同棲中の彼氏と「分かれる」話
付き合って2年半の彼氏がいる。
客観的に見ると太っていてブサイクだが、長い間付き合っていると顔や体型まで可愛く思えるから不思議だ。
同棲してから1年が経った。
床に散らかっている洋服、テーブルに置きっぱなしの食器。汚すぎて友達を呼ぶこともできない。それでも私は彼とこの家にいるだけで、それ以外何もいらないくらい幸せだった。
そんな私たちにも「分かれ」の日は近付いていた。彼と私の就職だ。彼はゼネコンに就職が決まり、45歳まで地方や海外で現場で働くことになった。一方の私は東京で働く。どうしたって一緒には暮らせない。
私たちはきっと「別れる」のだろう。私も彼氏も、自分の人生を棒に振ってまで相手に人生に付き添う勇気はない。愛し合っているから、運命だから、私たちはきっと結ばれる、なんて綺麗事も言いたくない。
それでも今はそばにいたい。片田舎に大きな家を建てて、彼と子供2人と犬と一緒に食卓を囲む、素朴な甘い夢を見ていたい。
20年後、ふとこのノートを見返して、「夢叶ってるね」と笑い合えますように
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