見出し画像

周りに合わせるな!

さて、前回と矛盾するようなタイトルですが、一応前回のは弾き語り用のマガジン、今回はボーカルマガジンと分けておきます。

かといって、楽器と歌で練習の仕方や考え方が真逆になるといった趣旨の話ではございません。


前回は、要はある程度の音量感の中で(ここ大切です)、楽曲に合わせて練習する大切さを書きました。(前回記事はこちらから)
実際にボーカルのレッスンでも、スタジオのスピーカーで楽曲を流して、一緒に歌ってもらった後に、一人で歌ってもらうと全くもって最初と変わったりします。

それはその曲のムード、雰囲気を身体が記憶するからです。

と、ここまでは、前回の話なわけですが、さて、ではその後はどういう練習をするべきか。


アカペラで最初から最後まで、間奏も数えながら(感じながら)練習することをお勧めします。

曲に合わせてなら歌える、カラオケでなら歌える、という方がよくいらっしゃいます。

逆に言うとそれらがないと、一人で成立しない、少し強引な言い方だと、自立したシンガー、ミュージシャンでないと言えます。


例えば音程を途中で見失ったりというのも、元のオケにある何らかの音を無意識のうちに頼りにしていて、それが無くなるとまるで三輪車の補助輪をいきなり取ってしまったかのようになってしまったりするのです。

原曲のボーカルと歌うのも同義で、何か強い存在の影に隠れて後ろからついていってるだけに過ぎず、そうすると自分のもっと細かな粗や問題点が見えにくくなります。

最初から最後まで自己責任の上で、一人で演奏して成立させる。

そのためには記憶力タイム感集中力もしっかりしていなければなりません。

そして、その練習を繰り返すことでそれらがしっかりとしてくるのです。

何より曲も歌詞も身体に一番入るはずです。


ぜひそういった練習方法も取り入れてみてください。

では今回はこのあたりで。

いいなと思ったら応援しよう!