中国ビザ取得への道のり
パンダに会いたい
上野動物園から中国の基地へ向かったシャンシャンや、同じく和歌山アドベンチャーワールドから中国へ渡った永明さん、桜浜・桃浜。永明さんは高齢のため、現在非公開エリアでお過ごしのようだけど、10月にはシャンシャンの公開も始まり、いつでも会える状態。ただ現在、中国へ渡るためにはビザが必要なのです。
そこで、ビザ取得にチャレンジした私の備忘録。中国行きをもくろんでいるパンダ好きの方の参考になればと思います。
取り扱い地域はどこ?
中国ビザ取得への道。まずは書類の記入から。WEB上で記入してプリントアウトした物を所轄のビザセンターなどに持っていく必要があるのです。
私の居住地の所轄は大阪ビザ申請センター。こちらで申請を受け付けるのは、中国駐大阪総領事館管轄区域内。大阪府のほかに、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、岡山県、鳥取県、島根県、広島県、愛媛県、香川県、徳島県、高知県です。
東京ビザ申請センターは、大使館管轄区域(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県)
名古屋ビザ申請センター衛星事務室は、名古屋総領事館管轄区域(愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県)となります。
まずは写真を用意
そしてはじめに用意すべきは申請に必要な証明写真。背景が白でないといけないので、直前に取得したパスポートの写真(青背景)は使えませんでした。ビザの写真はサイズや背景、おでこの露出具合まで細かく規定があるため、写真スタジオで撮影するのが安心です。私はカメラのキタムラを利用しました。「中国ビザ申請用」というとその通りの規格にしてくれます。
写真2枚とデータで3,080円。結構お高いですが、ややこしい規定をすべておまかせでクリアできるように撮影・加工してくれます(写真に関する規定はこちら)。撮影時間は5分ほど。その後10分ほどで写真を受け取れました。写真は申請時に、データはこの後のWEB申請で使用します。
WEB上で申請票を入力する
大阪ビザセンターの書類の記入はこちらから。「申請の流れ」から「査証高速リンク」をクリック。移動したページで「オンラインによる申請表入力」の「申請票入力」をクリックし、規約に同意して入力開始です。
内容は第1部分から第10部分まで。職業や学歴、配偶者や親などの家族構成や渡航情報など、結構細かく聞かれます。配偶者の本籍地や親の誕生日など、すぐにはわからなさそうな事も出てきますので、途中保存しながら、何回かにわけて入力することになると思います。
途中でブラウザがかたまったなどという話も目にしたので、下にある「一次保存」ボタンでこまめに保存することをオススメします。さらに、この時出た番号は控えておきましょう。一度閉じて入力を再開するときに必要となります。
入力は中国語か英語。日本語はありません。そのため私は、こちらのサイトを参考にさせていただきながら入力を進めていきました。こちらは旅行ではなく「中国業務Mビザ」の入力法ですが、「第2部分ー申請情報」以外の内容はだいたい同じなので、参考になると思います。ただ、ビザの種類と渡航目的は「旅行」にするのをお忘れなく。
入力できたら申請票をダウンロードして、プリントアウトします。そのあたりはこちらのサイトを参考にしました。予約や照会に必要になるので、申請番号を控えるのもお忘れなく。
申請日を予約(※現在必要ありません)
以前は申請に予約が必要でしたが、2023年12月18日より、大阪でもビザ申請の事前予約制を廃止されました。申請書と必要書類を持参すれば、予約なしでビザの申請することができます。(2024.1.27 追記)
申請についてのお知らせはこちらです。
入力から申請まで結構時間がかかりますので、出発日までだいたい2か月くらい余裕を持って申請したほうが安心です。かといって早すぎてもダメ。観光ビザの有効期限は3か月なのです。なかなかに悩ましいですね……。私は申請の準備を約2か月前からはじめ、申請日を出発日の1か月ほど前にしました。そして特に問題もなく、申請日から3日後にはビザを受け取ることができました。
申請時の必要書類
申請時に必要な書類は下記の通り。当日忘れ物のないようにお気をつけください。パスポートは有効期間が申請日から6ヶ月以上、査証欄に余白ページがあることをしっかりと確認してくださいね。場合によっては旧パスポートが必要な場合もあります。規定が変わる場合もあるので、行く前にパスポートセンターのWEBページで必要書類を確認しておきましょう。
ビザセンターでの流れ
申請予約が取れたら、いよいよビザセンターへ。申請日には予約の10分前にビザセンターへ入るように明記してあります。私は13時30分の予約でしたが、15分前につきました。まず入って左側にある受付へ行き、必要書類などがそろっているかを確認されます。私はサイン(2箇所)忘れを指摘されて、その場でサイン。パスポートのコピーがなくて、コピーするように言われている人もいました。
必要書類がそろっていれば、すぐに番号札をもらえます。ただ、書類のチェックに時間がかかるためか、時間がたつにつれて受付に行列ができていました。
受付で番号札をもらったら、備え付けのベンチなどで番号が呼ばれるのを待ちます。番号はベンチ前にある2つのモニターにも映し出されます。私の番号は0101番でしたが、予約時間になった時点で、まだ0070番代。先は長そうです。
窓口は6つあり、そのうちひとつは受け取り専用。のこり5つが申請用ですが、ちょうどお昼の時間だったからか稼働しているのは2つだけでした。
申請は早い人で5分ほど。関係書類がたりなかったりして、もたもたしている人でも10分ほどでした。待ち始めて30分後には番号は0090番台になりましたが、そこからなかなか進みません。そして14時12分、すべての窓口に人が戻ってきました。そこからは快進撃のはじまり。5分後には番号を呼ばれました。
申請の手順
番号を呼ばれたら、すみやかに指定の番号の窓口へ。窓口の方にパスポートや申請用紙、写真などを渡します。窓口の方は(たぶん)中国人のご婦人。申請用紙を見ながらチェックしていきます。私の行き先を見て「成都? パンダいるよ〜!」と気さくに話してくれました。
肝心の申請ですが、私はホテルの予約表を別の日程を考えていたときのもの(申請と日付が異なるもの)を提出してしまい、「日付が違うよ。この場でこの日の予約できる? もしくは、保留にしておいてまた来る?」と言われてあせりました。ちゃんとした予約表も持って来ていたので、そちらと差し替えてなんとか無事にチェックを終えることができました。
その後は受け取り予定日が書かれた紙を渡され、この日の営業時間内(9時から16時まで)に来るようにと伝えられました。現在、郵送でのお渡しは取り扱っていないので、また同じビザセンターまで受け取りに行かなくてはならないのです。書類に問題があれば、この日までに確認の電話をかけるとのことでした。
受け取りの日付は3日後で想像よりだいぶ早め。1週間くらいかかると思っていました。今回、パスポートは預けたまま。次回ビザを貼付した状態で返されます。結局申請にかかったのは1時間くらいでした。
ビザの受け取り方
受け取り時は申請時と同じように受付で番号表をもらい、自分の番号が呼ばれるのを待ちます。申請も受け取りも最初は受付で番号をもらうので、窓口は混んでいました。その後、番号を呼ばれたらパスポートとそこに貼付されているビザを確認して、窓口で支払いを済ませます。8500円なり。(2023年12月11日から2024年12月31日までの申請については基本料金が引き下げられ、シングルで2,250円+手数料となります)2024.5.20追記
※引き下げについてのお知らせはこちら。2024.1.27 追記支払いにはクレジットカードが使えます(確かVISAとMasterは使えました)。
受け取りは15時30分頃に行ったのですが、窓口は申請の時よりも混んでいてイスも空いていない(途中で座れました)。受け取りまでには大体1時間かかりました。
がんばればできないことはない!
中国へ行きたい気持ちはあるけれど、ビザの申請でつまずく方も多いかと思います。私も代行業者とかいろいろ検討しましたが、取得時に個人のビザ代行をしている業者は見当たらず。どこも現在は仕事や出張用のビザ手配で手一杯のようでした(しかも費用も高い)。
ビザの申請は確かにめんどくさいですが、ひとつひとつ丁寧にこなしていけば個人でもできないことはありません。やはり関心ある人も多いのか、解説サイトやYouTubeもたくさんあります。
直行便の航空運賃も日によっては往復3万円台に下がってきており、予算的にも行きやすくなった中国。パンダに会いに中国行きを考えている方、ビザ申請にぜひチャレンジしてみてくださいね。