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GuiltyKiss! 1st LOVELIVE~ New Romantic Sailors ~

2/8、9に開催された、「Guilty Kiss First LOVELIVE! ~ New Romantic Sailors ~」。私は1日目に現地参加しました。

ラブライブ!サンシャインから飛び出した、Aqoursの小原鞠莉役 鈴木愛奈さん、津島善子役の小林愛香さん、そして桜内梨子役の逢田梨香子さんの3人からなるユニット「Guilty Kiss!」。先日のラブライブ!フェスでも観客を盛り上げたAqoursのユニットですが、単独公演は初。今までのラブライブ!シリーズでも経験のない、初めての試みです。

ラブライブ!フェスの感動冷めやらぬ中、私は前回投稿記事を直前まで書いて出発しました。正直に言うと、変な「達成感」みたいなものがあり、これは放置すると「燃え尽き」に繋がってしまうのでは、と危惧していました。
果たして、こんな気持ちで楽しめるのだろうか?やや不安もありつつ、会場である武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナに入りました。

席はアリーナの、文字通り真ん中あたり。ステージからもほどよい距離で、ちょうどステージのど真ん中から直線上の、会場の中心あたり。
会場に入ると、昔から聞いていた耳なじみのある洋楽ロックが。
RollingStonesの「Start Me Up」が流れてきて、ああ、始まるんだなぁと。
その後にDeepPurpleの「Highway Star」が流れてきた。思わず口ずさんでしまいましたが、このテの会場では珍しいBGM。
イアン・ギランの歌声のボリュームが上がっていき、会場が暗転。いよいよライブのスタートです。

オープニングからGuiltyKiss!の世界観

ライブの始まりを告げる煽り映像を経て、「Kiss」を象徴するステージ中心の大きな唇が開き、GuiltyKissの3人が登場。
(これもRollingStonesっぽいですが)
オープニングナンバーは、ライブの副題にもなっている「New Romantic Sailors」。どこか懐かしさを感じられる、楽しいダンスナンバー。
衣装もこの曲のジャケットそのまま。黒を基調として、メンバーごとに特徴が表れている。鞠莉は露出度が高め、善子はかわいい悪魔のツノが生えていて、梨子は表情を隠すヴェールがあしらわれています。そしてなんと、逢田さんの髪色がいつもの黒ではなく、梨子と同じワインレッド!この日のために染めたのでしょうか。

イントロから3人揃いのステップがかわいい。いつもの9人では見られない、3人でのフォーメーションを変えながらのステップも見ていて新鮮。
ビジョンには懐かしい8bitのゲーム画面をイメージしたアニメが。
そして曲の中盤では、見せ場である「梨子ちゃんレーザービーム!」本当にCDのまま!ビジョンの煽り映像に合わせて、会場にピンクのレーザーが炸裂!「ヨハネアイ」や「嫉妬ファイヤー」も炸裂し、オープニングから会場のボルテージは最高潮!

最後のKissの音から繋がり、次の曲は「Guilty Night, Guilty Kiss!」。軽快なグルーヴのおしゃれなダンスナンバー。
このグルーヴィーさは本当に好き。昨年のファンミーティングで初めて生で観て、先日のラブライブ!フェスでも演ってくれたのですが、新しい衣装でのパフォーマンスは新鮮。自然と体が動きます。

かわいくて最高なグルーヴが止むと、ビジョンに不気味な洋館が。イントロに合わせて3人の不気味な笑い声。新曲「Love Pulsar」。
「New Romantic Sailors」のカップリング曲。これもどこか懐かしい感じのイントロから、3人がトライアングルのフォーメーションで軽快なステップ。曲と衣装もマッチして、その時の光景が目に焼き付きました。

ロック色が強いGuiltyKiss!にあって、新曲は3曲ともロックなイメージが薄いダンスナンバー。メロディも落ち着いていて、サビがちょっと懐かしい。今までのイメージとは反する曲ですが、ストレートなメロディに映える3人のシルエットが印象的でした。

MCを挟んで、今度はミディアムテンポのダンスグルーヴ「Shadow gate to love」。この曲でトロッコが登場。ちょうどど真ん中にいた私は、上手を移動する逢田さん、鈴木さん、下手を移動する小林さんを同じぐらいの距離で観れました。アーティストがトロッコに乗って目の前に近づいてくるのは、アリーナ席の醍醐味。

1st、2ndシングルでは1曲目にハードなロックナンバー、2曲目にグルーヴィーなダンスナンバーというのがGulty Kiss!の特徴でした。ロックナンバーも好きですが、どちらかというとクオリティが高くておしゃれなダンスナンバーが好き。「Shadow gate to love」は初めて生で観ることができましたが、トロッコのスピードが曲のグルーヴにマッチしていました。

トロッコが真ん中よりやや後方で止まり、始まったのが「Guilty!? Farewell party」。ラブライブ!サンシャイン2期Bru-rayの全巻購入特典の曲ですが、5thライブでも披露された曲。前曲と似たようなミディアムテンポのダンスナンバー。「卒業」がテーマですが、寂しさを感じさせないダンサブルなサウンドとグルーヴはGuilty Kiss!ならでは。トロッコも最後方まで行かなかったので、引き続きメンバーを近くに見ることができました。

今まで発表されたユニットの楽曲はそれぞれ9曲ずつ。2時間超のライブを想定するととても持たない曲数。ファンならば、その日ならではのスペシャルなセトリを想像してしまいますが、早くもその時が来てしまった!

ステージにメンバーが戻ると、聞こえてきた琴と尺八のイントロ!
何と、Aqoursの「MY舞☆TONIGHT」GuiltyKiss!バージョン!
まさかのセトリに会場のボルテージが一気に上がる!!

9人に振り分けられた歌を3人が歌う!しかもダンスフォーメーションもイメージを崩さず3人で!
「和」のイメージを前面に押し出したロックナンバー。歌を聴かせるメロディも、Aqours屈指の歌唱力を持った3人が難なく歌い上げる!そして、鞠莉のエアギターの振りまで!

Aqoursの曲は演るだろう、と予想はしていましたが、前半からブチ上がるこのナンバーを持ってきたのは予想外。ロックテイストな曲と鞠莉のエアギターが決め手となったのでしょう。

幕間アニメ テーマは「宇宙世紀0079」

演者の衣装着替えの時間を使って、ラブライブ!恒例の幕間ミニアニメ。

今回は、宇宙旅行をしながらライブをやってみたい星がある、とのことで、お金持ちの鞠莉が父親に頼みこんで組織された「Mary's Aeronautics and Space Administration -MASA」が開発したペガサス級の戦艦、もとい宇宙船「ブラックベース」に乗って3人が旅をする、というストーリー。
「ブラックベースだなんて、もっとかわいくホワイト・・・」と言う梨子の頬を善子が2度叩く!「2度も叩いた!千歌ちゃんにも叩かれたことないのに!」と、どこかで聞いたことがあるセリフを吐く梨子。何故千歌ちゃん?
映像も急にどこかで見たことあるようなものに突然変わり、会場の笑いを誘う。

ライブを行う予定の赤い惑星へ向かうには、通常だと1か月。ならワープを使おうと、これまたどこかで聞いたことがある音がするヨハネアイの導きの下、会場のみんなのパワーをもらってワープ!堕天使ヨハネはニュータイプだったようです。

オタクじゃない人もいたかもしれませんが、恐らく会場のほとんどが元ネタを知るミニアニメで和む会場。宇宙世紀0079を描いた物語は、やはり偉大だと感じる時間でした。
(ちなみに、ラブライブ!のアニメはサンライズが制作しているので、ネタ的にはセーフです)

ソロ曲をじっくり観れるユニットライブの醍醐味

ミニアニメが終わると、各メンバーのソロコーナー。
トップバッターは、梨子がピアノコンクールの時に着た衣装を身にまとった逢田さんが登場。曲は梨子のソロ曲「Pianoforte Monologue」。ピアノの音色に合わせて、彼女の穏やかな人柄がよく表現されたミディアムテンポのバラードナンバー。
曲に合わせて、歌いながらトロッコに乗って会場を進む。この日のために梨子と同じ色に染めた髪が綺麗に輝く。
ソロ曲の披露はAqours 3rdライブ以来。その時も生で観ることができましたが、彼女らしさがよく出たこの曲はお気に入りです。

続いて登場したのは鈴木さん。白を基調としたかわいらしい衣装で、鞠莉のソロ曲「New winding road」。アメリカンロックをイメージしたバラード曲。仲良しな二人を内浦に残し、ひとり留学した彼女の気持ちが歌詞によく現れています。
この曲をじっくり聴くのは初めて。3rdライブの時は、私が観に行けなかった2日目で披露されましたが、後に映像で観た時と若干歌い方を変えているようでした。それでも、彼女の圧倒的な歌唱力で歌い上げるバラード。

するとステージが暗転。聞こえてくるハードなビートと共に、上段ステージ中央の椅子に脚を組んで座る、堕天使ヨハネの登場!
歌うは善子のソロ曲「in this unstable world」。
前の二人と打って変わって、こちらは強いビートのダンスナンバー。
衣装には白と黒の羽根。「堕天使」と「普通の女の子」との間で揺れ動く、彼女の気持ちが象徴された羽根なのです。
椅子に座りながらのパフォーマンスも、後半なダンサブルなパートも、歌とダンスが得意な小林さんが完璧にこなす!善子の魅力がすべてつまったこの曲を完璧にパフォーマンスする!二人一体となった彼女の姿に、見事に「堕天」されてしまいました。

直後のMCではソロ衣装をじっくり紹介してくれました。お互いの衣装を誉めあう場面も。どれもメンバーの特徴がよく出たステキな衣装です。

ソロ衣装のまま、今度は3人で「Landing action Yeah!!」。Aqours曲ですが、特に決まったフォーメーションはないので、ステージ上を右に左に3人が走り回る。明るい曲調に会場が温かい雰囲気になったところで、ソロコーナーは終了。

2回目の幕間ミニアニメはさっきの続き。
ワープしたはいいものの、たどり着いたのは目当ての星とは別の場所。迷子になってしまって困るメンバーの前に巨大な隕石が!ここはペガサス級戦艦、もとい宇宙船の真価を発揮する時!鞠莉の「嫉妬ファイヤー」に合わせて発射されたミサイルで見事迎撃。しかし、破壊しきれなかった隕石が近づいてくる!次は誰が?「私がやる!」「いや私が!」。「じゃあ私が」と手を挙げた梨子へ「どうぞどうぞ」とどこかで見たやりとり。帽子を投げつけたり、「くるりんぱ」はなかったですが、強力な梨子ちゃんレーザービームで隕石を迎撃したのでした。

ハードなサウンドはGuiltyKiss!の真骨頂!

ミニアニメが終わり、いよいよライブはクライマックス。
再び黒を基調とした衣装を身にまとった3人がステージに並びます。
始まったのはGuiltyKiss!を象徴するロックナンバー「コワレヤスキ」。
衣装もこの曲のもの。逢田さんと小林さんは曲をイメージしたパンツルック。小林さんのパンツにはスリットが入ってよりロックなイメージ。鈴木さんの衣装はハードなイメージの中にキュートさが出るスカート。

この曲はAqours 2ndライブ以降何度か生で観る機会がありましたが、毎回必ず盛り上がる1曲。静かなBメロからサビにピークを持ってくる構成や、ラスサビ前のリズムの外し方など正統派ロックナンバーとしても完成度が高く、何より3人がスタンドマイクの前に並んで歌う姿がアイドルなのにカッコいい。

会場が最高潮に達したところで、こちらもスタンダードなポップロックナンバー「Phantom Rocket Adventure」。3曲の新曲のうちの1曲。メロディラインが80年代の歌謡曲を彷彿とさせ、割としっとりと聴かせます。聴きこむほどに懐かしさを感じる、今までありそうでなかった曲がヒートアップした会場をややクールダウンさせます。

続いて聞こえてきたのは、再びダンサブルな「Guilty Eyes Fever」。ラブライブ!サンシャイン1期アニメの全巻特典曲。普段のライブではレアな曲ですが、先日のラブライブ!フェスで初めて生で観ることができました。
この曲の特徴は何と言っても、「Fever」の名の通りのハードなダンス。テクノ寄りなのに懐かしのディスコサウンドが随所にちりばめられています。しっかりとしたメロディで聴かせるサビは、自然と体が動いてしまう。メンバーの特徴がよく出たソロダンスパートが会場を再び高いボルテージへ。

煽りを交えたMCを挟んで、告げられた次の曲のタイトルがなんと「Daydream Warrior」。スクールアイドルという姿を忘れさせるようなAqours屈指のダンスナンバーを、なんと3人で演るというのです!

ラブライブ!サンシャイン1期のBru-rayの特典曲というレアさにも関わらず、2nd、そして5thライブで披露され会場を盛り上げた曲。ハードなダンスと9人のシステマティックなフォーメーションが魅せどころですが、さすがはギルキス。パフォーマンスのクオリティそのままに、歌もフォーメーションダンスも3人で違和感なくこなしてしまう!
9人バージョンでもセンターの小林さんがこの日も冴える!ジャンプしながらダンスパートに入っていく瞬間が好きなのですが、まさか3人バージョンで見られるとは!

続いて聞こえてきたのは、特徴的なギターリフ。まさかあの曲も!?と思った刹那、逢田さんが叫ぶ!「スリリングワンウェイ」!!
「私たち、輝きたーい!」と高海千歌である伊波さんが叫んで始まる曲。このセリフは彼女のものなので、逢田さんは曲名を叫んだ!
もちろんオーディエンスは何が始まるか瞬時に理解する。Aqoursで最も盛り上がる曲が、3人バージョンで始まる!

イントロからラストまで、9人バージョンに劣らない迫力!ストレートなスピードロックは、まるで我々も走っているかのような疾走感。
「マイ未来 トライ・トライ・トライライ 本気で走れ!」繰り返し叫ぶごとに、心の中が熱くなる!

普段セットで演ってくれるこの2曲が、まさかこの場で聞けるとは。会場全体がうれしい驚きでヒートアップします。

ステージ上の3人も、観客席全員もハードなナンバーで走り切ったところで、流れてきたのは「Jump up HIGH!!」。今期のAqoursCLUBテーマソングですが、演奏されたのは昨年の5thライブ以来。CDにはユニットごとのバージョンも収録されているので、今日のライブにはぴったり。3人がタオルを持つと、オーディエンスもタオルをもって回す回す!ややテクノ寄りですが、明るいサウンドと歌詞で客席は盛り上がりつつも再び温かい雰囲気に。

最高に盛り上がったライブも、次の曲で最後と告げられると、少し寂しい気分になります。そんな中で3人が取り出したのは、メンバーカラーのポンポン。そう、最後はおなじみの「ユメ語るよりユメ歌おう」。ラブライブ!サンシャイン1期のエンディングテーマです。
「みんなも歌って!」との声と共に、ビジョンには歌詞が。会場全体で大合唱しながら、寂しくも楽しかった時間を噛みしめるようにライブが終わりました。

大成功だった「ツアー初日」。

暗転した客席に響く「GuiltyKiss!」の掛け声。皆がアンコールを待ち望む中、あのギターリフが聞こえてきました。そしてステージ上段からせりあがる3人の姿。GuiltyKiss!の1stシングル「Strawberry Trapper」。
衣装はアレンジされたツアーTシャツに、メンバーカラーのスカート。アンコールでこの曲を持ってくるのは意外でした。
Aqours1stライブから何度も演ってきた、GuilryKiss!のイメージを定着させたハードロックナンバー。敢えて盛り上げるためにアンコールに持ってきたのでしょう。何と粋な演出!
圧巻は「ヨハネ召喚」。圧倒的な小林さんの歌唱力が光ります。

そしてステージサイドにトロッコが用意され、流れてきたのはなんと「WATER BLUE NEW WORLD」。ラブライブ!フェスでAqourShipに乗って披露した曲が、3人バージョンで聴けるとは!
オーディエンスのブレードの色はもちろん青一色。ラブライバーが作る大海原を、今度はトロッコに乗って3人が駆け抜けます。
いい意味で予想を裏切る選曲に、会場のラブライバー全員が魅せられました。

最後のMCでは、今日のライブにかけた3人の気持ちが語られました。ユニット単独ライブが決定してから、来た人全員に喜んでもらえるように、選曲や演出も自分たちで考えたそうです。アニメをなぞって5thまで来たAqoursのライブも、新しい局面を迎えたことを感じるとともに、これからの展開も楽しみになってきました。

最後にもうひと盛り上がり!と、再び演ってくれた「New Romantic Sailors」。四つん這いになって並んだ二人の上に逢田さんが膝立ちし、再び放たれる「梨子ちゃんレーザービーム」。楽しくも華やかな雰囲気を残しながら、GuiltyKiss!の記念すべき1stライブが終わりました。

さすがにラブライブ!フェスのような「エモさ」はなかったものの、時にダンサブルに、時に激しく、おまけに随所に笑える場面もあって、本当にGuiltyKiss!の魅力すべてが詰まったライブでした。入場時の不安もよそに、帰り道もじわじわと楽しかった時間を余韻として感じることができるほど楽しかった!新しいAqoursの活動の始まりを感じるには十分すぎるライブだったと思います。

セットリストも彼女たちの特徴を発揮できる、素晴らしいものだったと思います。ソロはもちろん、Aqoursの曲も数多く演ってくれるとは。
恐らく、メンバーがセンターを務める曲や、ダンスソロや特徴的な振りがある曲を中心に選んだのでしょう。GuiltyKiss!の持ち味はロックテイストとハードなダンス。どの要素も味わえる素晴らしい選曲でした。
そうなると、気になるのは後に控えるCYaRon!とAZALEAのライブ。一体どんな曲を演ってくれるのか!?CYaRon!は福岡、AZALEAは仙台なので見に行けませんが、ライブビューイングも検討しようかと迷ってしまいました。チケットが手に入ればいいのですが・・・。
いずれにせよ、Aqoursユニットツアーの初日公演としては大成功だったと思います。

今年でAqoursはデビュー5周年。5月には9人が揃うユニットツアーの追加公演があります。その後も皆が驚く企画が用意されているとか。それは3月1日までのお楽しみです。
個人的に、ライブはこれでひと段落。3月1日の発表会1次選考は外れてしまいましたが、これから5月のライブのチケット争奪戦が控えています。ちょっと落ち着きつつも、これからも楽しんでいきます!

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