「大好き」をぜ〜んぶ台無しにした話

 他人と自分を比べても意味は無い。その通りである。
 が、しかし、比べないとどこが足りないのか分からないこともある。
 比較するものを選別するのは難しいが、比較せずに自分の道を行けること、すなわち「オンリーワン」を見つけられたら、自分の強みになるし、ブレない。

 自分がブレているのは、軸となるものが無い。
すなわち夢が無いということ。

夢がなくても生きていくことはできる。諦めなくてはならない夢もあったはずだし、必ずしも必要では無いと思っている。


 では「夢」とはなんのためにあるのか?

 見方、受け取り方は人それぞれだが、夢とは、自己満足であり、自分を自分たらしめるもの=人生の核ではないか?

 どんな夢も、自分にしか無いオンリーワン。自分にしか見られない夢。

 他から見たら自己満足でも、自分しかないオンリーワンを極められたら、それはもう唯一無二。他の誰でもない、自分だけの道。自分だけの夢。

 自分だけの何かを極めることが人生…というか、振り返るとそうなっている気がする。

 死ぬのが怖いという一点で生きてきた自分には夢がない。というか、死のうと思っても死ぬのが怖いことがわかったから生きてる。恐らくいちばんつまらない生き方をしている。

 スクールアイドルの輝きに憧れても、手が届かないのは、やり方が違う以前の問題で、そもそも本気で夢を見つけようとしていない。

 どんな小さなことでも夢にすることは出来るが、自分が納得できる夢でなければ意味が無い。

 生きていれば十分だと言い聞かせた結果、流れに身を任せるだけの人生になった。
 極端なことを言えば、流れに身を任せることを極めた結果である。

 何もしないという人生を極めた結果、何も無いと勝手に絶望するだけの、ただ当然の結果になっているわけである。



 「大好き」に影響を受けたは良いが、「大好き」をどうするか?を自分の中で見いだせないまま過ごした結果、魔法になるはずの「大好き」が呪いになった。いや、自分で呪いにしてしまった。


 

 「大好き」を広める野望

 自分が感銘を受けて目指したはずなのに、中身が無いがためにただの飾りにしてしまった。

 多少マイナスなことを思ったとしても、場所を考えて吐き出したりすることは出来たはずなのに、感情が先走って周りに悪影響を及ぼしてしまった。

 金銭面や精神的な余裕がなくなってお気持ち表明したり、軽率な発言で、何人もの大好きを傷つけるまでになった。

 自分が居ては大好きを大切にする世界を広める野望からは遠のくだけ。

 ならば、極力目立たないようにするしかない。

 また、居なくなる際、自分が今まで参加してきた企画の主催者の方にも迷惑をかけた。せっかくの企画を台無しにした。
 さらに、救いの手を差し伸べてくれている手を振り払った。

 自分のような大罪人が居てはいけない。不要だと思われる存在にならなくてはならないと。


 本気で大好きを大切にする世界を広める野望を叶える気があるなら、その時シリーズから離れなければならなかった。自分が離れれば、他人の大好きをこれ以上傷つける必要は無いから。


 結局離れられなかった。それは自分の意志が弱いこともあるし、好きだからという身勝手なものである。


 大好きを傷つけたことを一生反省すること。毎日思い返して、二度と他人の傷つけないと心に誓うこと。

 それは、全部自分の大好きを優先した結果が招いた罪だから。

 それが、大好きに囚われすぎて"呪い"に変えてしまった自分が出来る唯一の償いだから。



 役に立つかは分かりませんが、自分のような存在にならないためにも、助けてくれる人が差し伸べてくれた手は取った方が良いと思います。
 取り返しがつかなくなっては遅いので。


 夢を叶えることを軽く見た結果がこの有様。
その罰は受け入れて一生罪の意識を持ち、二度と傷つけないように生きるしかない。それが自分がやらなければいけないこと。夢見る人を傷つけない唯一の方法だと思うから。

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