ミャンマークーデター問題で、ぼくらは何が支援できるのか
###ミャンマーで今回クーデーターが起きた理由
国会の4割を押さえ、主要ポストの就任権限を持ってる国軍にたいして、民主側のアウンサンスーチー率いるNLD(国民民主連盟)が法改正を行おうとしたことに、国軍側が既得権益を失うことをおそれ、2020年11月の総選挙に違反が合ったとの理由でクーデーターをお越し、NLDの主要メンバーを軟禁状態に置いたのが直接の理由。とはいえ、根っこには、格差と貧困、宗教の異なる少数民族の問題など、いろいろと抱えているみたい。
###現地の状況
現地に駐在している友人からの情報、日本で報道されているより、厳しい状況で、連日デモが行われている。日系企業は基本的に営業を中止、ミャンマー人スタッフがデモに参加できるように配慮している。
ミャンマーでは、大きい音を立てると邪気が払えるという言い伝えがあり、毎日住宅地では、鍋を叩いて大きな音を立てる行動で、クーデーター側に抗議しているらしい。
インターネットは断続的に切断され、とくにFacebookへのアクセスはかなり厳し状況になってきてる。友人も国軍からの監視をさけるため偽名でアクセスして現地の状況を知らせてくれている。
軍と警察は一体で、デモにたいして強行的に排除しようとしていて、場合によっては銃器の使用も辞さないかまえです。このままだと民衆側に死者がでてしまう。そんなギリギリな状態にまで来ています。
###脊髄反射的に寄付に走らないで
現在、国や各団体を通して行われている支援策は、基本的にミャンマー政府を通しての支援になるので、そのまま寄付したお金がそのままクーデーター政府に行ってしまう可能性が高い。よしんば現地の民主に例えば、のちほど述べる教育支援等のつもりで寄付したところで、親が生活苦から使い込んでしまう可能性のほうが十分に高い。とはいえ、鉛筆、消しゴムの類いは十分に行き分かっているので、まずは現地、および在日ミャンマー人からの声に耳を傾け、本当に効果的なものを支援すべきとのことだ。たとえば特定の地域に学校を建てるための資金であるとか、目的が明確なものほうがいい。
###貧困の再生産
一度、民主化し、各国からの投資もあいつぎ、経済的な発展がめざましいとされていたミャンマーですが、その恩恵に預かれているのは、まだごく一部の人で、特に子供達は、十分な教育をうけられず、電気や水道もなく、掘っ立て小屋に住み、制服も文房具も買えない子供達がいっぱいいます。それは都市部であるヤンゴン郊外でにそうだし、さらに地方となるとその状態は顕著だそうです。
親の貧困をひきついでしまう、貧困の再生産をおこしている。これはミャンマーだけでなく、教育が無償な北欧や、返済不要な奨学金の多いアメリカなどとちがい、アジア各国の問題かもしれない。実際、日本でも7人に1人は教育をうけられず、貧困の再生産を起こしていると指摘されている。どの国に、どれだけ支援するのかよく考えて行動すべきだと思いました。いずれにせよ、これは中長期的な支援です
###とりあえずできること
いまできることは、ミャンマー人の知り合いを作り、彼らの話を聞き、国際社会から軍政側に圧力をかけることだけかもしれません。現地のミャンマー人からの願いを、駐在してい日本人を経由して伝え、その上で日本政府に対して、具体的な行動をとるよう要請しましょう。
既に日本国は、欧米各国との連携のうえ、支援策を打ち切り、国軍にたいして民主化プロセスを妨害しないよう要請はしています。ただまだ甘い。日本は欧米とはことなり、民主化側、国軍側、どちらにもパイプをもっており、政権がどちらにころんでも、不利にはたらかないようにしていた、2枚舌外交を展開しているからです。
現在、在日ミャンマー人とコンタクトをとるべく、適切な団体をしらべています。現地にいる友達は、奥さんの友達のミャンマー人から、現地ならではの草の根の意見を聞いて貰っているところです。また何か進捗があればお伝えします。
2021年2月13日追記
Facebookの日本語がしゃべれるミャンマー人コミュニティより
ミャンマー軍が実弾を発砲し、ミャンマー人の一般女性が死亡したようです。
動画は発砲があって女性が倒れる瞬間が映っています。
日本のNHKではゴム弾発砲でけが人と放映されています。が、現地のミャンマー人からの情報だと、実弾による死亡です。なぜ、情報に乖離があるのでしょうか?
ミャンマー人は非暴力、非服従を徹底してるのに、情報が真実だとしたら問えても悲しいです!
関連情報(主にFacebookより)
西尾浩美さん(ミャンマー在住)監修、 髙橋 玲緒奈(イラストのうまい看護婦さん)さん執筆によるミャンマーの経緯と現状のグラフィックレコード
西野さん情報による現地レポート
在日ミャンマー人らがスーチー氏の解放訴え、「コロナで大変なのに抗議デモしてごめんなさい」
https://www.ganas.or.jp/20210207myanmar/