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成年年齢引き下げで、障害福祉サービスを利用する人の「18歳のハードル」はどうなるの?

【皆さんに聞きたい。18歳のハードル。】


あけましておめでとうございます。
私は、障害のある子どもの施設入所支援を16年間取り組んできて
いつも思うことがありました。

18歳(支援学校高等部卒業)が近づくと、私たちも、家族も、本人もストレスが満杯になる。
近年はより厳しくなり、次の支援先が見つからないからと言って、特例的に入所を延長するのも困難になっています。

しかも障害のある子どもの福祉は
障害者自立支援法の制度が適用されています。
保護者のコミットメントがほとんどない子供もいる中、児童養護の枠組みが適用されないのです。
18歳になったら、成人の施設を探さなければならない。
その子が望む望まないにかかわらず、今に入れる入所先が見つかれば、そこに入る。
チャンスを失えば、いつ入れるかわからない。


本当に、その子の意思を尊重してるの?


入所できる次の施設が決まったら、
その子が話せる子の場合、説得する。

「本人の意思決定優先」その意思を、私たち指導員や看護師が導くんだ。


そんな曲がったことをしていていいのか?



「僕の人生僕が決めたらいかんのですか」と泣かれても、
「まあまあ、泣くのはおよし」と言わざるを得なかった過去の自分が恥ずかしくて仕方がない。

「最善の利益」というスローガンとは?

もちろんその子が、
言葉を理解したり話したりできない場合は、
「最善の利益」という「素晴らしい」看板を掲げて
その子の代わりに意思決定する。

親が決めてくれることもあるし、
親も関与してくれない場合は、私たちソーシャルワーカーがいろいろな職種の担当者や関係機関と話し合ったうえで「最善の利益」をおもんばかる。

そうしてきた。
それが当たり前だった。

それでいいのか?

成年年齢が18歳に引き下げられて


そう思って悩んでいる矢先、
成年年齢の引き下げという原子爆弾が投下された。

成年年齢の引き下げは、障がいのある人たち、障碍者福祉サービスを受けている人たちにどんな影響が及ぶのか?

それを十分議論して決定されたのか?

疑問に思わざるを得ない。

これまで、18歳で成人の施設などに入所された子供たちは、
保護者の親権の保護を受け、利用料金の支払いも保護者が行ってきたことが大半だったが
その関係は切れ、
自分で自分の利用料金を支払わなければならない。
もちろん例外もあり、
保護者が全くコミットメントしてくれない、ネグレクトに近いケースもあったが、
こういう場合は自動相談所が支援してきたのが、その支援が切れる。
要対協も切れる。
身上監護はどこが支援してくれるんだ?

私は心の中で叫んだ。

18歳成人となると、
本来、
成年後見人を選任する。
これまで「保護者」として守ってきた家族は、裁判所の審査を経て「家族後見人」になる。
しかし、
家族、保護者自体も多くの生活問題や障害を抱え、あの複雑で頭脳を使う後見事務を実行できそうもない。

苦肉の策で、少々費用が掛かるがぱあとなあなどからの第三者後見人を進言する。

真剣に討議しなければならない「18歳問題」

18歳の壁。
多くの問題がありそうだ。
多くの解決すべきこと、しかも早急に解決すべきことがありそうだ。


これは政治的スローガンで決行してはならないことだ。
一部の人間の利益だけで決めてはならないはずだ。


話し合いたい。
コメントください。

私は3月で障害児入所施設を定年になりますが、
こんどは
18歳の壁、18歳の問題を解決して、安心した将来を支援できる、飛び立つ青年たちに夢の翼を支援できる取り組みに身を投じていきたいと考えています。


人は、
夢を持っていい。
夢を持つべきだ。
そして
夢をかなえるべきだ。
仲間が夢をかなえるのを助けるべきだ。

そう思いませんか?

私も、この問題について真剣に調べ、
どのような議論がされてきたのか、今どんな問題が浮上しているのか
書籍、論文、当事者の声、インタビューなど、当たっていこうと思っています。

また、
心あるあなたならきっと

良い文献や、良い知恵をくださると期待しています。

何卒
よろしくお願いします。

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