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【スクスタ】あなたの想像を超えるSP特技賞の世界

スクスタビッグライブにより、SP特技の連射は一つの競技として成立しました。ならば、そこに魂をかけるスクスタプレイヤーがいてもおかしくありませんね!

この記事では、SP特技賞ガチ勢(自称)がとても楽しいSP特技賞の世界を紹介します。SP特技賞は、編成よりもプレイングの力量が重要であり、音ゲーに近い楽しみ方ができます。一方で、音ゲーとは異なる独自のゲーム性もあり、ハマると無限に遊べます。

SP特技賞の面白さは、技術的なレベルの高さにあります。どのようにハイレベルなのかをまず説明しますが、能書きだけでは伝わらないと思うので、最後にプレイ動画と解説も載せました。SP特技賞の面白さが感じられるポイントをピックアップしているので、楽しんでいただけたら嬉しいです。

SP特技賞をハイレベルにするプレイング原則

SP特技賞を取るためには、SP特技を可能な限り発動する必要があります。そのためには、次の2つの原則を守ってプレイすることが重要です。

・即SP:SPゲージがMAXになったらすぐにSP特技を撃つ

・即切替:作戦切替ゲージがMAXになったらすぐに切り替える

SP特技賞は、作戦切替によりSPゲージをチャージするコンボ編成で戦うのが主流です。即SPと即切替は、この編成を使う上で自然と導かれるプレイスタイルになります。

この即SPと即切替が、SP特技賞をハイレベルで面白い戦いにしてくれます。スクスタのゲーム性を変えてしまうほどの、文字通りのゲームチェンジャーと言えるでしょう。

音ゲーとは言い難い「ノーツ間思考密度」

SP特技賞がハイレベルなのは、即SPと即切替がプレイ中の思考力を要求するためです。スクスタは音ゲーとして見るとノーツ密度が低いものの、即SP・即切替を意識した途端に「ノーツ間思考密度」が音ゲーの域を超えていきます。これは、ゲージのチャージがランダムであることに起因します。

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スクスタのゲーム画面は、2つのノーツ処理用レーンと3つのゲージで構成されています。ノーツ処理用レーンは、一般的な音ゲーと同じく、曲ごとに決まったタイミングで押すものです(判定は画面全体にありますが)。一方で、左右の切替ゲージと中央下のSPゲージは、確率的に発生する切替ボーナス、特技及び個性に依存してチャージされます。つまり、作戦切替とSP特技が発動可能になるタイミングはランダム性を含み、事前に覚えることができません。即切替・即SPの原則を守るには、切替ゲージとSPゲージがMAXになるタイミングをプレイ中に考えながら、適切な運指を組み立てていく必要があります。

スクフェスとSP特技賞の比較

一般的な音ゲーと思われるスクフェスとSP特技賞のイメージ画像を作ってみました。スクフェスでは、プレイングにおける運指の理論はあるかもしれませんが、それをプレイ中に考えながら繰り出すことはないと思います。対してSP特技賞は、プレイ中に考えることがとにかく多いです。現在のゲージ量を確認するとともに数手先の予測を行う「状況把握」、状況に合わせた立ち回りを考える「戦術検討」そして戦術を実現するための「運指構築」をノーツ処理の度に行います。何故なら、作戦切替とSP特技の発動タイミングがプレイの度に変わる(覚えゲーが通用しない)からです。音ゲーのコンセプトに反する「タイミングのランダム化」により、SP特技賞は独自のゲーム性を手に入れたと感じています。

テクニカルな運指

SP特技賞の難しさは、ノーツ間思考密度だけではありません。即SP・即切替を実現するために、テクニカルな音ゲー的運指が必要となります。特に特徴的なのは同時押しの捌き方で、基本的に逆餡蜜(同時押しを高速2連打にバラして処理する音ゲーの技)を使います。

あと1ノーツでSP特技または作戦切替を発動できるのに同時押ししてしまうと、1ノーツ分のSP・切替機会を損してしまいます。このような「もったいない同時押し」は曲中に何度もあるため、即SP・即切替の大敵です。逆餡蜜を使って同時押しを非同時化すれば、2ノーツ間にSP特技・作戦切替をねじ込む隙を作ることができます。作戦切替については解説動画を作っているので、ぜひご覧下さい。

SPノーツが絡んでくる場合にも同時押しの処理は重要です。立ち回りによって、SP特技を1発多く撃てることも珍しくありません。

SP特技賞では、2レーンと3ゲージをフルに使っていくため、作戦切替しない場合と比較して運指が全体的に難しいです(私は小指以外は全部使います)。同時押しの捌き方は特に派手なので紹介しました。

タスクキルなしの一発勝負

タスクキルは、スクスタでよく使われる裏技です。スクスタには、プレイ中にゲームが強制終了した場合に、同じ乱数列でリトライできる機能があります。この機能により、プレイ中にわざとタスクキルすると、同じ乱数列を使って何度もプレイを繰り返すことができます。つまり、繰り返しのプレイにより乱数をある程度解析し、プレイングを最適化できます。ボルテージランキングでは、タスクキルを常習している方も多いのではないでしょうか。

先述のとおり、SP特技賞の難しさは、特技や個性が確率発動であることに起因するため、タスクキルにより乱数を解析されると台無しです。ところが、SP特技賞を擁するSBLでは、タスクキルによるリトライができません。スクスタの中では珍しく、純然たる思考力とテクニックで戦うステージがSP特技賞なのです。

SP特技賞は取らなくてもいい

ここが一番大事です。SP特技賞を取ることは全くもって重要ではありません。賞にこだわると、結局は編成と乱数に結果を左右されるため、思考力とテクニックによる戦いという軸が揺らぎます。重視すべきはSP特技の発動回数ではなく、即SP・即切替をどれだけ実行できたか(最適なプレイングができたか)です。プレイングを重視すると、編成や乱数はプレイ環境でしかなく、環境に合わせた最適なプレイングができたかという観点で自分を評価できます。たとえ賞が取れなくても、いいプレイができればそれで良かろうなのです。

また最近のSBLでは、ハイメモリー交換チケットを手に入れるために、特化編成で戦う人が減っています。SP特技賞の対戦相手がそもそもいないかもしれません。これでは賞を取っても虚しいだけなので、やはり賞よりも自分のプレイングを重視して楽しむことが大事だと思います。

プレイングを重視すると、実はSBLにこだわる必要がなくなります。常設楽曲でも、技の精度を上げたり、ノーツ間思考力を伸ばしたりと、自分の成長を楽しみながら高難度プレイを決める爽快感を味わえます。この楽しみ方は音ゲーに近いかもしれないですね。ただ、音ゲーと違って作戦切替とSP特技の発動タイミングがプレイの度に変わります。例えるなら、アナザー譜面が無限にあるようなものです(ランダム譜面はタイミングが変わらないので少し違います)。スクスタが「最強で最高」を自称している理由がお分かりいただけたと思います。

自称ガチ勢のプレイ動画と解説

これまでに紹介してきたノーツ間の思考やテクニックを体感できるプレイ動画を用意しました。見どころをピックアップし、思考過程やテクニックを解説します。

スクフェス比ですが、音ゲーは特別上手い方ではありません。ただ、SP特技賞はガチっている人がほぼいない上に古参(SBLが始まる前からやっている)なので、上手い方かなと思い、動画を上げることにしました。実際、ほとんどのスクスタプレイヤーの想像を超える自信があります。この記事を読んで「あーそういうことね」と分かった気になっている皆さんは間違いなく

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ガチ勢(自称)は二歩先を行きます!!!

※大変申し訳ございませんが、Twitterにプレイ動画を上げた後に元の録画を消してしまったので、画質が悪いTwitter版で解説します。

プレイ環境

Just Believe!!!上級をフルコンボします。Just Believe!!!は、ギミックによりSpタイプのSPチャージ力が大幅に上昇するため超楽しいです!ノーツ密度もそれなりで歯応えがあります。

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使用した編成は、典型的な切替SPです。緑と青をヨハネパワー(SPゲージを獲得する特技)の部員で固めており、この2作戦で即SP・即切替を実行します。青にはSkタイプの部員を混ぜており、切替タイミングにランダム性があります。また、予測を難しくするために、切替時にSPゲージ獲得量を上げる真姫を採用しました。エマ曜花陽の切替定番セットも採用しています。ゲストは未使用です。

プレイ動画

共通的なプレイングテクニック

動画では全編に渡って、ゲージがMAXになった瞬間に作戦切替・SP特技を発動していることが分かると思います。これができるのは、プレイの中でゲージがMAXになるタイミングを常に予測しているからです。予測の実例は後ほど解説します。

個人的な感覚ですが、ゲージを空にすると、意識を次ノーツ以降にスムーズに切り替えられるので、作戦切替とSP特技はゲージがMAXになったらすぐ発動するようにしています。

5-6ノーツ目 A2S

4ノーツ目を処理した時点で、切替ゲージがあと1ノーツでMAXになる状態ですが、次は同時押しです。ここは、先述した逆餡蜜を使うべき状況です。同時押しを非同時化し、間に作戦切替をねじ込みます。

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このテクニックはA2S(Asynchronous Appealing for Switching)と名付けています。A2Sには通常ノーツ版、フリック版、ロングノーツ版の3種類があるのですが、今回はロング版です。ロングのA2Sでは、ロング側の終端を若干早く離し、作戦切替を差し込む間を作ります。

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5ノーツ目を処理した時点の画面です。同時押しの片方(ロング終端)のみ処理し、作戦切替できていることが分かると思います。

13-14ノーツ目 A2SP(不発)

12ノーツ目を処理した時点で、ヨハネパワーが発動すればSPゲージがMAXになる状態ですが、次は同時押しです。これも逆餡蜜を使うパターンです。今度は同時押しの間にSP特技をねじ込みます。

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私はこの技をA2SP(Asynchronous Appealing for SP skills)と呼んでいます。A2SPにも通常ノーツ版、フリック版、ロングノーツ版がありますが、動画は通常ノーツ版です(片方ロングですが、ロングの始点は通常ノーツとほぼ処理が同じなので、通常版に分類しています)。通常版A2SPはシンプルで、同時押しの片方を若干早めに取り、SP特技を撃つ間を作ります。

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13ノーツ目を取った直後の画像です。SP特技を撃とうとしていますが、ヨハネパワーが発動せずSPゲージがMAXにならなかったので、A2SPが不発に終わっています。A2SPの成功パターンはこの後お見せします。

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A2SPが不発だったので、直後14ノーツ目を処理してすぐにSP特技を撃ちました。実はこれもテクニックです。A2SPではありがちなのですが、SPゲージを押すと、不発でもSP特技を撃った気になってしまい、次のノーツですぐにSP特技を発動できません。A2SPが失敗することも想定し、同時押しのもう片方でリカバリーを用意しておくのが重要です。ちなみに私は、A2SPが不発になりそうなときはSPゲージを連打します。今回の場合は、13ノーツ目、14ノーツ目でそれぞれSPゲージを押しています。

62-65ノーツ目 予測とテクニックによる思考量の削減

62ノーツ目から65ノーツ目までは、比較的ノーツ密度が高い連打地帯です。ノーツ間隔は約0.2秒と短く、ノーツ処理の度にゲージ量を確認して行動する余裕はありません。このような時には、ゲージがMAXになるタイミングを事前に予測することにより、高密度地帯のノーツ間思考量を削減します。

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61コンボの時点で、65ノーツ目までのゲージチャージを予測します。切替ゲージはあと2ノーツでMAXです。一方でSPゲージは、ヨハネパワーが発動すれば2〜3ノーツでMAXになります。よって切替・SPの発動ポイントは次の3ノーツまでにあると予測できます。特に、63ノーツ目の処理後は両方のゲージが同時にMAXになる可能性があり、注意が必要です。

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63ノーツ目を処理した後の行動フローを画像にしました。即SP・即切替の原則に基づくと、3パターンの行動が考えられます。特技等により事前にSPゲージがMAXになっているパターンが①で、SP→切替の順に発動します。②は切替によりSPゲージをMAXにするパターンで、切替→SPの順に発動します。ここで、①と②では作戦切替とSP特技の発動順が逆であることに注意が必要です。わずか0.2秒の間に、ゲージ量に応じた順番でSP特技と作戦切替を発動する必要があります。

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今回は切替によりSPゲージをMAXにする②のパターンが正解でした。行動が一瞬なので分かりづらいですが、ノーツ処理→切替→SPの順に発動しています。

ここまで、あたかも0.2秒の間に状況把握し最適な行動を考えている風に書きましたが、実は考えていません。高密度地帯では、状況把握する時間が足りないのです。なので、考えるのではなく、考える必要をなくすやり方で対処します。大体の場合は、高密度地帯に入る前の予測で、行動パターンを事前検討しておけば潰せます。しかし、今回のように直前まで行動パターンが分岐する場合は、予測だけでは対処出来ません。こんなときはテクニックで乗り切ります。このようにすればOKです。

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④を追加しました。これを使うと、何も考えずに①〜③の全部に対処できます。SP特技を切替よりも前に撃つか後で撃つか悩むなら、両方で撃ちにいけばいいのです。元も子もないですが、これがベストプラクティスだと思います。実際に、プレイ動画ではこの運指で捌いています。

ノーツ間思考密度の高さに対応するためには、思考の瞬発力だけでなく、思考量を削減するための予測とテクニックを磨くことが重要です。思考量の削減術は、経験の差が顕著に現れる技術だと思います。予測の解説はここ一箇所のみとしますが、プレイ中は常に同じように予測をしながら立ち回っています。

89-90ノーツ目 A2SSP

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88ノーツ目を処理した時点で、ヨハネパワーが発動すればSPゲージがMAXになる状態ですが、次は同時押しです。そして、切替ゲージもあと1ノーツでMAXになります。これは、先述のA2SとA2SPが両方使えるパターンです。こんな時は、同時押しの間に作戦切替とSP特技を両方発動します。

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89ノーツ目を処理した直後の画面です。同時押しの片方を残して作戦切替とSP特技を発動できていることが分かると思います。これはA2SとA2SPの合体技、A2SSPです。A2SSPはA2S系の中でも難しい技ですが、その分効果は絶大です。

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同時押しを処理した時点でSPゲージが1/3以上貯まっています!

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A2SSPのログです。89ノーツ目の処理後に、まずSP特技を撃ってゲージを空にしています。その後に切替→ノーツ処理の順に繋いでいくことで、Spタイプの切替ボーナス、エマの個性そして90ノーツ目でのエマの特技が発動し、大量のSPゲージを獲得できました。一方、オートプレイ等で逆餡蜜を使えない場合には、90ノーツ目でSP特技を撃つことになるので、同じ時点でSPゲージは空です。差は歴然ですね。SP特技賞におけるプレイングの重要性が分かると思います。

サビ全体

サビは全体に渡ってノーツ密度が高めな腕の見せ所です。少しでも判断が遅れると、SPゲージがMAXの状態で行動してしまい、貯まるはずだったSPゲージが無駄になります。

サビの間だけ切り出した動画を用意しました。動画では、即SPをノーミスで実践しつつ、A2Sを2回、A2SPを1回そしてA2SSPを1回決めています。

A2S:116ノーツ目と124ノーツ目

A2SP:127ノーツ目

A2SSP:89ノーツ目(先ほど解説したところ)

動画で確認してみて下さい!0.25倍速で見ると分かりやすいと思います。ちなみに、即切替は1回ミスしています。どこか分かりますか?

172-173ノーツ目 A2SSP(不発)

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2回目のA2SSPのチャンスです。次の172ノーツ目でヨハネパワーが発動すれば、173ノーツ目の前に切替とSP特技を両方発動できます。

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結局、ヨハネパワーが発動しなかったので、ただのA2Sになってしまいました。

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しかし、続く173ノーツ目でSPゲージがMAXになり、すぐにSP特技を発動できています。このように、不発の場合のリカバリーができる能力も重要です。正直なところ、この時はA2SSPをミスして、たまたまA2S+SP特技になっただけな気がします。結果オーライですね。

ここまで、プレイ動画の中から見どころをピックアップして解説しました。一つ一つのテクニックに着目すると、それほど難しくないように思えるかもしれません。しかし、これらのテクニックをノーツを捌きながら一連の流れでこなすことこそ肝要であり、SP特技賞の難しさでもあります。常に予測を巡らせ、次ノーツを捌くまでのわずかな時間に最善の行動を検討し、プレイングで乗り切っていく難しさ、そして面白さをぜひ体験してみて下さい!

おわりに

この記事では「あなたの想像を超える」SP特技賞の世界を紹介しました。想像を超えられたでしょうか?一年近く技を磨いてきたので、それなりに光るプレイはあったと思います。

ところで「難しい。無理。」と思った方がいるかもしれません。難しいのは当たり前で、未知なる道をいきなり進めるほど、SP特技賞は甘くないです。必ず上達するので、練習してみませんか?一つ動画を載せておきます。

これは、初めて組んだ切替SP編成のプレイ動画です。Just Believe!!!のプレイと比較して、切替とSPにキレがないのが分かると思います。実際、SPゲージがMAXなのにそのままノーツを叩いたりと、即SP・即切替のレベルが低いです。A2S系の技も未開発のため、もったいない同時押しがたくさんありますね。ここから練習を重ねて、今では上級+で戦えるまでになりました。

一年近く練習を続けられたのは、SP特技賞のプレイングが本当に楽しいからです。この楽しさを伝えたくて記事を書きました。ぜひトライしてみてほしいです!そして、皆様のスクスタライフが少しでも楽しくなれば幸いです。

編成の組み方やプレイのコツはこちらの記事で解説しているので、初めての方はぜひ一緒にご覧ください。


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