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楽曲を1から10へ持っていくには?(前編)
マガジンの方も本日よりまたコツコツと再開していこうかと思います。
以前、ゼロから1を生み出すための記事を書きました。
今回は1になったものを10、つまり完成形に持っていくには?という部分について書きたいと思います。
前にも申し上げた通り、この完成形をどこに置くかによっても話は全然変わってくるのですが、いわゆるメジャーアーティストが流通に乗せているような形に持っていくまでだとしても、相当な手間がかけられています。
大まかには、メロディーやコード進行まで含む作曲、それに対する作詞、それらを編曲する(どんなリズムで、どんな楽器を入れるか等)、そして、ボーカルや必要楽器など録音して、それらをミックスし、マスタリングをかけて、やっと一曲が完成されます。
当然そこには多くの人が携わり、スケジュール調整からスタジオの手配、ギャランティーなど、とにかく表に見えない部分でも考えること、やらなければならない事がたくさんあります。
歌しか歌えない場合は、当然それ以外の仕事は他の人に任せることになります。何かメロディーを思いついたくらいでは、そこからちゃんと形にしてもらえるように、誰か頼める人達を探すところから始めなければなりません。お金も莫大にかかります。
ですので、近年は宅録で済ませたり、生楽器を使わなかったり、編曲からミックスマスタリングまでを一括で格安で知り合いに頼んだり、といった形が多いかと思います。
いずれにせよ、ここでのポイントは本当のシンガーソングライターを目指すのであれば、自分の楽曲に対する責任感を強く持ち、少しでも音楽への理解を深め、出来ることを増やし、自身のビジョンを正確に楽曲に反映していけることが大切だと思います。
そして、それらを正しく支援するレッスンでありたいというのが、Sidewaysの考え方でもあります。
少し話が脱線しましたが、まずは思いついたメロディーやキッカケを、どんな風な楽曲を目指していきたいのか、リファレンス音源をいくつか見つけることをオススメします。
語弊を恐れず、嫌な言い方をすると、ある程度は「パクる」ということですね。
これだけ楽曲が飽和している今の時代で、作曲を始めたばかりの方が、前代未聞の楽曲を産み出すということはまず考えにくいです。
そもそもピアノやギターなどのメジャーな楽器を使って制作しようとしている時点で、本当の意味でのオリジナルにはなり得ないでしょう。
逆に「オリジナルを産み出さなければ!」「他の人と被ってはならないのだ!」などといった強迫観念じみた意識を持ってしまうことで、全く楽曲制作が捗らなかったりします。
基本的にはメロディーが被っていたり、伴奏が最初から最後まで同じだとか、悪意のあるものでなければコード進行などは被って当然です。そのようなものはむしろ世の中に五万とあります。
それよりも、自身の好きなアーティストや楽曲に最大の敬意を払いながら、参考音源として自分のイメージを具現化させるためにしっかり活用していくことをオススメします。
まずはどんなリズムにするか、そしてどんなコード進行を乗せるか、どんな雰囲気(アンサンブル)にしていきたいか、それぞれいくつかに分けてリファレンスを持ちながら、それらを思いついたメロディーと合わせてみたりしながら、自分のアイディアを織り交ぜて、どんどん楽曲制作に着手していっていただきたいと思います。
まだまだ話は尽きないのですが、今日はこのあたりで。続きはまたどこかで書きたいと思います。
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