スーパーのバイトはテトリス
どうゆう意味かっていうのを長々と説明するわいね。僕は大学生の時2年間ほどスーパーのバイトをしていました。その時は基本的に思いうかぶスーパーの業務をしてました。例えば、品出し、前出し、レジ打ち。基本的にはこの3つでそこからいろんな業務があるんですけど、今日はレジ打ちに関してです。
このレジ打ちの仕事としては、まずはお客さんが持ってきたカゴを受け取り、商品をレジに通して、会計後用の別カゴに入れて、清算する、というのが大まかな流れです。この会計後用の別カゴに入れる作業、皆さんがお客さんとして何気なく見てるこの流れ、レジ打ちからの目線はこうです。
序章
まず、持ってきた商品の量を確認します。そして潰れる商品は何かを瞬時に判断し、今、自分の目線で見えている商品を、いかにして別カゴに入れることができるか、いかにして隙間なく、そして段差なく、綺麗に移し替えることができるのかをシミュレーションします。その時間わずかコンマ1秒。そこで、腕くみしながら考えてはいけない。今まで培ってきた経験と予測から、そのコンマ1秒の間に最初にとる商品を決めるのだ。そこでお客さんとしてお店に行ったときのことを考えてほしいのですが、重い商品は下、軽い商品は上という風に、下重 上軽(そんな言葉はない) の配置になりますよね。ということは、店員目線はどの商品を選んでも上軽の商品は確実、なんてことは日常茶飯事です。下重の商品を無理やり取るなんてことは、やばい奴認定されますし、上軽の商品を吹き飛ばしたり、落としてしまうこともありえます。なのでまず手に付ける商品は上軽なんです。長方形の半分くらいの上軽商品を4~5個レジに通したら、カゴ半分の下重の商品の顔が見えてきます。そもそもカゴには穴が開いてますから、最初のコンマ1秒に下重の場所は大体把握しています。下重の顔が見えてきたら、下重を取り出すための上軽商品をレジに通します。そして下重商品をレジに通しますが、その前までの上軽商品が別カゴには居てる状態を頭に入れてください。このまま上軽商品の上に重商品を乗せるわけにはいかないので、いったん上軽商品たちをカゴの半分くらいに陳列させます。もう半分に重商品を乗せて、その上に陳列させた軽商品を上にのせて一山完成です。そして今度はもう一山の軽商品を通して一山の上に置いて、重商品を半分に置く。一個前、一山に置いた軽商品を重商品にのせる。これが店員目線の別カゴ移しの流れです。
テトリス
この店員目線のカゴ移し 通称テトリスはめちゃくちゃ楽しいです。絶対配列と呼ばれている完璧なカゴ移しは、一切の隙間なく、そして一切の段差がないことが条件とされています。この絶対配列の基準はそのレジ打ち、通称Register(レジスター)それぞれと言われていますが、レジスター世界大会の優勝者にはRegi star の称号が与えられるのはまた別のお話。完璧な絶対配列を決めたときは、正直めちゃめちゃ気持ちいいです。優越感と幸福感で正気の沙汰ではありません。例えるなら、テトリスの長青棒で全消し といったとことでしょうか。このテトリスについてはまだまだしゃべり足りないけど、今日はここまで。テトリス楽しみだしたら、レジ苦痛ではない。
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