恋愛に奥手な俺に彼女ができた話
こんにちは、映画「茄子 アンダルシアの夏」と「茄子 スーツケースの渡り鳥」に感化し名前を茄子の煮つけにしてしまった男です。
さて、緊急事態宣言が発令して東京では2週間経過しましたね。僕はというと病院勤めなので相変わらず業務に勤しむばかりです。しかし、休日にはやることが無く、今まで手を出してこなかった料理を始めました。エビフライ作った後、海老の頭で出汁を取った味噌汁がびっくりするほどうまい‼
話は逸れたが、今回は僕に3人目の彼女(以下 A氏)ができた話をしようと思う。1人目と2人目にできた彼女はとても気が合い、一緒にいても居づらくならない関係を構築できていた。しかし、今年の1月から付き合い始め、そして3週間で別れることになった3人目の女性の話。
なぜ3人目の彼女のことを話すのか?1人目と2人目は?となるかもしれないが、この3人目の彼女だった人物の魅力を知って欲しいがために書く。
A氏とはバイト先が同じであった。学生時代に苦学生だった僕はバイトなしでは生活ができない状況であったため、週末にはバイト先に入り浸っていた。本当は山積みになっている課題を処理していきたい気持ちはあったが、まあ、自分で選択してそのような学校に入学してしまったんだから仕方がない。
そんな僕とは違いA氏の方は親からの仕送りはあるが、自身の好きなものを買いたいという理由でバイトに来ていた。そんなA氏の動機は羨ましいとは思わない。僕は物欲は皆無に等しいため、たまにうどん屋や松屋で牛丼が食べられれば幸せなのだ。そういう奴である。なので、恋愛に関しても無欲な状態なのである。
向こうから好意が見えないと関わろうとも思わないし、好きな人がいてもそのまま何もアタックせずに終わることが常である。しかし、ある日A氏から映画に一緒に行こうという誘いがきた。上記で自分は無欲であると書いてあるが、さすがに女の子からのデートの誘いがきたらドキドキするほどには青年の心を持っている(ってか、普通の男だな)。
このデートで付き合うことになり、次回はドライブに行こうということでお開きになった。
A氏からドライブに誘ってくれたが、行先は隣の県のIKEYAである。片道150キロもあり、クソほど遠い。また、デートで何で家具屋に行くのだろうとも思ったが、日頃から自宅と学校、バイト先との往復しかしていない僕がデート先を提案できるわけがなく、仕方なくIKEYAに行くことにした。
当日は親から車を借りてA氏の自宅に迎えに行き、IKEYAに向かった。しかし、ここからが彼女の魅力が発揮されるのである。
隣県に行くので、想像していた通り運転時間は長い。ここで、普通のカップルであれば彼女と話をして盛り上がったり、音楽を一緒に聞いて歌ったりするのであろうが(経験ないから知らんけど)、A氏は車にのって早々に座席を下げて寝ていたのであった。今までの経験では、運転している際は隣の人が会話をしてくれていたので、それが当たり前だと思っていた。そのため、この状況に少し驚いたが、むしろそれが彼女の魅力だとも思った。結局、A氏は一度も起きることはなくIKEYAに到着したのであった。
到着後、何をしにA氏はIKEYAに来たのだろうと思いながら付いていくが一向に買う気配はない。むしろコロナが心配と愚痴をこぼしており、結局IKEYAの滞在時間は15分であった(帰り道に僕が医療関係の学校にいっていることでコロナをうつされないか心配していた)。
結局、何も買わずに帰路につくことになった。また、帰りはA氏は起きていたが、「茄子の煮つけさんはもう少し男っぽくなった方がいいですよ」、「もっと、女性と遊んでください」とよく分からないが説教される時間になっていた。
このデートを機にA氏から別れを告げられたのだが、あのデートで彼女は何を思っていたのかだけが気がかりである。しかし、他の人とは違う雰囲気があり、とても魅力的に感じたのは事実である。
でも、往復300キロの帰りに「わざわざ行く価値はなかったですねごくろうさま」といったのは許さん笑