南ドイツの新線【ドイツ鉄道旅行2023】
5月25日、ゆっくり起きて、朝食を楽しむ。ビュッフェ方式ではないが、パンもチーズもハムもゆで卵も一つ一つ美味しい。部屋は広いとは言えないが清潔で、スタッフも非常に親切。家族経営の小さなホテルだが、非常に居心地が良い。ホテルをチェックアウトする。
Mannheim HbfからDortmund Hbf発München Hbf行のICE 913に乗る。車両は昨日に続いてICE 3である。
定刻の8時43分から7分余りの遅れで発車、高速新線に入り、最高250km/hで走り、Mannheim Hbfから35分でStuttgart Hbfに到着する。頭端式の駅であり、列車はここで方向転換、私が乗る車両が前側になり、運転手が乗って来る。幸いにも運転席のすぐ後ろの席が空いたので、そちらに移る。
Stuttgart Hbfを出発すると、列車は東に向かう。在来線をゆっくりと走り、EsslingenやPlochongenを通過すると、Ulm方面の本線と別れて、南西に向かう。
Wendlingenから高速新線に入って再び東に針路を向ける。Stuttgart - Ulm - Augsburg - Münchenは南ドイツを東西に結ぶ主要幹線である。しかし、Stuttgart - Ulmでは途中にGeislingen峠を越えることもあり、高速化が難しく、約1時間を要していた。2022年12月11日にWendlingen - Ulm間に最高250km/hの高速新線が開業し、Stuttagart - Ulm間の所要時間は42分まで短縮された。今後、Stuttgart Hbf周辺の改良工事が完成すれば、Stuttgart中心部まで高速新線から直結され、また方向転換も不要となるため、更なる時間短縮が行われるであろう。
Wendlingenまでの在来線区間ではスピードも上がらず時間がかかったが、高速新線に入ると、250km/hで快調に走る。新線は高速道路に沿って建設されており、起伏が少ない地形で、安定した乗り心地である。高速新線と言っても、ICEだけが走行するわけではなく、地域交通のREも設定されている。途中のMerklingen駅はREのみが停車するため、ICEは通過する。60km弱の高速新線区間をわずか20分弱で走破し、Ulm Hbfに到着する。
Ulm からはドナウ川に沿って、最高200km/hで在来線を走る。Augsburg Hbfには5分程遅れて11時に到着する。
ここで、まっちゃんと合流する。帰国前に、もう一度会う約束をしていたのである。荷物があまりに多くなったので、列車の待ち時間に駅前の郵便局から一部を送ろうと思うが、何故か郵便局は午後からの営業とのこと。諦めて、ホームで発着する列車を眺めることにする。
München発Berlin行ICE 708に乗る。12両編成のICE 4の車内は空いている。
定刻から5分遅れの11時50分に発車した列車は、途中Donauwörthに停車しつつ、在来線を北上する。売店でサンドイッチとコーヒーを買い、軽く昼食とするが、乗車した2等先頭車からは食堂車まで遠く、ICE 4の長さを実感する。
13時前、ほぼ定刻にNürnberg Hbfに到着する。
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