台湾に行き台湾
台風9号直撃らしいけど飛ばなかったらどうすんの? 仕事中頻繁に寄せられる妹からの不安なLINEメッセージ。そんなもん現実に行けなくなったときに考えりゃいいじゃない&まーなんだかんだ言ってわりと反れるでしょと楽観的に考えてたのだが羽田空港カウンターで最終勧告のように突きつけられた「飛行機遅延」の文字。老いた実母と義理の母を連れて妹の旦那に車を出してもらいたどり着いた金曜の朝午前3時の羽田空港、途中で形勢変わるかな〜とカウンターそばで待機してたけどどうやら出発が1日後になるのは決定みたいで渡辺直美みたいな風貌のグランドホステスに「フライトは1日延期です。10日の0:15にチェックイン開始で2:30に離陸します。キャンセルしてほかの航空会社のをお客様自身で手配するか、このままお待ちになるかしかありません…」とたどたどしい日本語で説明を受けてようやくダメなのねと諦めがついた。日本航空とかだったら遅延しても臨時便とかその日中に出たのかな?まあ夜中の3時に必死こいて集合したのにその日中に飛ばないという現実はややきついね。トラブルが起きたときの身動きの取れなさへのハンデが大きくて格安航空会社はやっぱりしんどいもんがあるなと思いました。
妹の旦那は観光バスの運転士をしてるんだけど、思えば一応観光業界人間としてこの空港周辺の事情に詳しかったのが不幸中の幸いだった。「僕の提案としては車で15分ぐらい飛ばしたところに平和島BIGFUNがあるのでそこは夜中でもチェックインできるので7時間パックで体を休めるというのが手だと思いますよ」というのでせっかくの貴重なお休みのところを付き合わせて申し訳なかったけれど平和島温泉で1日ごろごろするというプランで明日のフライトまでの時間を潰すことにした。
平和島温泉についたのは午前4時45分。フロントにいた人たちはなぜこんな時間に80オーバーの老人達がこんなとこに来るんだ?という顔をしていた。今の時間だと深夜料金がかかるけどあと15分待てば大人1人1500円で7時間滞在、延長は1時間ごとに200円というプランが使えますと親切に教えてもらい、5時まで向かいのジョナサンでパンケーキを食べて待つことに。
平和島温泉には計13時間いただろうか。13時間温泉&休憩スペースにいて2700円って!どんな安いホテルなんだよ。
これほんと羽田空港での欠航で路頭に迷ったときはベストな選択だったかもしれない。羽田空港内にファーストキャビンというカプセルもあるけどそちらも3時間パックで3000円だからそんなにゆっくりもできないし流石にそこまで安くない。
平和島温泉にチェックインを済ますと、お風呂には目もくれず女性専用休憩ルームに向かった。出発が午前2時だったので3時間ぐらいしか寝てなくてさすがに眠かった。
平和島温泉は休憩所がかなり充実していて、女性専用ルームだけでもリクライニングチェアが30台ほどとそのほかにシングルベッドと言って差し支えない大きさのフラットベッドも5台ほど並べられている。フィリピン系女性(たぶん)の鳴らすチャリリーンという絶え間ないスマホ通知音と無遠慮な通話の話し声、ビヨンセのクレイジーインラブの大音量着うた(なぜかすぐには出ず数フレーズまで周囲に聞かせて出る)には閉口したけれどとにかく疲れていたのですぐにどろりと眠りに落ちた。(続く)