2月18日 夢
あくまでも日記を書こう。
朝起きる。若干の二日酔い感を感じながらも、友達とご飯を食べに行く予定は11時30分からなので大丈夫だろうと思う。けど、洗濯しないといけないことに気づいて慌てて起き上がる。1週間分の洗濯を干し切れるように考えながらピンチハンガーを配置する。家を出た。
駅に着いて歩き始めて、緊張していることに気づく。久しぶりに話すの楽しみだったはずなのに、今の自分に受け取る余裕がないかもしれないと思った。話しながら、鼻がむず痒く、お腹が痛かった。楽しくはあったけど、今の自分の状態を説明する時に、言葉が出てこないなと思った。
次回会うときまでの目標を話していて、「なんとか過ごす」言ったけど、「やりたいことを言語化する」と言い直した。そこまで出来るだろうか。
水道橋を目指す。トイレ混んでるだろうなと思って、手前の駅で一旦降りてトイレに行った。この選択はとても正解だった。
コンビニで発券する。飲み物は持ち込めるか分からんなと思って買うのをやめた。
東京ドームに着く。のぼりの写真を撮りながら歩く。物販の列を見て諦める。やっぱ事前物販で買っておけばよかったな。この手の後悔を何度もやってしまう。タオルを買うなら、ハスらずに"若林正恭"だなと思っていた。
チケットは別々に取っている友達と会おうかなぁと思っていたけど、時間がかかりそうみたいだったので入場した。飲食店が何があるか物色する。でも、途中でトイレに行きたくなったらと考えると全く買うつもりはなかった。でも喉は渇いていたので、飲み物は買わざるを得ないと思って、自販機に並ぶ。自販機も行列していた。ペットボトル350円。まぁ仕方ないと思った。
入場したら別のフロアに行くのは難しそうだった。自分は2階席1塁側、友達は1階席3塁側だったので会うのは諦めた。
もう1人の友達に席どこらへんだった？と聞く。チケット入金忘れていたことが判明して、配信に切り替えましたという連絡。言葉にならず、あああ…とだけ返信した。
オール前座ニッポンを聞いたり、モニターに映るいつもの会社のCMを見る。あぁ、今日は音以外もあるんだよなと思った。
入場、オープニングムービーから涙ぐむ。その後も何度も涙ぐむんだけど、プロレスで泣けてきたのが不思議だった。あれはなんの涙だったんだろうか。
DJ IZOHのこのルーティーンに喰らったことがある。後出しになってしまうし、DJのことは全然分からないけど、言葉の切り方、使い方のイズムを感じて、ひとり納得していた。
漫才終わりに流れたムービーは「人間に夢って必要」という一言で終わっていた。
ただ生きる、ただ頑張る。ただはツラい。ただにしない何かが必要だ。
東京ドームほどの大きな夢はない。それでも希望を持てた。
夢って嫌いな言葉だった。将来の夢はなんですか？うるせえ。小学校の卒業文集に書いた夢はこう書けば喜ばれる丸く収まる、そういう夢だった。
今は夢という言葉が好きになってきた。大それてなくて良い、褒められなくてもいい、自分が好きなように。
ナナメから少しずつ抜け出した先、過去を後悔し、現在を絶望しながら、でも未来は少しよくなるかもしれない。今回自分が受け取ったお守りはそんなことだった。
規制退場。早く出たいなぁと思いながら、この人数だもんな、仕方ないなと、なかなか繋がらないスマホを見ながら過ごす。
流れに乗りながら退場する。回転扉の前は風が強かった。
友達と合流する。すごかったですね、POP VIRUSのリリックゆっくり見たいですねとか言い合いながら、水道橋へ。噛み締めながら帰り、乗り換えの駅でお別れする。
家の最寄り駅で降りる。大昭和紙工産業の紙袋を持った人が何人も降りてくる。こんなに近くに住んでたのかよ。言ってくれよと思った。俺たちは仲良くなれるはずなんだよ。
今日はチャーハンかマックだなと思った。いまのこの気持ちに当てはまるチャーハンが食べられる中華料理屋を知っていたけど、もう閉まっている時間だ。
マックへ。ダブルチーズバーガーを頼んだ。いつからだろうビッグマックばかり頼むようになって、ダブルチーズバーガーのことを忘れてしまっていた。久しぶりに食べるダブルチーズバーガーはこれこれ！と思う味だった。また次来た時もダブルチーズバーガーだな。ポテトとファンタグレープ。
店には紙袋を持った人。おんなじことを考えている人がこんなにも近くにもいる。多分おれたちは仲良くなれるんだよ。でも声はかけない。うん、この距離感だよなとも思った。
家に帰った。頭が痛いのは変わらない。明日からも生活をしないといけない。夜遅いけど湯船をはって浸かることにした。その後、ヨガで自律神経を整えようとする。洗濯物を取り込む。詰め詰めにしたピンチハンガーは部分的に乾いてなくて、それは干し直した。
昨日のラジオや、今日聴いた音楽を流しながら布団に入った。でもなんだか無音で寝たくなった。再生を止めて寝た。