2月8日 思い出は鮮やかに
仕事以外の全ては回復のため?
自分もつい言ってしまうけど、いつからエンタメは"摂取"するものになったんだろう。心の栄養という意味ではまぁ分かるけど、なんだか釈然としない。体を"メンテナンスする"というのも同じ匂いがする。職業生活を乗りこなすことが至上命題になっていて、余暇はそのために回復する時間になっているんだろうなぁとか思う。
これはググったら同じことを考えてる人たくさんいそうだな。と言うかどっかで見たことを思い出して書いているだけかもしれない。
星降らない夜でも
帰り道、別に星が見える夜空だった訳でもないのに、この曲が聴きたくなった。
(このジャケット写真ってこんなにきれいな写真だったのか。ウォークマンの小さな画面でばかり見ていたのでとても驚いた。)
この曲を聴くといつも、教えてくれた高校の友達を思い出す。一番仲が良かったような、そうでも無いような不思議な関係性だったんだけど、その関係はあの時特有のもので、去年会った時には、なんだかドギマギしてしまった。思い出が美化されているのか。
思い出を鮮やかにする食べ物
ゆとりっ娘たちのたわごとを聴きながら風呂に入る。
「あの人はあのお菓子だなぁという、人とお菓子がセットの思い出はありますか?」というお便りがとても好きだった。
自分も思い当たる思い出がいくつもあるなと思った。
母方のじいちゃんばあちゃん家には必ず、アーモンドとチーズが乗った小さいせんべいがあった。チーズは年々小さくなっているけど、いつでもそこにあり、変わらず美味しい。
大学時代、何度も宅飲みをした先輩はしみチョコが好きで、買い出しに行った時にしみチョコをかごに入れると、良いチョイスだと言ってくれるのが嬉しかった。
ひいばあちゃん家には、いつも砂糖がまぶされたような寒天ジェリー(ゼリーというよりジェリーという感じがする)があられやら甘納豆やらと一緒にちゃぶ台に乗っていた。ひいばあちゃんが無くなってから一度も食べたことないあのジェリー、今もスーパーの普段立ち止まらない売り場にはあるんだろう。
母方のばあちゃんの家には、ここ数年絶対にあみじゃががある。
いや、あみじゃがは80歳が食べるものじゃないだろと思うけど、ばあちゃんも食べるし、おれも食べる。(ちなみにばあちゃんはオールナイトニッポンを聴いていて、星野源やら菅田将暉やらオードリーを聴いているらしい。いや80歳が聴くものじゃないやろと思いつつ、なんだか誇らしい。)
他にも、毎回タコの唐揚げを3皿頼む友達、コンビニで買ったポテチを一枚だけくれる友達、いつもパインアメを持っている友達、おれがきゅうり好きだからと毎回きゅうりの塩漬けを用意してくれるじいちゃん・ばあちゃん。色々思い出す。
その人が好きな食べ物・誰かのために選ぶ食べ物には、人となりが出るから、この話好きなんだなぁと思った。