Aqours 9周年 「永久hours Project」 ~思い出抱いて、前に進むために~
2024年6月30日
結成9周年を迎えるAqoursから、新たなプロジェクトの発表動画がアップされました。
生放送では久々となる9人全員が登場。
ラブライブ!にとって特別な「9」周年を迎えるにあたって、きっと大きな発表がいくつもあるに違いない、とファンは期待に胸膨らませていたと思います。
9周年をお祝いする様々な企画が発表されたのですが…
やはり、ファン全員がショックを受けたのがこの発表でしょう。
Aqours Finale LoveLive!~永久Stage~ 開催決定。
メンバーの口から直接、「この9人で開催するワンマンライブは、次のライブが最後になる」と伝えられたのでした。
始まりがあれば、必ず終わりが来る。
皆覚悟していたことですが、ついにその時が来てしまった。
しかも、メンバーから直接この事実が伝えられたのです。
SNS上の反応も、皆寂しさが滲み出る反応でした。
かくいう私も寝る前にこの発表を見てしまったため、おかげでしばらく寝付けませんでした。
ずっとAqoursのライブを楽しみに生活していたのに、次のライブが最後になってしまうなんて…。
でも、Aqoursは解散もしませんし、二度とキャストの姿を拝めなくなる訳でもありません。
Finaleライブとは何か?
今後のAqoursの動向は?
感情的になっている今、まずこの点をしっかり整理する必要がある。
そして、杏ちゃん(高海千歌役の伊波杏樹さん)が言っていたように、「悲しい顔はしないでください。笑顔でいてほしい」という約束を果たすために、我々ファンは前を向かなければなりません。
今は難しいかもしれませんが、今後どうやったら笑顔でFinaleライブを迎えられるか?
考えていきたいと思います。
Finale LoveLive!とは?
発表動画内で語られたのは以下の通りです。
・9周年という大切な、節目となる年に、フィナーレライブを開催する。
・フィナーレと付いている通り、Aqours9人の最後のワンマンライブとなる。
つまり、「Aqours 〇〇th LoveLive」や「Aqours Extra LoveLive」と銘打たれたライブは次が最後になる、ということです。
思えば伏線がいくつもあったように思います。
9周年という節目の年なのに、昨年の12月に開催された「幻日のヨハネ THE SOUND OF HEART」以降、目立ったライブ告知はありませんでした。
その間、ラブライブ!シリーズの他作品では次々と新情報が発表され続けています。
しかも、毎年恒例のAqoursCLUBのタイトルソングの題名が「僕らの海でまた会おう」。
AqoursCLUB CDセットの発売に合わせてタイトルが発表されたのですが、なんだか別れを連想させるようなタイトルでした。
プロジェクト名である「永久hours」。
アニメの中で、砂浜に書かれた「Aqours」の文字を千歌ちゃんが間違えてしまった読み方がそのままタイトルになりました。
Aqoursとファンとの絆は永久に、という意味でもあるし、みんなとの思い出は永久に残る、永久に残る時間を作っていこう、とも読み取れます。
なんだか、これで最後になるのではないか?
そんな印象を持ったまま発表会を視聴しましたが、いやな予感が的中してしまいました。
私にとって、Aqoursは特別な存在。
2015年、Aqoursがデビューした年に、今までの人生で経験したことがないような困難な出来事がありました。
そのために、生活が180度一変してしまった。
そんな一番大変な時期を、Aqoursに支えてもらった。
テレビアニメを観て好きになり、次々発表される音源を買い揃え、映画館でしたが1stライブに参加して…。
私にとってのAqoursは、どんなに辛い生活の中でも、ひとつでも好きなものを追い続けることがどれだけ大切かを教えてくれた存在です。
ラブライブ!以外でもアニメやゲームは好きなのですが、私はそれ以上に音楽が好きなので、アーティストとしてのAqoursの活動にも注目していました。
ライブが発表になるとすぐにチケットを確保し、当日を今か今かと待ちわびながら過ごす日々。
当然、ライブにはたくさんの思い出があります。
「想いよひとつになれ」で会場全体がひとつになった1stライブ。
頑張ってチケットを確保し、初めてラブライブ!を現地で体験した2nd。
超至近距離で杏ちゃんの「挑戦」を見届けた、一生の思い出となった3rdライブ。
AqoursShipのド迫力に驚き、東京ドームのステージに立てたことを全員で祝福した4thライブ。
スタンド全員で作り上げた9色の虹でメンバーを包み込んだ、5thライブ…
語りだしたらキリがないくらい。
1stライブと、コロナ禍のつらい時期を乗り越えて開催されたExtraライブを除き、ワンマンライブはほぼすべて現地参加できたことも本当にありがたいことです。
ただ、アーティストとしてのAqoursが作り出すステージは、6thライブの「WindyStage」で、エンターテインメントの究極形を見せてもらったと思っています。
客席は決して満員とは言えず、感染対策のために左右前後に間隔が開いた状態での東京ドームのライブでしたが、ステージ上に現れたド迫力のビジョンに始まり、長年スクールアイドルを紹介し続けてきたレポーターのお姉さんの呼び込み、浦の星交響楽団とTAKUYAさん、本間昭光さんをはじめとするスペシャルなメンバーを迎えたバンド、そして新旧名曲が入り乱れたセットリスト…。
ライブ後半はずっと涙が止まらなかったほど。
本当に素晴らしいライブを見せてもらいましたが、逆にあのレベルのライブを超えるものを作り上げるのは容易じゃないでしょう。
その時の模様を書いた記事がこちら。
当時の熱量を感じていただければ嬉しいです。
たくさんの思い出をもらったAqoursのワンマンライブ。
次のライブが最後になってしまうなんて、本当に残念でなりません。
今後のAqoursの活動は?
ライブについて語ってきましたが、ここが大事な点です。
発表会でふりさん(黒澤ルビィ役の降幡愛さん)がおっしゃられていた通り、強調すべきは、今後ワンマンライブを開催しない、と言うだけで、決して解散したり活動休止すると言うわけではないということ。
それを証拠に、早くも2025年の「沼津地元愛まつり」の開催が発表されました。
まだ今年の地元愛まつりが開催される前なのに!
地元愛まつりは、いわゆるファンミーティングイベントなので、トークやライブもあります。
おそらく9人そろってというのは難しいでしょうが、Finaleライブ開催直後なのに、早くもAqoursのパフォーマンスを見ることができるわけです。
私が考えるに、今後のAqoursは今のμ'sのような活動を見込んでいるのだと思います。
μ'sは2016年のファイナルライブをもってプロジェクトを一度終了しました。
その後は新たな展開も全くなく、キャストも全員ラブライブ!関連のイベントには全く出演しませんでした。
その年のスクフェス感謝祭では、まだ初々しいAqours9人が登壇し、ジャンボスクフェスをプレイした姿を今も覚えています。
恐らく、ラブライブ!としてはAqoursに活動を完全移行しようとしたのでしょう。
しかし、この目論見は失敗に終わったように思います。
社会現象にまでなったμ'sの人気。
ファンのμ'sへの期待は膨らむ一方でした。
2017年。
その後のスクスタのリリースに繋がる新プロジェクトの発表会。
虹ヶ咲の最初の9人が発表された席に、満を持して高坂穂乃果役の新田恵海さんも登場。
そこから堰を切ったように、μ'sのメンバーが次々とイベントやラジオ等に登場し、その流れはラブライブ!フェスでのμ's復活に繋がりました。
今でも、全員ではありませんが、イベントとなるとμ'sのメンバーが出演してくれます。
特に今年はアニメ放映10周年。
トークイベントと、フルオーケストラライブが開催されました。
さすが、μ'sの人気は未だ衰えを知りません。
私もオーケストラコンサートは会場で見たかったのですが、見事に落選しました。
来年の再演は見に行けるといいのですが…。
Aqoursも同じ流れになるのではないかと思います。
新展開のスピードは落ちるものの、緩やかに活動は継続してゆく。
節目のイベントやシリーズ合同イベントにはメンバーが集結してパフォーマンスを見せてくれるはず。
ただ、全員が集まるかはその時になってみないとわからないですが。
何より、沼津との関係性は今後も続くでしょう。
今やラブライブ!サンシャインは沼津市にとって大事な観光資源。
市は継続した展開を望むでしょうし、新たなコラボ商材も生まれるかもしれません。
Aqoursの活動が続いてくれれば、沼津にキャストを呼ぶこともできる。
狩野川の花火大会にメンバーが来場するのは毎年恒例になっていますし、それが途切れるのは寂しい。
今年はJR東海のキャンペーンもありましたし、特別臨時列車も走りました。
また、昨年の「異次元フェス」や、今年開催された「ユニット甲子園」といった合同ライブも今後数多く開催される可能性がある。
そういったイベントには出演してくれるはずです。
フィナーレを迎えたAqoursが、ここぞとばかりに出てくれればプレミア感があって楽しみが増しますね。
前向きな気持ちでFinaleライブを迎えるために
発表された「永久hours Project」は他にも楽しみな展開がたくさん!
メモリアル写真集に、企画展の開催。
前回の企画展はコロナの不安があったために回避しましたが、今回は必ず行きたい!
そして、「今日のAqours」の新作や、「Aqoursと発見!ぬまづの歴史アドベンチャー!!」という新たな動画コンテンツも。
そして、新曲「永久hours」は「DREAMY COLOR」以来の実写MVも決定。
さらに、新たなSolo Concert Albumも1年をかけてリリースされます。
さらにさらに、幻日のヨハネの総集編劇場版の公開も。
「感想とまとめ」を書くために、何度も目を皿のようにして見た作品ですが、どのように再編集されるのかも見ものですし、何より劇場の大画面と大音響であの世界観が見られるのはいいですね。
ひょっとしたら未公開シーンもあるかもしれない!
あくまで、ひょっとしたら…ですけどね。
Finaleライブの衝撃大きすぎて印象が薄くなってしまった感がありますが、9周年に相応しい新企画の数々!
感傷に浸っている暇はありません!
9周年も楽しみですが、直近では浦ラジの沼津でのイベントも控えています。
次々と新しい展開を見せている「わいわいわい」の3人。
放送中にピザを頼んでばかりいたら、なんと「peace piece pizza」という新曲と共に、ピザーラとのコラボが実現してしまったり、怒涛の展開を見せています。
最近では、沼津の農産物を管轄するJAの職員の方が、沼津産の枝豆について紹介の投稿をしたところ番組で盛り上がり、その勢いで商品化のプレゼンをしたら見事に通って商品化が実現した!ということも。
投稿から商品化まで1ヶ月もかかっていない事が本当に驚きました。
へばね先生の可愛らしいイラストのパッケージで商品化されるそうですよ。
それにしても、沼津で枝豆を生産していたとは、初めて知りました。
※JAふじ伊豆様のHPより。
また、直近で発表された、来年2月のアジアツアー。
Aqoursからは、こちらもわいわいわいが出演するそうです。
ようやくアジアツアーが開催されるまでになりましたね。
μ'sを含め、シリーズで各国を巡るのも初めての試み。
流石にアジア各国には行けませんが、横浜公演には参加したい!
今から楽しみですね。
ただ、ここ数年気になっていたのは、イベントや生放送に9人全員が揃うことが少なくなってきている、ということ。
これは、多くのファンが気になっていたことかと思います。
メンバー各々のラブライブ!以外の活動が忙しく、9人集まることが難しくなってきているのでしょう。
以前は「家族よりも長く一緒にいる」とメンバーが語っていたほど。
これは運営側が組んだ強行スケジュールによるところが大きいのですが…
でもそれだけデビューから注目度が高く、高い人気を誇っていた証。
Aqoursとしての活動に一区切りをつける、という事は、メンバーそれぞれの成長を意味すると思うのです。
社会現象を巻き起こしたラブライブ!というコンテンツのオーディションに合格し、チームに参加できるだけでも、その後の人気が確約されたようなもの。
しかしそれはプレッシャーでもあるでしょう。
がむしゃらに活動してきた中で、ラブライブ!以外の活動へのステップに繋がったことは、彼女たち自身の未来のためにも喜ばしいことだと思うのです。
残念ながら、9人そろってステージに立つのを見る機会は少なくなってしまうと思います。
でも、Aqoursの活動を通して成長し、各メンバーの活躍が今後も見られることを考えたら、それは喜ぶべきことじゃないでしょうか。
ファンとしては寂しいですが、メンバー各々の今後の活躍のために、笑顔で背中を押したい。
そして、Aqours全員で9年分の感謝を表現してくれるはずなので、笑顔で受け止めたい。
発表会では、Finalライブは9周年プロジェクトの集大成と言っていました。
開催時期や会場はまだ発表されていませんが、恐らく来年の春~初夏にかけての開催になるでしょう。
会場も気になります。
開催予定だった5周年記念ドームツアーでも、福岡のPayPayドームや、大阪の京セラドームではまだライブができていません。
とりわけ期待の声が大きいのが、初の野外ライブを開催するはずだった「つま恋」。
野外ライブならリスクが少ない、と考えて場所を押さえておいたと思われますが、最終的にライブが中止となってしまい、ファンもメンバーも悔しい思いをしました。
今一度、日本のポップシーンを支えたあの伝説の場所でのライブが見てみたい。
私は以前から、「静岡で大規模なライブが開催されることを考えると、もし掛川のエコパスタジアムでライブをやったらどうなるんだろう?」と考えていました。
地元静岡での大規模な会場、となると、このスタジアムが思い浮かびました。
清水エスパルスとジュビロ磐田の「静岡ダービー」でもお馴染みですし、2002年のW杯では準々決勝が開催され、イングランドとブラジルが激しくも楽しい戦いを繰り広げたスタジアム。
あと1年あるのですから、可能性として全くないわけではないでしょう。
最後なのですから、アリーナクラスになってしまうとチケット争奪戦がかなり厳しいものになることは必至。
そう考えると、私は「セカンドホーム」として数々の思い出がある、埼玉のベルーナドームが濃厚なのではないか、と思っています。
もしベルーナドームでの開催となったら、またみんなで9色の虹を作って、9人に感謝の気持ちを届けたい!
おわりに
発表からすこし時間が経ってしまいましたが、やはり発表を聞いた当日はかなりの喪失感がありました。
しばらく経って落ち着いてきましたが、来年の今頃、どういった心境で日々を過ごしているのか想像もつきません。
「Aqoursロス」の真っ只中にいるのか、「最高のステージを見せてもらった!」と爽快感に満ち溢れているのか…?
すべては、この1年の気持ちの持ち方にかかっていると思います。
とにかくまずは、発表された9周年プロジェクトを楽しむこと。
すこしずつ気持ちの整理をつけていって、集大成となるFinaleライブ当日には、悲しい顔をせず、笑顔でAqours9人に向けて感謝の気持ちを届けたい。
涙をこらえながら言葉を紡いでくれた杏ちゃんの「悲しい顔はしないでください。笑顔でいてほしい」という約束を胸に、そしてAqoursと過ごした思い出を胸に、前を向いてその日に向かいましょう。
タイトル画像は筆者が撮影しました。
発表の翌日から、秋葉原駅のアトレにあるオフィシャルショップの展示が変わりました。
アニメ2期13話の、砂浜にはためくラブライブ!優勝旗をイメージした展示です。
オープン当初はすごい混雑で中に入れないほどでしたが、最近は待たずに店内に入ることができるようです。
時間にもよると思いますが、私が行った金曜日の夜はストレスなく買い物ができるほどでした。
話題のシアターも見てきました。
私が見た演目は蓮ノ空で、103期の初期楽曲のみでしたが、いつも見ている映像を大画面で見るのは爽快でした。
さて、発表会を受けてこの記事を書き始めましたが、諸々あってアップが少し遅れてしまいました。
ラブライブ!にとって特別な9周年。
1年かけて、Aqoursの軌跡を追って記事に書き残しておきたい!という気持ちが強くなってきました。
不定期になると思いますが、Aqoursについてはまた書いてみたいと思います。
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