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2月11日 夜を使い果たしたい

寝ても覚めても

夢を見た。夜中、自宅の玄関の横にこそっといると、次から次へと侵入者が入ろうとしてくるという夢。普段は見ていないから気づいてないだけで、実はそういう人がいるのかもしれないな、と少し怖いなと思う。

食と思い出の結びつきが一番強い

今読んでる本がとても好きで、残りページ数が減っていくのがとても寂しい。

グレープフルーツを器にして白ワインを飲む話がとても好き。その飲み方めちゃくちゃ良いじゃん。やってみたいという気持ちと、グレープフルーツにまつわるおじいちゃんとの話も良い。
俺にとってグレープフルーツは、ばあちゃん家にいくと、薄っすら虹色に見えるいつものガラスの器に剥いてあるものだった。ばあちゃん家は隣にあって、毎日のように行っていたんだけど、グレープフルーツが無かった記憶がないくらいいつもあった。(正確にはグレープフルーツじゃなくて、スウィーティーや八朔の時もあったけど、まぁそれはいい)
おれら孫のために剥いててくれたのかなぁと思ったけど、剥くこと自体が楽しかったんじゃないかなと思う。なんか確信に近いんだけど、そう思う。そら豆やえんどう豆をよく剥いていたし、銀杏も剥いていた。
俺も、そういう作業じみたこと結構好きで、楽しいから、ばあちゃんも剥くこと自体が楽しいんだろうなと確信に近く思うことができる。

(物理的に)触らずに(心に)触れられるか

NTT ICCの展覧会を見に行った

ヴァーチャル世界の歩き方はランダムウォークって決まってるんだぁ、と心の中でツッコミを入れる。
今、メタバースとかVRとか注目されているけど、実はあまり興味がない。ホントにそれ必要?と思ってしまう。
でも、だからこそこういう展示にも惹かれてしまう。今の俺が知らないだけでカッティングエッジにはワクワクする様な魅力があるんじゃないかと。
今日、見て思ったのは、頭ではへぇー面白いなぁと思っても、体には馴染みきらないというか、エッセンシャルな感じがしないというか。結局、物理的・身体的なものに魅力を感じるなぁと思った。頭で感じる面白いと体が感じる楽しいは違う。
まぁこれは今思っているだけで、これからは変わるかもしれない。しかし、VRとかFPSで酔ってしまうのは今後どうにかなるんだろうか。今、高齢者がパソコン使えないって言うのと、酔ってしまうからVR的なモノ使えないっていうのには本質的な違いがあるんじゃないかなぁと思う。まぁ、認めたくないものをなんとか認めないようにするための、詭弁な気もしますが。

夜を使い果たしたい

行きたかったブックカフェに入れなかったので散歩する。

今いる地名から、ずっと行ってみたかった店があることを思い出す。有名店だから、飯時には行列だと思うけど、今は16時。並ばずに、するりと入店。この時間に行くの良いかもな。昼飯食べないことが功を奏した。
店に漂う八角の香りでたまらない気持ちになる。看板である水餃子の肉汁、発酵味(そんな言葉があるかわからないけど)、塩味、官能的食感。夕方から飲むビールが最高のアシストをする。

さらにふらふら歩いて、気になった店に入ってみる。魚と白ワインの店。
普段だとリースリングやソーヴィニョンブランがあれば、それを頼んでしまいそうだけど、グラスで10種類くらいあるからちゃんと選ぶ。寒い時には旨味の強いのを飲みたくなる。ヴィオニエが気になったので頼んでみる。どっしりとした香りと旨味と甘み。まさに飲みたかったやつだなと、自分のチョイスを褒める(店のチョイスを褒めるべきですが)
マグロの生ハムを頼んでみた。実はマグロを有難がるのがよく分からないんだけど、しっかり塩味が効いて、熟成した旨味があるこれはとても美味しい。ワインにも合う。というか、マグロの刺身も薄切りにしたら好きかもなと思った。

2杯目にはソーヴィニョンブラン。苦味が強いソーヴィニョンブランは少し苦手なんだけど、これはとてもバランスが良い。タプナードソースとよく合う。

せっかくの三連休、ホテルに泊まってみることにしてみた。ホテルまで今からひと歩き。まだ夜は始まったばかり。

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