わず、トラ舎に仮住まいしていたというのは、嘘のようなほんとの話。

後に完成した初代パンダ舎への引っ越しは、なんとリアカーで。そしてパンダ舎近くでの火事、木から下りられなくなったトントンなど、朝日新聞出版のnoteならでは、当時の貴重な写真や新聞紙面もふんだんに盛り込ませていただきました。

インターネットもない時代。手探りで行われた飼育のお話は、とても興味深いものでした。

5.累計で6万4000個売れたカリスマ

そして最終回となる5回目。「ジャイアントパンダ保護サポート基⾦」や「パンダドネーション商品」など、私たちがパンダのためにできるサポートについて書きました。

売上げの一部が寄付される「パンダドネーション商品」はデザインはもちろん、素材にもこだわっています。環境に配慮した素材を使うなどして、ジャイアントパンダを取り巻く環境の保護についても伝えるようにしているのです。

そして、一番売れたのは『ぬいぐるみ ほんとの大きさパンダの仔 香香 284g(10日齢)』。中国へ返還される年までの6年間販売し、累計で6万4000個を販売したそうです。さすがカリスマや……。

筆者私物のシャオシャオとレイレイ

筆者私物のシャオシャオとレイレイのぬいぐるみも登場。君らは、以前ラジオに出演したときに、しょこたんに抱っこしてもらったんだよね。ウフフ。

かくして連載は、副園長や担当者のお話に、公式の貴重な写真や当時の新聞記事をふんだんに使用した、贅沢な仕上がりとなりました。

おわりに

野生動物の保全には、私たちの支援が欠かせません。
上野だけでなく、動物園や水族館、保全団体や大学研究機関など、どこも保全活動のための資金集めに苦労しておられます。

パンダはもちろん、動物たちのために動いてくださる方々に感謝を込めて。自分たちにできることからサポートできれば。同じ思いを持つ方はきっとたくさんいる、改めて、そのための方法をお知らせしたい……と思い、この記事を書きました。

園内にある募金箱

例えば、パンダドネーション商品を購入したり、気持ちだけでも募金箱に入れたり。東京動物園友の会に入れば、年に4回、会誌が届き、動物園や水族園の動物飼育にまつわるさまざまなニュースや動物学の最新の話題を知ることができます。

この会誌、現在出ている最新号(2025年冬号 No.737)には、リーリーとシンシンが上野で過ごした13年間を紹介するページもあり、飼育員の齋藤さんのコメントも載っています。

上野動物園のパンダ飼育の歴史を改めて振りかえり、何かひとつでも行動に移すことができればステキですよね。

<上野動物園ののんびりパンダライフ>
【1回目】シャンシャンも暮らした2代目パンダ舎
【2回目】3代目パンダ舎「パンダのもり」がひらがなのワケ
【3回目】リーリーとシンシンが「2代目パンダ舎」にやって来た日
【4回目】初来日したカンカンとランランのパンダ舎はトラ舎だった?
【5回目】リーリーお気に入りの洞穴をつくったのは?



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