フランクフルトからの帰国【ドイツ鉄道旅行2023】
5月26日、今日は日本に戻る日である。シャワーを浴びて朝食を済ませ、荷物を整理するが、お土産が多く、どう工夫しても、荷物を全てスーツケースに収めるのは難しそうだ。
8時半過ぎにホテルを出る。KelsterbachからS-Bahnに乗れば、フランクフルト空港まではわずか3分である。
空港駅のスーパーに立ち寄り、職場で配るお土産を追加で調達する。荷物の一部を郵便で送ることも考えたが、それも面倒である。Lufthansa Worldshopに立ち寄ると手頃なキャリーバックを発見。貯まっていたマイレージで購入し、全ての荷物を詰め込むことができた。既にオンラインでチェックインは済ませてあり、スーツケースをキャリーバックの預け入れも自動化されていて、いたってスムーズ。待つこともなく、5分で終了した。フランクフルト空港はしゃれた設備はないし、大きすぎて乗り換えも大変だが、国際空港らしい雰囲気が味わえる。そして、このような発車案内が残っているところにこだわりが感じられる。
搭乗するルフトハンザのLH 716便は14時15分発で、まだまだ時間がある。S-Bahnに乗って2駅、Frankfurt (M) Stadionに移動し、撮影を楽しむことにする。フランクフルト空港と中央駅の間にある駅だけに、各方面から次々と列車が姿を現す。
Hessische Landesbahn
カメラを持ってウロウロしていたら、ホームで列車を待っていた女性が、私がモデルになるから記念に一枚撮ったら?とポーズ。素直に撮らせてもらう。
12時前に空港に戻る。アジア料理店で焼きそばでランチ。ヨーロッパで食べるアジア料理は好物なのである。あとは出国手続きに進む。パスポートコントロールで10分程度待ったが、あとはスムーズ。ただ、荷物チェックの係員の態度の悪さは不快だった。気を取りなおして、ゲートに進むと、非常に混雑している。ここで出発前の儀式、ビールを一杯。
それにしても、2発機全盛のこの時代だが、フランクフルト空港を発着する飛行機に4発機が多いのは魅力的である。
折り返しの便が遅れたとのことで、搭乗するLH716も遅れて搭乗開始。結局30分程の遅延で出発となった。機材はボーイングの747-8、D-ABYF "Sachsen-Anhalt"である。日本では姿を消したジャンボだが、ルフトハンザでは最新型の747-8を19機導入し、まだまだ健在である。席は後方の窓側で、この部分は2-4-2列配置となり、壁との間にスペースがある点が長所である。
Lufthansaに導入されたばかりのボーイング787の姿もあった。
順調に離陸すると、しばらくは揺れた。
Bamberg上空からチェコ・ハンガリー・ルーマニアを経て黒海へ進むうちに、飲み物とスナックのサービスが始まり、白ワインをもらう。機内食はラビオリかカツカレーの選択で、後者を選び、飲物は赤ワインとする。機内食が美味しくないという意見をよく見るが、個人的にはエコノミークラスでは炭水化物に偏っているとは思うものの、決して悪くはないと思う。長距離国際線の楽しみの一つであることは間違いない。
飛行機はトルコをかすめて、ジョージア・アゼルバイジャンへ進む。ここで日が沈んでいく。さらに、カスピ海へ経てカザフスタン上ウ空を通過し、中国に入ってゴビ砂漠で日の出を迎えた。シベリア上級通過ルートの比べ、時間はかかるが、壮大な機窓風景は中央アジア通過ルートの楽しみである。
以前は中国上空ではWifiはつながらなかったが、今日は問題なくアクセスできる。北京から一度南下し、天津で再び東に針路を向け、渤海・黄海へ進む。ここでしばらく揺れが続く。すっかり明るくなって、韓国を横断すると朝食のサービス。サンドイッチ中心でいたってシンプルだが、朝食としては無難である。
鳥取付近で日本上陸。名古屋をかすめて、富士山を見ながら伊豆大島まで回り込み、30分程遅れて羽田空港に着陸する。
友人が来るまで来てくれて、自宅まで送ってくれて、大変助かった。友人には感謝しかない。今回のドイツ滞在はこれで終了であるが、2024年5月はフランスに行く用事がある。できればドイツにも立ち寄りたいものである。