4月10日 喜び
起床。昨日よりは肌荒れがマシになっている気がする。
朝、ご飯のフタを開ける。カタチがある!!嬉しい。青梗菜の辛子和えがめちゃくちゃうまい。全てが一口大に切られていて食べやすいし。ふりかけって美味い。昨日までの流動食も美味いものは美味いといい聞かせながら食べていたが、やっぱり全然違う。食の時間が喜びに変わった。
朝の診察。まだ腫れてるが傷は塞がっているよう。バタバタと終わり、9時には今日やるべきことが終わる。
VALUE BOOKSから査定完了の連絡が来た。57冊で4407円。まぁそんなもんでしょう。というか57冊減らしたのにまだまだある。引越しの段ボールをかなり占有してしまうな。
共有スペースで本を読む。同室のおじさんもいた。「お勉強ですか?」「ははは」としか返せなかった。
シャワーを浴びる。優しく顔を洗う。
昼ごはん。フタを開ける前に嬉しくなってニコニコしてしまう。こんなに楽しみな食事ない。ゆかりを使ったお浸しめちゃ美味い。
共用スペースで本を読むもあまり身が入らず。眠くなったのでベッドに戻る。ダレハナを聴きながら一眠り。気づくと14時30分になっていた。
明日の支払いいくらくらいなんやろ。念のため、クレジットカードの限度額を確認した。ポイントがめちゃくちゃ貯まってることに気づいた。
再び共用スペースへ。隣のベッドのおじいさんが誰かと電話してる。「ご飯がまずくて仕方ない」と宣ってる。どこがマズいんだ!普段何食ってんだ!言ってみろ!!という怒り。
しかし、自分も流動食を肯定できなかったし…という思いもあるが、それとは違うと思いたい。
一方、同室のもう1人のおじさんは、ここのご飯美味しいからずっと居たいと言っていて、好感が持てる。
今日は何だかやる気が起こらない。退院が現実味を帯びてきたからだろうか。
手術直前に書いていた往復書簡の続きを書いた。今、階段の踊り場にいる気がして、タイトルは踊り場から愛を込めてにした。ベタだなと思いながら。
夜ご飯もニコニコしながら食べる。
許可局のおじさん生態報告を聴き、水中で口笛を読んだ。
明日退院。飲みきれなさそうな2リットルの水をがぶがぶと飲む。軽く荷造り。明日なにたべようかなぁと考える。びっくりドンキーいいなぁ。ひき肉は柔らかくて歯にいい。
病棟から見える桜は葉桜になりかけている。昨日の風雨のことを体感してしていない。