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【天然】雀荘ゲストの佐月麻理子プロにバチクソ煽られた話

とある裏メンの出勤日、俺はめちゃくちゃ負けていた。同卓した常連たちは俺がまだ3シャンテンなのに「リーチ!リーチ!」とチンパンジー並の奇声をあげ、「パッツモ!」だの「ウラウラ!」だの「赤赤!」とおおよそ文明人とは思えない表情でドーパミンに酔いしれていた。

うちの雀荘は最初に10kをカゴに入ったチップと交換し、それが無くなったら再度10kと引き換えにカゴごとチップをもらう。つまり負ければ負けるほどカゴが積み重なっていく。

俺は祝儀によって5着みたいな4着を引き続け、ほとんど1半荘に10kずつチップの両替を強いられていた。

流れを変えようにも裏メンは自分の都合で席を立つことなどできない。
誰でもいい……
このよどんだ空気を…流れを…
変えてくれっ…!

メンバー「いらっしゃいませー!あっ、佐月プロ。今日はよろしくお願いしまーす!」

そういえば今日はゲストが来る日だったっけ。顔を上げる協会の佐月麻理子プロがそこにいた。

各卓をまわり明るく挨拶をする佐月プロ。しかし彼女に流れを変える力はなかった。俺はその後も負け続け、ついにカゴは4階建てに積み上がる。中には1kチップが2枚だけ虚しく転がっていた。

(今日はそういう日だな…)

淡々といつも通り打つことに決めた俺の背後に、対局の合間で手持ち無沙汰にした佐月プロがやってきて衝撃的な一言を放った。

「なんでそんなにカゴがいっぱいあるんですかー??」

卓が凍った。同卓者は(こいつ…言いやがった…)的な表情で気まずそうにしている。

一方俺は全く悪意を感じなかったので怒りは湧かず、むしろ天然発言に爆笑しながら「完全に腕ですw」と言ってなんとか場を和ませることができた。

その後メンバーに聞いて事情を理解した佐月プロ
「ごめんなさい!パチンコみたいにいっぱいあると勝ってるものだと思って…笑」

俺(なにわろとんねん)

俺「いやぁ最高の煽りでした。佐月プロの名前は一生忘れません」

佐「はい!忘れないでください^^」

俺(図太い…)

くったくない天然な感じがめっちゃ好感持てたって話でした。
酒の席でいい笑い話になってます。ありがとう佐月プロ。

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