始動アルムナイ・インタビュー002 (第6期)小田真人さん - 株式会社オシンテック代表取締役・神戸情報大学院大学客員教授
次世代のイノベーションの担い手を育成することを目的に2015年度に立ち上がった「始動 Next Innovator」は、過去6年間で約700名のアルムナイ(卒業生)を輩出しました。2021年 第7期スタートを前に、彼らの姿をインタビュー形式で綴ります(シリーズ第2回)。
1.自己紹介をお願いします
小田真人ー株式会社オシンテック代表取締役・神戸情報大学院大学客員教授。
世界のルールメイキングに関わる機関からの情報収集を自動化したソーシャルシンクタンク「RuleWatcher」を主宰・運営するスタートアップ代表を務めつつ、日本でインテリジェンスを学べる環境がないことに危機感を感じ、企業や行政機関向けの講演など、人材育成~インテリジェンスの普及活動も精力的に行っている。
2.始動にエントリーしたいきさつについて教えてください
大企業を退職し、「世界のルール」に着目した会社「オシンテック」を立上げ、1年かけてプロダクトとなるRuleWatcherを作り上げ、さてこれから多くの人に使ってもらうべく広めていきたいなというタイミングに、プログラムを見つけ、応募しました。
目的は、講義を聞きたいというよりは、メンターや主催者、そして応募してきた方々との人的ネットワークでした。
3.始動参加期と応募時に提出した企画内容についてお聞かせください
「RuleWatcher 」。世界のルールトレンド情報の収集・可視化エンジンを備えたソーシャルシンクタンク。
国境を越えてくるグローバルイシューに対峙するのが21世紀を生きる我々の仕事になる。そのタイミングが来たと見抜き、そのために、ルール(ハードロー・ソフトロー)を活用して企業も市民も研究者も活動する必要があると考え、世界レベルでそういう活動する人が集う場を整備しました。
このプロダクトを充実させ、世界中で使ってもらえるようにするためのプランニングを「始動 Next Innovator」(6期)で加速させて頂きました。
4.始動に参加してそのアイディアはどのようになりましたか?
お陰様で進展しています。国連関係機関とPOCを行ったり、日本の名だたる企業にも多数採用頂きました。始動からのご縁で採用頂いた企業ユーザも多くいます。
メンターからのアドバイスやご紹介頂いたご縁が、事業の進展に非常に役立ちました。その後も繋がって、人間対人間でお付き合いさせて頂ける方も多く出会えました。
始動ではシリコンバレープログラムに選出頂きましたが、期間中、弁理士会長賞、「ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ」を頂いたり、国連関係機関の支援対象に選出頂いたりしました。
世界のサステナブルトランスフォーメーションに貢献できるよう、出来ることをやっていきます。
5.始動のプログラムについて感じられたことをお聞かせください
普段で会える方々の中でも自分で動く人たち100人の集団に居られることはなかなかなく、年代もバラエティに富んでいて、良い刺激になりました。
皆さん、それぞれに素晴らしいプランを持ち、実行されている方ばかりで、この人的つながりが宝物です。
講義に関しては、他で聞けないようなものも多く、それだけに参考になりました。私の考え方とは異なる講師の方もそこそこいました。
それは素晴らしいことで、教科書的な事であれば別にYouTubeで良く、自分の経験に基づいて本音で話してくれているからこそ、出てくる差異だと感じました。
6.「始動 Next Innovator」に参加して得られたこと・みなさんにとってプラスに働いたことについてお聞かせください
メンターの方々から事業アドバイスを頂ける機会が本当に役立ちました。自分の事業に対して自分に無い視野を持つ方々から本音のアドバイスを頂ける時間は貴重でした。
結果として、事業の進展が得られました。また、100人の自ら動く人の集団というのも、貴重な集団経験でした。
個人的に期待していなかった割に予想外に良かったのが、講義でした。私は一通りの経営学等(MBA等)は抑え、実践してきたと思っていますが、実践者からの本音での話だったため興味深く拝聴し、自分のプランになぞらえて考えることが出来ました。
7.始動への応募を検討しているNext Innovatorへ一言お願いします
世界は解決すべき課題に溢れています。視野を広く持ち、本質的に良いことをしようとする人が増えれば、世界は良くなっていくと思います。
自分の心の声にしっかりと耳を傾けて、使命を見つけてしっかりと歩みを進めて頂ければと思います。
そういう方は、後押しされなくても、しかるべきタイミングでしっかりと機会をものにされると思いますが!始動はその期待に応えてくれるプログラムだと思います。
私は、世界の課題を解決するために、そういう方と共闘出来ることを心から楽しみにしています。
(了)
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