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恐山夏の旅 その壱 〜風車の響きとイタコ〜

青森県にある恐山。個人的には「あなたの知らない世界」のイメージが強いのだけど、一度行ってみたかった場所でした。毎年夏は仕事的に繁忙期で、夏休みなんかとれない状態なのですが、ギッチギチに予定を詰め込んで行ってきた! やればできるやんか、自分。

遠くて近い青森

恐山には宿坊があり、そこに泊まるのも旅の目的の一つ。予約は電話のみで、開山期間中は宿泊の1週間前まで受け付けてくれるという。夏の例大祭期間中に行きたかったので、今年の開山初日(5月1日)に予約の電話。一応すんなりと予約は取れましたが、ネットと違い控えが残らないので、正直当日までちゃんと予約できているか不安でした。

改めて行き方を調べてみると、意外と遠い。初日は一気に恐山まで移動。朝7時台の飛行機。眠かったけど、久々の飛行機に興奮して眠れなかった……。

飛行機だ〜!

飛行機は某旅行サイトのプランで取ったのだけど、この日は満席で同行した家人とふたり、席が離れてしまい……。そんなことあるんだ。ちなみに帰りも別々の席。もうこのプランはやめようと思いました。

伊丹空港から青森空港まで1時間30分ほど。意外と近いのね。

名調子の路線バス

空港から青森駅まで出て電車で向かいますが、予定の電車までだいぶ時間があるので、空港でごはんを食べてから青森駅へ移動。朝早かったのでフードコートは空いておらず、8時30分から営業しているレストランにて。でっかい帆立がのったピラフを注文。お姉さんの方言が心地よく、旅気分が高まります。

でっかい帆立入りピラフ

空港からはバスで移動。最近やっと交通系ICが使えるようになったそうで。小銭いらずで便利。

青森駅からは青い森鉄道で下北駅を目指します。野辺地で乗り換えて、目的地の下北駅まで2時間ほど。切符買おうと思ったらクレジットカードが使えなかった。現金多めに持ってきてよかったなぁ。

右の電車に乗ります

夏休み期間&例大祭ということもあり、電車は人でいっぱい。座席に荷物を置いていた学生さんもあわててどける。いつもは一人でのんびり席をつかってるんだろうなぁ。

バスチケット。観光っぽい

下北駅からはバスで恐山へ。電車の時間に合わせてバスが設定されている模様。さらに例大祭中は増便していてうれしい。普通の路線バスのようですが、恐山近くでは名調子の観光案内(録音)も入り、なかなか面白かった。

三途の川と風車

バス停から少し引き返して、三途の川にかかる橋を見ます。傷んでしまって通行止めになっていました。

近くの湖もきれい。火口湖である宇曽利山湖(うそりこ)は、別名・極楽浜と呼ばれています。強い酸性で普通の生き物は生息できないそうな。この環境になじんだウグイのみが生息しているけど、通常より寿命が短いらしい。

駐車場には屋台があり、おじさんが風車やおもちゃを売っていました。この風車、何のためにあるのか聞いてみると「風車はカラカラなってな、死者を呼ぶんだ」と教えてくれました。供養にもなるようなので、1本購入。じつはこの風車、近くの売店や中でも売っていたのだけど、小さな鈴がついていたのはここのだけ。

ちょうど屋台しまいだった。ガンダムとかドラゴンボール。懐かしい

さて、寄り道は終わり。500円の入山料を支払って、恐山の中へ。門をくぐって右手に宿坊があります。左手の建物には「イタコの口寄せ」の看板が。そっとのぞくと10名ほどでしょうか、建物の廊下にずらっと人が並んでいます。結構人がいたので並ぶ気にはならず、その場を後にしました。

看板の文字にテンションが上がります

この日は例大祭初日。じつはイタコさんは祭りの前日からここに来ており、その日が穴場なのだとか。そら知らなんだ〜。

その弐へつづきます>


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