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【ありがとう!スクスタ③】栞子ちゃん加入のストーリーは、青春と成長の物語だった!

2023年6月30日にサービス終了が決まった、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル オールスターズ(スクスタ)」

このゲームがとても好きなので、サービス終了までその想いを語ろうと思っています。

その中で避けて通れない、物議を醸したメインストーリーについて語っていきます。
前回の記事では1st Seasonを途中まで振り返ってみました。

同好会に突然現れ、生徒会長選に立候補すると宣言した1年生、三船栞子。
彼女の主張は、生徒たちの「適性」通りに活動し、高校生活を将来の足がかりにして貰いたい、と言うもの。

現生徒会長、中川菜々の主張をも跳ね除け、具体的な政策と巧みな演説力で生徒の支持を集め、生徒会長の座を勝ち取るのでした。

やや横暴なやり口が原因で、リリース時にはネット上で炎上。
その内容を詳しく振り返ってみると、物語を盛り上げようと取り入れた「対立構造」が仇となってしまったのではないか、と分析しました。

ただ、お話はこれだけで終わりません。
生徒会長になった栞子ちゃんの活動も、一筋縄では行かないようで…。

1st Seasonはリリース時に1回プレイしたのみでしたが、私にとってその時の印象はそこまで悪いものではありませんでした。

内容をかなり忘れていたので、記事を書くために振り返ってみましたが、後半はスクールアイドルフェスティバル開催に向けてメンバーたちが奮闘する内容。
時にぶつかり、劇的な展開を経て各々大切なものを学び、成長する。
まさに青春の物語でした。

さて、物議を醸したストーリーはどのような大団円を迎えるのでしょうか?
物語が大きく動く、第13〜17章を中心に振り返っていきます。


栞子ちゃんと同好会の物語を振り返る

学校説明会が開催危機!?

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーは、μ's、Aqoursと共に、スクールアイドルフェスティバルの準備に追われていました。

しかし、イベントに対してイマイチ認知度が低い。
そこで、今度行われる予定の学校説明会でライブを行い、認知度をアップさせようと計画します。

学校説明会に参加する部活は、ミーティングでその内容を擦り合わせることになっています。
途中から参加を表明したスクールアイドル同好会の歩夢ちゃん、せつ菜ちゃんがミーティングに参加してみてびっくり。
すでにミーティングは5回を数えていると言うのです。

せつ菜ちゃん曰く、普通ミーティングは1〜2回で完了するはず。
どうやら、生徒会長である栞子ちゃんと、各部の代表者が発表方法で揉めているようです。

栞子ちゃんの狙いは、入学してくる新入生たちへ正しい道筋を見つけるべく、どのような適正があるかを見極めて欲しいと言うもの。
具体的な発表方法として、各部には強みをデータ化し、提出して欲しいと提案。

それに対して各部の代表は、内容は自分たちに任せてほしい、興味がある人に入って欲しいと反発。

両者の意見が食い違い、平行線を辿ったまま結論が出ない状況が続いていたのでした。

せつ菜ちゃんからも、各部の自主性に任せた方がいいのではないか、と提案。
栞子ちゃんの言うような方法が合う部もあるし、それ以外の方法の方がいい部活もある。
しかし栞子ちゃんは、各部同じフォーマットで行わないと平等ではないと拒否。

ミーティングは不穏な空気が漂う

しかも、最終的に入部するには試験を受け、合格しないと入部できないというシステムを導入すると言い出しました。
適正にあった部に入れば、その部で活躍できる可能性も高まり、大会で好成績を上げ、本人にとってもプラスになる。

しかし、各部の代表から声が出た通り、そこまで管理された学校に興味を示す人がどれだけいるでしょうか?
かなり独りよがりな提案を押し付けているようにしか見えません。

生徒から支持されて生徒会長になった栞子ちゃん。
しかし、この状況からはそのやり方に支持が集まるどころか、完全に対立してしまっています。
いったい、学校説明会はどうなってしまうのか??

同好会に体験入部??

ある日、校内のベランダで一人悩む栞子ちゃんを、同好会メンバーが発見。

栞子ちゃんの悩みは前述の通り。
自分の意見が通らず、各部の代表者の意見も理解できず、正直お手上げ状態。

そこで、同好会が栞子ちゃんを助けることに。

あなたちゃんが提案したのは、栞子ちゃんのスクールアイドル同好会への体験入部。

渋々体験入部へ

スクールアイドル活動を「時間の無駄」と豪語する栞子ちゃんに、だったらその無駄なことをまずは体験してもらおうという思惑です。
確かに、やってみようとせずにあれこれ言うのはフェアじゃありません。

基礎的なダンスのトレーニングを体験してもらうと、初めてにしてはなかなかスジがいい。
実は彼女、日舞の経験があるのだとか。
もう少し練習すればすぐにライブができる、と他のメンバーも栞子ちゃんを褒めます。

すると、「私なんてとても…トップのスクールアイドルは、時間も惜しまず努力しているのですから、足元にも及びません」と謙遜。
まるで、今までスクールアイドルをずっと見てきたかのような言い方です。

同好会メンバーにその事を問われた栞子ちゃん。
お姉さんが昔、スクールアイドルをサポートすることに夢中になっていたと話します。

同好会に出入りするようになった栞子ちゃんは、誰よりも練習し、わからないところは周りに聞くなど、真摯にスクールアイドルに向き合って励んでいる様子。
何事もまっすぐに取り組む真面目さに、同好会メンバーの彼女に対する印象も変わってきました。

その後も、あなたちゃんは生徒会側に回って学校説明会を成功させるために奔走。
ミーティング資料を読み、各部の代表者の話を聞いたあなたちゃん。
どうやら、各部の主張に栞子ちゃんが耳を傾けず、その妥協点を見出せないことが原因だったことがわかりました。

しかし、栞子ちゃんにも譲れない部分があります。
だったら、その優先順位を決めてはどうか、とあなたちゃんが説得。

栞子ちゃんが最も譲れないのは、その部に相応しいかどうかの適正試験を実施すること。
それは流石に実現させるのは難しい…

なぜ、そこまで適正にこだわるのか?
あなたちゃんの問いに、「好きなことをやっていれば幸せ」とか「今が楽しければいい」とか一時の感情に身を任せて行動していてもろくなことにならない。そうやって不幸になる人をもう見たくない、と栞子ちゃんは答えました。

「夢への一歩」

あなたちゃんを中心に、双方の主張の落とし所を見つけながら調整したところ、説明方法を了承してくれる部も出てきて、ようやくタイムテーブルを作成する段階にまでこぎつけました。

各部の紹介時間は5分間に決定。
しかし、部活説明会でライブを企画していた同好会にとって、5分は短い。

結局、パフォーマンスできるのは一人だけ、という事になりました。
誰が歌うことになるのか?早速それぞれが主張し合うのですが…

「今回は私が歌いたい!譲って欲しい!」
珍しく歩夢ちゃんが強く主張。

部活説明会に来るのは、虹ヶ咲学園を志望する中学生たち。
ゼロから始めて、一歩一歩力をつけてきた歩夢ちゃんなら適任なのではないか、と栞子ちゃんも背中を押します。

他のメンバーも自分が出たかったにも関わらず、歩夢ちゃんがパフォーマンスすることに同意。
それはすなわち、他のメンバーがステージに立てなくなる、という事を意味します。
また挫折を味わう生徒を出してしまった…と落胆する栞子ちゃん。

しかし、他のメンバーは歩夢ちゃんを献身的にサポート。
同好会みんなで説明会のライブを成功させようと意気込んでいます。

栞子ちゃんには、その姿が理解できません。
他のメンバーはステージに立てずに落胆してもいいはずなのに…。

遅くまで居残り練習をする歩夢ちゃんに声をかけると…
「私は一人だけど、一人じゃない。みんなとステージに立つんだって思ってる」

無駄だと思う活動をしていても、その過程にあるもの全てを無意味だと否定するのは間違いかもしれない。
ようやく、その意味が分かってきた栞子ちゃん。

後日、代表者ミーティング。
その中で、「適性によっては、他の部活動を進める可能性がある」と言う一文を必ず言ってもらう、と言う栞子ちゃんの主張は通しつつも、入部希望者にそれを押し付けたり、入部を拒否することはないと保証することとなり、場は丸く治ったのでした。

学校説明会当日。
「夢への一歩」を披露した歩夢ちゃんのステージは大成功。
栞子ちゃんもそのステージを食い入るように見つめていました。

フェスを虹ヶ咲で!

今までテストや学校説明会の話がメインでしたが、スクールアイドルフェスティバル開催の話も順調に進んでいます。

しかし、開催までのビジョンは見えつつあったものの、肝心の会場が見つかりません。
そんな中、あなたちゃんが「虹ヶ咲学園で開催してはどうか?」と提案。

早速同好会メンバー総出で栞子ちゃんへお伺いを立てに行くのですが、答えはNO。

かなりの規模のイベントになるので、準備期間を含め、数日間リソースをイベントに割かなくてはいけない。
そのために、他の部の活動を制限するのはいかがなものか。

また、当日の運営はどうするのか?ノウハウもない状態ではまともな運営は難しいのではないか。
学校説明会で少しは打ち解けたか…と思いきや、栞子ちゃんの話は至極真っ当なものでした。

早速、虹ヶ咲の生徒の同意を得るため、署名活動を始めることに。
同好会の存在とフェスの開催をアピールし続け、次々に署名が集まっていきます。
中にはフェスを手伝いたい、と言ってくれる部や生徒達も出てきました。

結果的に、全部活からの同意を得て、全校生徒9割以上の署名が集まったのでした。
当日の運営案も、μ’sやAqoursのメンバーと強力し、綿密に計画を練りました。

それを持って栞子ちゃんへ再度嘆願。
熱意は認めるが、やはりイベントの許可は出せない、と栞子ちゃん。

それでも引き下がらない同好会メンバーを前に、栞子ちゃんが出した条件は、期日までに1000人のボランティアを集めることでした。

期日までにボランティアを1000人集めることに

あなたちゃんと深まる溝

あなたちゃんを中心に、メンバーたちはボランティア集めに奔走。

まずは専用のHPを開設し、広くボランティアを募ったところ、あっという間に1000人の申込者が集まりました。

栞子ちゃんに報告したところ、説明会を開催しなければいけませんね、と一言。
拍子抜けしたメンバーでしたが、いざ説明会を開いてみると…。

実際に説明会に来てくれた人は、100人未満。
「説明会には行けませんが、頑張ってください」というメールが多数…。

同好会メンバーも困惑…

この結果を予測していたかのように、会場に現れた栞子ちゃんが口を開く。
「勢いと気持ちで参加表明しても、よく考えてみると割に合わない部分も出てくる。応援したいという気持ちが本物でも、実際に苦労が伴えば消極的にもなる。ボランティアとは、そういうものなのですよ。」

ボランティア説明会で現実を突きつけられ、責任を感じてしまったあなたちゃん。
ひとりでボランティア集めに奔走し始めたのでした。

何とか期日までにボランティアを1000人集めないと、フェス開催の夢が途絶えてしまう…。

HPにエントリーしてくれた人に片っ端から電話をかけ、お願いする。
それをひとりでこなしているのでした。
歩夢ちゃん達も手伝うと申し出ても、同好会メンバーにはパフォーマンスを磨いてほしいから、と断っていたのでした。

そのために部活にも出ず、同好会メンバーの心配は募るばかり。

体験入部していた時に打ち解け、お互い気軽に話し合う事ができる仲になっていた、歩夢ちゃんと栞子ちゃん。
ボランティア説明会を企画していた頃、歩夢ちゃんがいつも頑張るあなたちゃんへ何かプレゼントをしたい、と栞子ちゃんへ相談していたのでした。

栞子ちゃんに相談する歩夢ちゃん

栞子ちゃんの提案から、新しい同好会の練習ノートを用意。
開いた1ページ目には、同好会メンバーの寄せ書きもあります。

しかし、あなたちゃんが同好会に姿を現さず、メンバーに顔を見せない日々が続く。

栞子ちゃんに事情を話した歩夢ちゃん。
話す機会を作ろうと、あなたちゃんを生徒会室に呼び出したのでした。

しかし、あなたちゃんはボランティア集めの件でひとり責任を感じ、完全に周りが見えなくなってしまっていました。
歩夢ちゃんは「同好会にあなたが来てくれないと、寂しい」と問いかけますが、その言葉も届きません。

つい熱くなり、歩夢ちゃんがプレゼントを渡そうとしたところを払いのけてしまった!
むなしく地面に落ちるプレゼント…。

それを見て、歩夢ちゃんも感情が抑えられなくなってしまった。
「あなたと一緒にできないスクールアイドルなんて…」と部屋を飛び出してしまいました。

それから、学校にも来なくなってしまった歩夢ちゃん。

歩夢ちゃんの事が心配で同好会に顔を出したあなたちゃんでしたが、その姿はありません。

しかし、同好会のメンバーに話をして、μ'sやAqoursのメンバーも交えてボランティア集めを強力して行うことになりました。
手分けしてHPに登録してくれた申込者に連絡するも、手ごたえなし。

どうしたらボランティアに協力してもらえるようになるのか…
意見を出し合ううち、皆であまりにも必死にお願いするので、相手が引いてしまっているのではないか、と気づく。
「一緒に楽しもう」という意気込みでお願いしなくてはならなかったのかもしれない…

しかし、気づいたところで時すでに遅し。
栞子ちゃんが提示した期限はすぐそこまで迫っていました。

想いよ届け!

一方、歩夢ちゃんは学校には行かず、編み物、アクセ作りなど、スクールアイドルに熱中していて出来ていなかった事を次々とやろうとしますが、全然楽しくないことに気づきます。

あなたちゃんに誘われて、一緒にスクールアイドル活動をする楽しさを知ってしまったのです。

気分転換にネットを見てみると、フェスについて心ない言葉が目に飛び込んできました。
ネット上の声も、同好会のみんなが気づいた通り「楽しさが感じられない」ということでした。

あなたちゃんと幼馴染で、ずっと彼女の事を見てきた歩夢ちゃん。
誰よりもスクールアイドルの事が好きで、楽しいフェスにしたいという気持ちは誰にも負けない。
そんなあなたちゃんが作るフェスは、きっと楽しいはず。

急いで部室へ行くも、誰もいない。
締め切りまでにボランティアを集める事は難しいと判断し、みんな帰ってしまっていたのでした。

そこに現れた栞子ちゃん。
あなたちゃんがどんな想いでフェスを実現させようとしているのか、皆に分かってほしいと栞子ちゃんにアピール。

「そこまで覚悟があるなら、スクールアイドルを続ける意思があるということですね?」と尋ねる。
歩夢ちゃんは誰よりもスクールアイドルに一生懸命で、誰よりも努力していることを知っていると。

歩夢ちゃんは覚悟を決めました。
今の気持ちを伝えたいと。

急遽、歩夢ちゃんが想いを伝える生配信をすることになりました。
機材の手配と撮影は栞子ちゃんが担当。
体育館のステージ上、演台のマイクに向けて、歩夢ちゃんが語り始めました。

穂乃果ちゃんからの連絡を受けたあなたちゃん。
歩夢ちゃんが配信しているから見てあげて、と伝える。

見ると、歩夢ちゃんが体育館のステージ上で想いを伝えています。

今までの生活が充実していなかったわけじゃないが、スクールアイドルとしての日々は充実していたと胸を張って言える。

そしてあなたちゃんのこと。
スクールアイドルへの道へ誘ってくれて、いつも一番近くて応援してくれる。
練習を頑張れば、できなかったこともできるようになっていって、周りが笑顔になる。
ライブに来てくれた人も喜んでくれる。
そして、あなたちゃんとケンカをしてしまった事も赤裸々に話してくれた。

でも、知ってしまった。今心にぽっかり空いた穴を埋められるのは、スクールアイドル活動と、あなたちゃんの喜ぶ顔なのだという事を。

そして、あなたちゃん、スクールアイドルの仲間たちと見た大きな夢、スクールアイドルフェスティバルを実現させたい、という想いを伝える。

「一緒に夢をかなえてくれませんか?」

気づくと、あなたちゃんが体育館まで駆け込んできました。

フェスを開催する事だけを考えて、歩夢ちゃん達に向き合わなかったこと。
焦りから歩夢ちゃんにひどい事をしてしまった事を謝ります。
受け取れなかったプレゼントも開いてみて、とても感動したと。

お返しに歩夢ちゃんも、みんなが大変な時にひとり同好会を離れてしまった事を謝ります。
二人の気持ちが通じ、仲直りとなりました。

笑顔が戻った歩夢ちゃん

気持ちが高ぶったのは同好会メンバーも同じ。
みんな、体育館に駆け付けていました。

配信もすごい数の人が見ていたようで、歩夢ちゃん達の気持ちが伝わり、ボランティアも1000人達成。

あなたちゃんと話す栞子ちゃんにも笑顔が。
「失敗から学ぶのは、素晴らしい事です」と、今までとは正反対の言葉も出るほど。

「これで、私の好きなスクールアイドル同好会に戻ってくれました」

スクールアイドルフェスティバル開催!

スクールアイドルフェスティバル当日。

オープニングから、開催に尽力したニジガクをはじめ、μ’s、Aqoursとの合同ステージが予定されています。

会場の様子を伺うあなたちゃん。
すると、以前フェスの実行委員長を務めていたという薫子さんと出会うのでした。
どうやら、栞子ちゃんの事を探している様子。

ロックな姿の薫子さん

フェスはオープニングから最高潮。
その様子をあなたちゃんと栞子ちゃんが並んで見守ります。

栞子ちゃんは、フェスは実現不可能だと思っていました。
しかし、みんなの熱意や歩夢ちゃんの配信により、不可能だと思っていたことが今目の前で叶っている。栞子ちゃんもその一翼を担ったのです。

「人の心を動かすには、感情が…心が大事なのですね」

人は機械ではない。正論をいくら振りかざしても心を動かすことはできない。
生徒会長になり、スクールアイドル同好会の活動を通して、意固地な生徒会長は大切なことを学んだようでした。

栞子ちゃんの心境にも変化が

フェスはライブだけでなく、ライブやゲームなど、本当にスクールアイドルのお祭り。

しかし、トラブルも各所に出ていて、せつ菜ちゃんと共に見回りに行く栞子ちゃん。

そこで、薫子さんと遭遇。
薫子さんは、栞子ちゃんのお姉さんだったのです。

栞子ちゃんは姉の行動を間近で見てきたため、スクールアイドルがどんなものか、フェスを開催する事はどういう事なのかを理解していました。

スクールアイドルのために献身的に活動する姉の姿を見て、スクールアイドルに入れ込みすぎてしまい、自分の道を見誤ってしまった…と栞子ちゃんは思い込んでいたのでした。

姉さんのような人をこれ以上生みたくはない…
そのために、各々の適性の通りに進めば皆幸せになると思って生徒会長になったのでした。

しかし、薫子さんは自分の道を見誤っても、失敗してもいませんでした。

そして、適性の通りに行動するだけでなく、熱意や情熱を持って行動すれば、もっとすごい事もできる事を知り、姉さんのやり方は間違っていなかったと知ったのです。

薫子さんは、栞子ちゃんに「自分でやってみようと思わないの?」と問いかけます。

自分は、ダンスも歌もまだ足りないし、ステージに立つスクールアイドルは「信念」をもってやっているように見える、と栞子ちゃん。

しかし薫子さん。栞子ちゃんにも「スクールアイドルとしての信念」を感じると話す。

「もっとワクワクする選択肢もあるんじゃない?」と背中を押し、去っていきました。

姉さんの言葉に、心が揺れる

スクールアイドル 三船栞子の誕生へ

フェスは無事終了。
ボランティアの尽力もあり、特に問題なくイベントは閉会式を終えました。

しかし、栞子ちゃんが楽屋へ駆け込んできました。
会場のボルテージが高すぎて、お客さんが帰ろうとしないと。

急遽3グループでアンコールをすることに。
パフォーマンスするのは「TOKIMEKI Runners」。

アンコールに向けて意気込んでいると、歩夢ちゃんが栞子ちゃんに話しかける。

「栞子ちゃんとステージに上がりたい」

咄嗟の申し出に戸惑い、拒否する栞子ちゃん。
でも、歩夢ちゃんが熱心に説得し、同好会メンバーが後押しする。

「皆さんが、そして姉さんが認めてくれた私の中の気持ち…信じてみようと思います」

栞子ちゃんはみんなと一緒にステージに立つ決心をしたのでした。

晴れてスクールアイドルの仲間入りを果たした栞子ちゃん。
しかし、同好会の中心人物であるあなたちゃんは、この後音楽科の短期留学へ出発するというのです。

あなたちゃんがいない間、もっと成長すると意気込むメンバーたち。
あなたちゃんが帰ってきた時、いったいどんな光景が広がるのでしょうか?

栞子ちゃんが加入した意味とは

ストーリーを見ながら今後の展開を予想する中で、さすがに栞子ちゃんはスクールアイドルにはならないのではないか?と予想していました。

あくまでメンバーは9人。
栞子ちゃんは、同好会の活動に最も理解があり、何かと助けてくれる生徒会長、という立場に収まるのではないか、と思っていました。

しかし、予想に反して栞子ちゃんがスクールアイドルとしてメンバー入り。
これには驚いたのですが、振り返ってみると栞子ちゃん加入のネタ振りはところどころに出てきていたのでした。

栞子ちゃんがスクールアイドルになった理由は2つあると私は思っています。
ここからは、私が考える栞子ちゃん加入の意味を語ってみます。

途中でメンバーが増えるとどうなるか?

今まで、スクールアイドルのグループにメンバーが途中加入したことはありませんでした。
μ'sもAqoursも9人。虹ヶ咲もこの時点では9人です。

しかし、途中から栞子ちゃんが加入。
これは、元々ソロ活動が中心の虹ヶ咲において、途中でメンバーが加入したらどのような評価になるか、というある種の実験だったと思うのです。

スクールアイドルとしては初めての試み。
果たして、途中加入のメンバーもうまくファンに受け入れられるか?

結果は、初めは横暴で意固地なキャラにより違和感を感じる人が出たり、炎上したりしましたが、現在は同好会にも溶け込み、しっかりファンからの支持を得ているように思います。

栞子ちゃんのケースと、それに続く2nd Seasonで加入する二人の加入がいいデータとなって、その後のLiella!の活動に結び付いたのではないでしょうか。

Liella!はそこから発展し、後輩たちを受け入れながら、かのんちゃん達の3年間を描くストーリーとして展開します。
アニメ2期は賛否両論あったものの、2期生の4人もしっかりファンに受け入れられているように思います。

その上で迎える3期生の二人。
今後どのような活動になるのか、今から楽しみです。

現時点でしっかり追えていないのですが、蓮ノ空のメンバーも6人。
これからメンバー増加の可能性もゼロではないと思うので、そこでも虹ヶ咲の経験とデータが生かされるのではないかと思います。

9人の物語を追っているだけでは、今までと同じになってしまうので飽きられてしまう。
栞子ちゃんの加入は、コンテンツを良くしていく中での実験的な施策だったのではないか、と思っています。

この方をラブライブ!のステージに上げなくては!

ラブライブ!の魅力はキャラが躍動するストーリーだけではありません。
キャラを演じるキャストのパフォーマンスも魅力のひとつ。

栞子ちゃんを演じる小泉萌香さん。
虹ヶ咲加入後、2ndライブからステージに登場する、というので楽しみにしていました。

2020年9月。
ラブライブ!フェスの直後から新型コロナが猛威を振るい、イベントは次々中止に。
そんな中、2ndライブは無観客の配信ライブとして開催されました。

初日のクライマックスに栞子ちゃん役の小泉さんが登場。
私も配信で見ていましたが、そのパフォーマンスの質の高さに驚いた!

彼女は、所属するアミューズのオーディションで見出された逸材だったのです!

「少女歌劇レヴュースタァライト」を追っていなかったので、彼女の事を栞子ちゃんで初めて知りました。
ここまでパワフルで、ハートフルなステージを見せてくれるとは…。

初めて観た時から、すっかり魅了されてしまいました。

実は小泉さん、ラブライブ!サンシャイン!!のオーディションも受けていたそうです。
結果は落選。好きなコンテンツだっただけに、悔しさから涙が止まらなかったと言います。

そんな時期を乗り越え、同じラブライブ!に加入できた。
しかも、メンバーからも温かく迎えられ、MCの時には涙するシーンも。

なるほど…栞子ちゃんの加入は、もえぴ(小泉さん)のようなハイレベルのパフォーマーをラブライブ!のステージに上げる事も目的だったのだな…と私は思っています。

※ラブライブ!公式Youtubeより。
和のサウンド響くストレートなロック「決意の光」の高揚感と、それに合わせて完璧にパフォーマンスする栞子ちゃん。
もえぴも、これがラブライブ!初ステージと思えないほどの完璧なパフォーマンス。一発で魅了されてしまいました。
2022年1月に遂に生で観る事ができた時も、身を乗り出して見入ったほどでした。

さいごに

最初に対立構造を作り出し、立場が悪くなった栞子ちゃんを同好会が受け入れ、次第にその活動に理解を示して仲間に溶け込んでゆく。
しかし、実際はスクールアイドルに深くかかわる環境に育ち、スクールアイドルが好きだった、というストーリー。

前記事でも触れましたが、スクールアイドルのストーリーにおいて、過度な対立構造は支持を得られない、というのが証明されてしまったように思います。

でも栞子ちゃん個人にスポットを当ててみると、真面目で真っすぐですが、かわいらしい面もあり、悪い印象はありません。
一体、「適性」を強調するキャラは何だったのか…??

率直に言って、ストーリー自体はあまり成功とは言えなかったと思います。

しかし、そこは運営側もしっかりリサーチしていたようで、その後に放送された虹ヶ咲のアニメ2期ではちゃんと修正してきました。

過度な対立構造は全く作らず、栞子ちゃんのスクールアイドルへの想い、姉との関係性、学園内での立ち位置や生徒会長になるまでのプロセスも、しっかり考えられていたと思います。
あの内容なら栞子ちゃんの立場が悪くなることもなく、違和感を覚えたり怒ったりするファンもいないはずです。

ただ残念なのが、その修正点にたどり着く前に、2nd Seasonの制作が既に進んでいた事。
過度な対立構造が2nd Seasonではさらにエスカレートしてしまい、同好会の分断まで生んでしまいます。
当然、ストーリーの内容は大炎上。
栞子ちゃん加入のストーリーは、まだ序章に過ぎなかったのです。

物議を醸したストーリーを語る上で外せない2nd Season。
今後、この話題にも踏み込み、振り返っていきたいと思います。


記事内の画像は、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル オールスターズ」のゲーム画面をスクショしたものを使用させていただきました。

タイトル画像は5th Season 第50章より。
今回の記事とは関係ないのですが、あまりにも可愛いのでつい…。
意固地だった1st Seasonの栞子ちゃんとは正反対の表情です。

※20章からを語った続きはこちら

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虹ヶ咲に限らず、μ's、Aqours、Liella!を扱った記事もありますので、お時間がある時に読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします!


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