12月1日 明日のために

眠りが浅かった。

起き上がるまで1時間くらい。朝ごはんに温めた牛乳をかけたチョコバナナ味のシリアル、じゃがいものポタージュ。コーンスープと比べて、じゃがいものポタージュはインスタントでの当たり外れが少ないイメージがある。時間をかけて起きて、体をあっためるもの食べてとすると、ちゃんと体が目覚めるという感じがした。

こういうイベントごとがある日の家を出る前の時間の過ごし方が分からない。去年の日記祭の時にはコンロ掃除と靴磨きまでやってる。普段そんなんしないのに。今日は気づいたらそんなに時間に余裕がある訳でもないと気づいたので支度。水筒にお湯を入れて紅茶を作る。熱湯100%にすると飲みにくいのではと思ったが、まぁすぐに冷めるだろう。家を出た。

キャリーケースが重い。制限オーバーしてるんじなかろうか。段差がある時に持ち上げ、過ぎると降ろして、ふぅと息をつく。ということは、持ち上げていない時は、車輪がその分負荷を受けているんだ。

NO RAISIN SANDのメールが来ている。毎週このメールで今日は日曜日かと思う。クッキー缶がとても可愛い。

東京メトロにこんなに可愛いキャラクターがいるの知らなかった。メトポン。

目を上げる。あれ、逆方向の地名だ。慌てて降りる。やっぱ色々なことで頭が埋まっているのだろう。

電車に乗る。あ、NO RAISIN SANDの販売始まってる。慌ててHPを開く。カートに追加。決済へ。ほっとしていたら、売り切れで購入出来ませんの文字。他の缶はまだ売っていて、どうしようか迷ったが、このクッキーモンスターじゃなきゃヤダと心の中の子どもがぐずっていたので辞めた。

上白石萌音さんのまぶしいが流れて来た。天才だけど、天才じゃなくて良かった。噛み砕いて表現するから、その過程があるから、こちらの心が共振するように思う。

改札を出ようとすると、入場記録がありませんと、出られない。なんだなんだ今日はそういう日か。落とし物探し中の人の長いやり取りが終わって、やっと駅員さんに通してもらえる。

なか卯ではいからうどんを食べた。とにかく体を温めておこうという気持ちが強かった。

会場へ。とんこさんが既にいらっしゃる。今日何度も何度も思ったけど、マジで隣接配置にしておいて良かった。そうでなければ心が折れていた。去年の日記祭以来2回目の出店で。文フリは規模がとてもデカい。会場の大きさとか入場者数とかじゃなくて、参加者の多様さに圧倒される。一応、随筆エッセイ体験記(だったかな)のカテゴリの中ではあるのだけど、その中でも多様過ぎる。本の内容が多様であれば、その表紙も多様で、売り場の装飾も多様、背景にある思想も多様。この中に1人は相当キツいものがある。

気づくともう始まりの時間。以下箇条書き。

序盤、手に取られることもないし、そもそも一瞥されることすらない。周りのブースはキャッチーで、一目で分かるタイトルになっている。それを意識的に避けたのではあるが、これではあまりにも売る気がなさすぎるだろう。配置を変えたり、新刊って表示作ったり、ポップ?の記載内容変えたり、1冊目にサンプルと書いたりした。

通り過ぎる人を見ていて、この人には届くのではないか/この人には届かないだろうというのが分かった。

自分は赤べこと思って頷いている時間があった。

ずんずんとこちらに進んで来て、さっと買ってくれた人に、何かで知ってくれてたんですかと聞けなかったのを少し後悔。

note読んでますと言ってもらい、なんてアカウントですか?と聞いた後、アカウントの画面を見せて貰う時のドキドキ感良い。

「はい、サイン」と言われて、手を震わしながら書いたけど、めちゃくちゃちっちゃくなったし、シクロが沼みたいになった。

あぁ、東京で色んな人と出会ったんだなと思った。帰り道で、茜色の夕日を聴いた。

一瞬、日記。さんに店番をしてもらって席を外した。戻ってきながら店を見たけど、絶対こっちのが売れるやんと思った。

たくさんのことがあって書くとキリがない。

片付けをして退散。なか卯の親子丼小盛りを注文。一日に2回もなか卯へ。

頭がモヤモヤとしている。一杯飲むかとも思っていたけど、そのまま帰ることにした。

帰宅。片付け。朝いれた紅茶はまだ温かいじゃなくて、まだ熱かった。

マユミスグリのお菓子が衝撃的な美味しさだった。口の中で実りと香りが弾けた。ローズマリー・タイムの香りがぶわっと。

日記を書く。今日は多くの人に会った話して楽しかった。ハレの日ではあるのだけど、ハレの日をケの心で楽しむ、そのことが必要な気がしてきている。

それが明日からの生活に繋がると思う。おやすみなさい。

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