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個人的ジュエルペット完走【無印編】

完走マラソン①
※個人の感想です
※割とすぐに忘れるタイプなので若干うろ覚え

【事前情報】
リアタイ(ほぼ完全忘却)

【一言で】
「ネオ・マイメロ」として新たなサンリオアニメへの繋ぎに大成功した作品


【大雑把な感想】

クソ雑に言うとリアタイ時とあんまり感想が変わりませんでした。
クソ雑に言うと「面白いんだかつまらないんだかよく分からない」です。
しかしまあ年を食い、相応の語彙力だけは最低限身に着けたので色々ぐだぐだ述べていきます。

一言感想を見て「ジュエペ実質作品終了してんのに大成功とはwwwww」と思われるかもしれませんが、少なくとも7年も4クールアニメ続けれたんだから「大成功した」と言える部類でしょう。
女児向けアニメで7年以上も連続して続いた作品の方がそうあるものじゃありませんし。(まあジュエペ並みに続いた後続は出なかった訳ですが……)
(後続が出なかったというか、サンリオがアニメ作るの嫌になったんやろなぁ……感……「アニメ作るのは大変だ」ってダイナミックコード見たら分かるもんね(´・ω・`)お金いっぱいかかるんだって~ほぇー。そもそも女児向けが2023年にはプリキュア一本だったし、男児向けももう深夜行きだし、子供向けアニメの需要がね……大きなお友達ってネットで見る程さほどおらんのだわ)


この作品は一番好きなアニメ作品……ってことはありませんが、私の性癖の大本が大体このアニメな気がします。一番影響を受けた、と言ってもマジで過言じゃないな……?、と見返していて思いました。
46話でりんこが宝石にされてしまった時に
「どこだろうここ……不思議……曇っていたもの全てが透き通って……今ならみんなのことがよくわかる気がする……」と言うシーンがなんか好きです。

メインの女子全員が誰かとくっついてる感じが時代感じますね。
まあ個人的には、たまにはメイン全員イケメンとくっついてくれても構わない派です。私自身は恋愛なんて全然な人間ですが、創作ならたまには見たくなります。恋愛が主な作品……なのではないけど、若干カプ要素もある、みたいな感じのヤツをだな……。私は一組より全員分ある方が好きです。
私自身がすっげーカプ厨だから、つーか、はぐっとで言うと、さあやちゃ……特定のキャラだけ恋愛の相手いなさ過ぎて物語的にめっちゃ影薄い……みたいなハメになってほしくないんですよッッッッッ😡😡😡
全員分恋愛要素あると今度は当て馬も出てきがちなんで、まあそれはそれでアレ。ディアンは当て馬だったのかどうか微妙なラインかなー……と思いますけども。

シリーズ構成の人の名前見たことあんな……と思ったら、フレッシュプリキュアの人じゃーん!!!!!!!
イース様といい、ミント様といい、ボンテージ好きやね!!!!!!

絶ッッッッッ対、ドロンジョ様好きだったでしょ。
悪役が確かに悪役ではありつつもポンコツ気味なのもこの方の味なんでしょうかね。
ラブ&大輔とりんこ&あきらの関係性は言われてみれば似ている気がする木。りんこ&あきらは、マイメロのうたちゃん&かけるモチーフなんだと思ってましたが(そもそもあきらの設定がかける&柊弟足して割った感)、そもそもちょっとツンデレ気味で素直になれない感じが好きなのかもしんないですね。
(フレプリの西東南も性癖、ジュエペ初代も性癖、ということはつまりほぼ私の性癖はこの人と成田良美と大島弓子ってコトォ!?)

私が宝石の国を好きなだけなんですが、共通のモチーフキャラもいまして、ユークとかこっちではこんな感じだったんだなぁ……などと思いながら見てるのが楽しかったです。流石にフォスフォフィライトはおらんかった……。
レッドベリルとか絶対相性良さそうよね。

めちゃくちゃどうでもいいんですけど、ジュエルペット見てたから中学生ん時にわざわざラブラドライドを怪しげな店で買いました。約3000円でした。(5000だったかもしんない。いやでも多分3000、5000だったら買ってない気がする)
「宝石ってこんな値段で買えるんだ!?」と思い、中二病だったこともあり購入。
今も持ってます。

うちのラブラ
宇宙の力を感じます

後のジュエルペットシリーズは、ジュエルペットがメインのタイプと人間がメインのタイプに分かれているんですが、無印は序盤はジュエルペットがメイン、後半からは人間を中心にする、というどちらの要素も両立させた意欲作なのが印象的です。まあそのせいで全体的に薄味なんですが、シリーズ最初の作品としてはこれ以上の出だしは無かったのも間違いありません。

女児向けアニメとして必要なものはきっちり全部揃っていた作品だったと、改めて見ても思います。

【良い所】


①毎話服が違う!
②ジュエルペットがいっぱい出てきて可愛い!
③キャラデザが好き
④魔法のある世界観がイイ
⑤「『勇気』と『無謀』は違う」ことを知るルビー回
⑥タテワキしゃんの『保護者』の立ち位置
⑦闇の儀式のための結婚式好き過ぎる
⑧人間とジュエルペットの絆

①毎話服が違う!


可愛すぎか?
プリリズRLもそこそこ服違いましたけど、その比じゃないですね。だって毎話違うんですよ!?!?!スタイリストでもおったん??????(りんこのCVがアイドルなのを踏まえるとガチでスタイリストがいたのかもしんない)

プリパラみたいな服に着替えることに意味があるのならまだしも、別にそんなことないのに毎回違います。それにプリパラの衣装は可愛いけど、日常で着る服じゃないんですよね。ジュエペ初代のはあくまで普段着なんですよね。
服持ちすぎだろこのJCたち!

どうでもいいけど、ジュエルランドの時の格好ってパワパフガールズパロなのw?3人揃った時のカラーリングが……もう、ね……。光の三原色モチーフかもしんないだろぉん?!?!?
いやぁ~にしてもあおいがモロバブルス感っぽいなって……。
まあめっちゃ可愛いから普通に好きだったんですけど、りんこはまだしも他二人は後半空気なせいでこのジュエルランドモードファッションになるの数える程しかないんですよね。そこは大分勿体ない部分だったと思います。

②ジュエルペットがいっぱい出てきて可愛い!


「ジュエルペットのアニメなんだから当然だろ!」と思うかもしれませんが、ガッツリ「人間メイン」なシリーズもあるので(サンシャインは……なんだろうなぁ……)、それと比較すると「まさにジュエルペット!」という感じがします。

でもこの小さい命たち、結構毒舌でダメだった。
27話のジュエペ達「結構言ってくれるやんけ!!!」と思います。
りんこ側も調子こいてたから多少はね。

あとちょくちょくルビーの言動が「この野郎!」と殴りたくなりますが、それもご愛嬌です。
プリキュア初代のポルン、5のミルクよりまっし、くらいのウザさです。(どっちかというとポルン寄りのウザさ)

③キャラデザが好き


いっぱいちゅき。だいちゅき。
一瞬しか出て来ないサンゴのマスターである姫野とかめっちゃ可愛くないですか???テンプレ立て巻ロール女のくせに、新しさのあるデザインで可愛すぎでしょう???????

あとそもそもジュエルペットのペット達のデザインがめっちゃ可愛いですよね。ディアンとか、バロンみたいな「体型がモロ人間やんけぇ!」ではない、ちんちくりんマスコットにゃんこのくせに何故か分かんないけど”””イケメン”””だもんな。
正直キングも黙ってれば可愛いと思います。
なんかよくわかんないけど、ビジュだけ見た時一番好きなのはチャロットです(あれ……でも初代には出てない気が……)
そりゃまあ、ルナ・ペリドット・ミルキィ・サンゴは可愛いよな……女児人気あったためなのか初代作中でもネタにされたり、次作品であるてぃんくるだと割とメインキャラになってます。

④魔法のある世界観がイイ


くぅ~~~~~!
これだよこれ!


魔法学校設定やると大体「ハリポタのパクリ」と言われますけど(まほプリもツイステも言われてる)ジュエルペットはかなり独自路線の「魔法のある世界観」が全シリーズを通じて描かれているのではないでしょうか?
毎回毎回ジュエペでは「ジュエルランド」という未知なる世界とその世界においての偉い魔女様ポジが出てくるのも独自感があるのかもしれません。

あのどピンクキラキラワールドが心の女児を呼び起こさせますねぇ~~~。
宝石?が実ってる謎の植物が生えてる怪奇な植生、これでいいんだよこれで。あそこの土吸ってたら確かにキラキラした植物生えてきそうではある。

⑤「『勇気』と『無謀』は違う」ことを知るルビー回


39話です。
ルビーの魔法が下手だった理由も分かり、なおかつ、この回でのルビーがりんこを思いやる気持ちが、二人の関係性を感じさせてとても良かったです。
地味にラブラ初出回です。

⑥タテワキしゃんの『保護者』の立ち位置


見る前はあきらが好きだったんだよなぁ~~と思ってたんですが、もしかしたら私はタテワキしゃんが好きだったのかもしれません。(描いてたオリキャラがちょっと性格やら見た目が似てた気がせんでもない)
今見返すと一番好きなキャラでした。(後半出番すっかり減っちゃって寂しい)

JC相手に「彼女のフリをしてほしい!」とか言い出すやべぇヤツなんですけど、所々りんことキテそうであんまりキテません。
「流石に内閣総理大臣秘書官やってる奴が女子中学生とキテる……になったらあかんやろ」という理性がスタッフ内にあったものだと思われます。(そのせいなのか、白馬の王子様(仮)ポジは結局ディアン人間体(りんこと同い年設定)になる)

しかしその結果、最後まで保護者ポジを貫くキャラクターになり、私の性癖にぶっ刺さりました。

そもそも残念なイケメンが好きなのもありますが、彼の保護者の立ち位置を貫く姿勢には好感が持てます。

48話での、幻として現れた自身の理想とするりんこに対し
「もうすぐみんなが、君を助けに行くよ」
と言って肩をポンと叩くのが良きです。
「自分が」ではなく「みんなが」なんですよね。
この物語はあくまで子ども達の物語であって、大人であるタテワキしゃんは影ながら支えることや見守ることしかできない訳です。他メインキャラ達とは同じ立ち位置にはいれない訳ですね。

正直、タテワキの彼女役をりんこがやったり、りんこの白馬の王子様の顔が一時的とはいえタテワキだったり、1話で偶然の出逢いを果たしていたり、22話であきら並?以上?にバスケができる描写など、本当はここ二人でラブロマンス的なのをする気があった(りんこ側の一方通行みたいな形で)のかもしれませんね。
バスケできる設定に関してはマジであきらへの当て馬ポジになるための設定だった感ありますけど、さほど当て馬ポジでさえないんですよねタテワキ。

どうでもいいけど、CV的にも立ち位置的にもゾンサガの巽を思い出しますね。(幸さくもめちゃめちゃキテるけど、あんまキテないよね)

⑦闇の儀式のための結婚式好き過ぎる


このシチュ好きになったのジュエペ初代のせいなんですけど、他で全然見ないな……。
由紀香織里作「残酷な童話たち」の「舞台裏の魔術師(メイジ)※」が比較的近いのかなぁ……って感じです。(指輪を交換しようとはしてるものの、結婚式を挙げようとしていた訳ではないけども!)
めちゃめちゃ記憶朧気なんですけど、黒魔女さんの大形くんがチョコを妻にしたいとかうんたら言ってて(!!!)大形くんが闇属性なのもあり、これはこれで好きだったな……、ってこと思いだしたんですが、しかしそこ二人は結婚式挙げてたっけ……?
ギュービッドがろくでもない牛とぐちゃぐちゃしてたことしか思い出せん……。そんな牛は辞めときなよ、もっと良い牛いるよ、と子供心に思った記憶……。

「闇の儀式のための結婚式」つーと、今だとなんか合同結(ryだの密教だのみてぇだな……とおもっちまいやして、心の汚れを感じます。嫌な大人になっちまいましたね……()
私が言ってるのは別に合同じゃねぇーから!
「闇の結婚式」「闇の花嫁」って概念が良いんだよ!!!
悪役に強制的に結婚させられようとしているシチュが最高なんだなぁ……。ダークパワーによって体の自由を奪われているため、瞳から光が消え失せているのがいいんじゃないですかァ!!!!!!!!
「くぅ~~~~~!!!!!!これだよこれっっっ!!!!!!」と絶叫しちゃいますよ。

自分的には内心では拒絶しているのも乙で好きです。
個人的にはリアタイ時も「もっとねっとりやれ!!!!」と思ってました。
(萩尾望都や由紀香織里作品やちゃおホラーばっか読み込んでたから厨二病なガキだったんだよ……)(大島弓子作品も読んでたよ!!!)(大島弓子も大分ヤバいよ!今でいう「電波女」が主人公になりがち。手始めにバナナブレッドのプディング読もう!バナナブレッドのプディングもまあ闇ではないが怪しい結婚式してるな……うん)

闇の結婚式はしてないけど、黒いドレスになるソウルイーターのマカちゃん最終形態とか心なしウエディングっぽいサカモトデイズの大仏さんとかも好きだーよ。この際、闇のウエディング属性女キャラなら何でもいいよ、くれ!!!

由紀香織里作「残酷な童話たち」の「舞台裏の魔術師(メイジ)」
地味に電子化されていない漫画なので(白泉社アアアアア電子化はあああ????カイン伯爵とかはなってるんだけどネ)恐らく誰ももう読めないので自己満足のためにざっくり解説しておきます。でも要約って苦手だ><

稀代の魔術師アレイスタ(みんな大好きアレイスター・クロウリーから来てると思う)は、更に稀代の魔術師であった母アリスに魔術を教え込まされると共に虐待されて育った。しかし母は父の指図によって滅多打ちに刺され全身を赤に染め上げ死亡。その際、幼かったアレイスタの足を食い込むほど強く掴み「私を殺したのはあなたの父親です、私の夫です、けれどアレイスタ、私は必ず蘇ります」と言い残すのだった(今で言うと絵面のイメージ推しの子です(え?))(1p目初手がこのシーンで「たまげたなぁ…」となる。1p目はインパクトある方がイイつってもこれよりインパクトある1p目をあまり知らない)
その遺言を実行すべく、アレイスタは母復活の儀式に必要な生贄用の観客10000人を収監できるミュージカルホールを設立。観客を集めるために「アリス」と呼ばれるミュージカルを行おうとするも気に入る主役キャストが出て来ない。そんなとき、アレイスタは16歳の若い少女とすれ違う。すると常に首からぶら下げていた母の指輪がその少女に””共鳴””したのだ。彼女──クリスタルはアリスの主役オーディションを受けるも、あまりに若いからと言う理由でオーディションに落選していた。しかしアレイスタは彼女を主役にすると決め、誓いを立てるかのように母の指輪をクリスタルの左手の薬指にはめるのだった。その日以降、17年前自分の母だった頃の記憶を取り戻させるために彼女に近づいていく。(私の母になってくれたかもしれない女性だ!)
アレイスタから指輪を貰った日を境にクリスタルは突発的に激しい剣幕で怒るようになった。それを訝しんだクリスタルの兄は街の呪い師の下に訪れる。呪い師の女性が言うにはアレイスタは母子揃ってマジやべぇし、あのホールマジやべぇよ、多分やべぇことする用だと思う……とのこと。
兄がクリスタルをその舞台から連れ出すために動きだすが時遅く、舞台は幕開いてしまう。
「アリス」の産声はホールの崩壊の響き、1万人に上る絶叫と悲鳴の混ざりあう音だった。滅びゆく舞台の上でクリスタルは誰かに名を呼ばれていた。血の香りと懐かしい邪気に包まれて黒い衣をまとわせた我が名を呼ぶ彼の手を取ろうとしたとき「クリスタル!!!」と今生の名を呼ばれた。そこには自分にとって大事な家族である兄その人がいた。
(元気で明るい感じの子が瞳光無し黒グラデーションしてるのいいよね……)
正気を取り戻したクリスタルは
「あなたの母親にはなれないわ、彼女は17年前に死んだのよ」
と言って外れなかったはずの指輪を外し、アレイスタに返すのだった。
「あなたも自由になっていいの…自分のために…!」
アレイスタが返された指輪を手にした途端、金屑となって砕け散り、後には何も残らなかった。
母親のためだけに人を呪い殺し続けて生きてきたアレイスタにとって、この世界で生きる意味はもうどこにも無くなってしまった。すると彼はホールを包み込むように燃え盛る獄炎の中へと消えていくのだった。

「ま、待って!どこへ行くの?」
「私の…住まう世界へ
行って下さい、あなたの生きる世界は向こうです……クリスタル」
「そんな、待ってよ!違うのよ!アレイスターー!」

アリスの指輪と同じく、アレイスタの痕跡を残すものは何も、何も無かった。この世界のどこにも無くなった。
去って行った黒い影と最初に逢った日の言葉を反芻し、クリスタルはたまらず涙をこぼす。
「君の名前は?」
「クリスタル」
「綺麗な名前だ」
「愛しいクリスタル────」
こうして魔術師の影は舞台の裏の暗がりに沈み、幕は引かれた。

舞台裏の魔術師(メイジ)要約

⑧人間とジュエルペットの絆


正直言うと、このアニメは大分薄味です。
後述しますが、キャラ数が多すぎてどうしても一話完結の話が多くなってしまい(1クール以上全部一話完結)、縦軸としては少々弱い所があります。その一話完結の話自体もジュエルペットの紹介ストーリーでしかないので、すっごく心揺さぶられる、という感じは正直しないです。一話完結で比較するんならスマプリのが面白いです。(唐突のスマプリage)
ヒールポジションはネタに寄せ過ぎていたのもあり、良くも悪くもあんまり怖くなく、ギャップが弱いため、終盤の行動を鑑みてもやはり印象が弱いです。

しかしこの作品には一貫している点があります。
ジュエルペットと人間の絆です。
52話のために51話までの物語があったのです。


地味にクリスマス回(38話)が伏線回になっていたの胸熱ですね。
52話は不覚にも感動してしまい、ちょっとうるっと来ました。

【気になる所】


①15話くらいまで単調
②サフィーが若干影薄い
③キャラ数が多すぎた
④キング不人気ネタ擦り過ぎ
⑤キチ度が低い
⑥ディアンが人間を憎んでいる理由がいまいち不明
⑦ダイアナとディアンの関係がいまいち不明
⑧ダイアナの改心がいまいちはっきりしない
⑨行方不明だったジュエペ達はなんで船に乗ってたの……?
⑩作画はさして良くない
⑪りんこの声がちとキツイ

①15話くらいまで単調


正直、前にもっかい見ようかと思った時は3話でギブしました。
良くも悪くも1クール目は「ジュエルペットの紹介」パートです。当然と言えば当然なんだケド。

最初の4話見たら(ハーブ団&ダイアナ出てくるところまで)、11話を見て(タテワキしゃんのジュエペゲット回&ジュエペが堂々と街を練り歩いていても問題なくなるきっかけの回)、16話(七瀬アキラ初出)までぶっ飛ばしてもいいっちゃいいです。

②サフィーが若干影薄い


サンシャイン見てから初代見ると、サフィーってこんな薄味だったん!?とちょっと思います。
今見てる範囲だとサンシャインの時のサフィーが一番好きかな。

新たな人気ジュエペ娘3匹の台頭に不機嫌な姿を見せたりと、いい子ちゃんって程でもないため、どういうキャラだったのか、ルビー・ガーネットと比べると、いまいち分かりませんでした。
勉強(?)ができるキャラというとユークがいるんで、サフィーが魔法成功率100%の優等生なのは確かなんですが、それ以外の要素があんまり無かった気がします。そもそも初代のジュエペに「勉強する」って描写がないんですよね。彼らは魔法の実技だけをしており、理論的な魔法学については、してるのかもしれませんが、あんまり出てきません。
そのせいか「優等生」というポジションがさほどキャラクター性に繋がっていない感じがします。

③キャラ数が多すぎた


そもそもほぼ全てのキャラが薄いです。
キャラが悪い、っていうより、出番が物理的に無いんです。でもそりゃそうです。

作中出てきたジュエルペットは34匹、そのうち人間のパートナーがいたジュエルペットは約20匹、つまり単純計算で、34匹+20人=54匹人ものキャラクターが4クール内に出てきたわけです。
そりゃぁ、1キャラクター辺りに割ける時間は全然ないでしょう。

考慮しておきたいのは、このジュエルペット初代は「ジュエルペット」という存在を紹介するアニメであるので、キャラが多すぎた点に関してはこれはもうどうしようもなかったと言えるでしょう。

「もっとこの子の出番が欲しかった」と思えるようなキャラクターが何人も何匹もできたこのアニメは、アニメ作品としてはいささか欠陥がありますが、「ジュエルペットの初代のアニメ」としては素晴らしい作品だったと思います。

しかし、みなみやあおい、タテワキしゃんにハーブ団など、2クール目まで出ずっぱりだったキャラが、3,4クール目はほぼ出て来なくなるのちょっと寂しい所があります。(ハーブ団は最終回らへんにしかガチで出て来なくなる)
あきらは後半では確かに出番多いんですが、そもそも初出が16話で、そっからもしばらく出て来ないので、過剰なほど多いとは感じません。

ちなみに一番安定して出番があるのはりんこ&ルビーを除くとまさかの喜怒哀楽モチーフの4人組の魔女達です。

④キング不人気ネタ擦り過ぎ


③で言ってますが、キャラ数が多すぎるんです。なのにキング回が数回もあるの「は?」って思いますね。

リアタイ時はコイツの話だけ多くて、しかも不人気ネタ擦りかキモネタばっかで、ガチでコイツ生理的に無理なほどにどちゃくそ嫌いでした。(のくせにリア充だしな(´・ω・`))
ガキの頃は内心ガチでぼろくそ誹謗中傷の罵詈雑言吐いてましたが、大人になって見た今の方が「まあ……キングにも良い所もあったんだな……」とは思えるようにはなりました(あとその魔法かけてほしい)
にしてもコイツだけ出番多すぎだろ!とは思います。

コイツのメイン回一つ削って「ケロッパ!」言ってるヤツとあきらの友情回みたいな話に割いてほしかったですね。

⑤キチ度が低い


ちょくちょく変なんですけど、本当にちょくちょくで、すっごい変って程でも無く……。でもまともって程でも無く……。

20話目ぐらいから若干様子がおかしくなってきたなぁ~となります。

所々「おねがいマイメロディ」を強く意識している側面があるこの作品ですが、マイメロは開始2,3話の段階でキチ度が高い一方、この作品は全くもってその領域に達していません。
達する必要はまあ無いっちゃ無いんですけどもね。所々マイメロを意識してる感じがするせいで、変に気になっちゃうときがあります。

レモン牛乳映画やかまぼこお母さんは割とやべぇな……となりました。
もしかしてお母さん周りがヤバいだけ……??

ちょくちょくパロネタっぽいのあるのはありますよねw
メイン三人の衣装はパワパフガールズっぽいし、ディアンはもう完全にルルーシュ好きだったスタッフがいると思われます。(「声はカッコいい」と作中でわざわざ言われてるし)
(なお私はルルーシュを見たことが無い)

あと寿司屋のあんちゃんの、拳がうずく、みたいなノリ、なんかこう、中二病(概念)のオマージュ的といいますか、ネタにした感ありますよね。
しかしパロに関してもサンシャインほど過剰でもありませんし、いまいち印象に残るほどじゃないかなーと思います。

⑥ディアンが人間を憎んでいる理由がいまいち不明


人間に直接傷つけられた、だから人間を憎んでる、なら分かるんですけど、人間とまともな交流をしたのはりんこが初めてだったっぽいんで(だからりんこの拒絶に酷く傷つく)、なら何故ディアンが人間を酷く憎んでたのかいまいち分かりませんでした。
一応理由は言っておりまして
元々ディアンはとても怖がりで、ジュエルペットとは異なる種族である人間と仲良くなれる訳が無い
と思っていたみたいです。
しかし、ディアンはどうやら同族であるジュエルペットととも大して仲良くやれてなかったようです。ならば余計ディアンが人間だけを憎むというのもよく分かりません。ジュエルペットも等しく憎むべきでしょう。
最終回らへんでは結局ジュエルペットも一緒くたに石にするんですが、封印されたときの段階で、人間もジュエペも石にするような奴でもよかったのでは……?と思いました。

ついでに、怖がりだったディアンが何故ルルーシュモード化し人間を石に変える程の行動力を見せることができるようになったのかもよく分かりませんでした。

ディアンの人間への恐怖についてスポットを当てるなら、ディアンとりんこがパートナーになった方が話としてはある意味分かりやすかった気がします。
でもその路線にするんだったらあきらを16話からとはいえ出さないか……(ディアンの方がかなり後)
ディアン→りんこを恋愛的な描写をしていたのに、最終的には友愛に留めたの、リアタイ時も思ったけど今見てもしっくりこないんですよね……。

ディアンは顔面偏差値は高いし能力も高いけど、ただのコミュ障陰キャなので、ちょっと女の子に優しくされただけで浮かれてただけであって、恋愛感情をりんこに向けていたわけじゃない、と言われたら納得はしちゃいますけどもね……(おっと、心は硝子だぞ)
(サンシャインで人間とジュエペがくっついたのは初代の反省だった……?そうかなぁー……そうかなぁ……???)
だったらダイアナが「お兄様はりんこのことを……」とか言わせんなや、などと思いますが……。NARUTOのヤマト隊長の「サクラ、君は本当はナルトのこと……」並みのフェイクやろがい!

⑦ダイアナとディアンの関係がいまいち不明


いや、ダイアナがディアンと禁断寄りのブラコンなのは分かってるんですけど、ディアン側のダイアナへの矢印がいまいち分かりませんでした。
りんこのことばかりディアンは言い出すようになるんですが、ダイアナのことはどう思っていたんでしょうか?
ディアンが内気だったことをダイアナはどうやら知らなかったみたいですし。(「お兄様ってこんな方だったからしら……」などと作中で発言している)
またディアンは孤独さもあったみたいですが、ダイアナがいてもその孤独は癒されなかった、ということなのでしょうか?

そもそもジュエルペットに兄妹とかあるん……?
同じく宝石が元ネタのボルツとダイヤモンドは元ネタ的には兄弟である理由ありますけどね(作中、そこ二人””だけ””が兄弟扱いだったのは謎。イエローダイヤモンドはあんまそこ二人と兄弟感無かったよネ。年が違い過ぎるから?)
そもそもジュエルペットってあんま元ネタの宝石との関連性が希薄なんですよね。
(なお、元ネタのオブシディアン・オニキスは見た目が似てると言われてる模様。キングがディアン側につくのは元ネタも相まっていた可能性……?)

サンシャインだとディアンとダイアナは恋人設定になっとるしなぁ~。
しかし、ディアンの瞳は黒、体毛は灰色で、ダイアナの瞳は灰色、体毛は黒なので、デザイン的には他キャラと比較しても対になっている二人なんですよね。
(反対に人間版ディアンの瞳は赤色になっていて、それはりんこのカラーなのだろう)

⑧ダイアナの改心がいまいちはっきりしない

え、いつ改心したん……?
「お兄様を助けなきゃ!」とはなってましたけど、そんななんか大してジュエペや人間側と和解しましたっけ??????
1クールからいるヒールだったわりにあんま扱い良くなかったかな、と思います。
りんこと一緒にチョコを作る回で絆された、ならまだしも別にそうでもないし。ちょっとしっくりきません。

⑨行方不明だったジュエペ達はなんで船に乗ってたの……?


なんか重要な要素なんか、と思ってましたが、別にんなことなかったです。
8匹も船に乗ってたのに特に理由も何も無いんかーい!と思いました。

➉作画はさして良くない

まあ私はさほどこの点は気にしてないんですけども。
他人に勧めれるほどよくはないですが、フレプリよりは作画安定してたと思います(唐突なフレプリへのdis)
序盤の方が作画があんまりよくなくて、2クール目以降の方が安定している気がします。

バスケしてるときと、突然現れた牛を「オ・レイ!」しだすシーンと、42話だけ妙にぬるぬる動きます。
42話はなんか異常に作画が良かったですね。何故……?
大して大事な話でも無く……動くシーンも大して大事なシーンでも無く……。
ほんとなんで……?
フレプリのカツラ回(12話)が何故か妙に作画がイイ、的なアレ。

⑪りんこの声がちとキツイ

まあまあ一気見していた所、耳がキンキンしきてちょっとキツかったです……。(音量の問題ではなく……)
マイメロのうたちゃんと声質が割と近い気はするんですけどね。
うたちゃんはそうでもなかったんですけど、りんこはなんかキツかった。
セリフに対しての強弱の問題……?分かんないけど。
まありんこの中の人は声優が本業じゃないですしね。しゃーない。

【総評】


「絶対に見てくれ!」と他人に熱弁するほどのアニメ作品では残念ながらないです。
でも私は、この作品が多分、好きでした。
光にかざせばきらきらと輝く宝石達をぎゅっと詰め込んだ宝箱の世界観。

「ジュエルペット」という世界に飛び込むきっかけとなる作品としては素晴らしい出来だったと思います。
また、単体でも評判の高いてぃんくるを見るなら、無印を見てからの方が「ニヤリ」とできる要素が多いかなーと思います。ジュエペはシリーズごとに人格ならぬジュエ格がかなり変わってしまいますが、無印の末路見てからのてぃんくるのディアンは「良かったやんけー」とか思えます。なおサンシャイン。

恨み言を言うならば、サンリオはどうしてこのシリーズを終わらせてしまったんでしょうかね。共同だったからなんでしょうか……。
「人気が無くなった」つっても、アニメを終わらせて、他に何の動きもしなければそりゃ人気も無くなるに決まってるじゃないですか😡😡😡
アニメ見た後だと寂しさが余計募りますね……。
「このグッズなら欲しいかなー」みたいな選り好みができるのは、公式もプッシュしているデカいジャンルだからこそできることやったんやなぁーなどとしみじみ……。

せめてお茶犬みたいにXで復活!とかしないのかな……。しない?そう……。

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