6月24日 受け取ること
終電を降りる。同期が駅まで車で迎えに来てくれる。
自分含めて同期4人で夜の道を行く。夜中1時を回っていて、道も空いていてスイスイと進む。道中、最新のヒット曲も入ったプレイリストが流れてる。マメだな。
釣り屋さんへ。こんな真夜中でも開いてる。エサを買う。店先ですごい量のオキアミと粉を混ぜて、撒きエサを作る。釣りの前にこんな工程があるなんて知らなかったな。
3時過ぎ、コンビニへ。朝昼両方用に結構な量を買い込む。
海沿いの道を行く。かなりうねうねしていて少し酔う。いくら釣りが楽しかったとしても、眠さと体のしんどさ的にもういいやってなるかもと思った。
遂に釣り場の磯に着く。日の出前なので、頭にライトをつける。探検家みたいなヤツ。うわめちゃくちゃ便利。自分が向いた先が照らされる(それはそう)。これ付けるのちょっとな…と思う見た目のヤツは大体とても役立つ。
準備をする。覚えてきたことをやりながら、同期に教えてもらいながら。いたおじさんがめちゃくちゃ喋ってくる。準備が進まない。自分が持ってる中で、一番マシそうなランニングシューズを履いてきたけど、それじゃダメだよ、転けないように気をつけろよと言われる。
釣り始める。エサを撒くと小魚がたくさん集まってくる。海が透き通ってて魚が見える。まずは小さくていいから釣りたいと思って、近場に糸を泳がして、エサで小魚を集める。グンと引かれる。おお!結構強い!糸を巻きに巻き引き上げる。15cmくらいのチョウチョウウオ。嬉しい。
一緒に行った友達達は30cm以上のを釣り上げている。釣りに行く前は、小さくても釣れれば嬉しいんじゃないの?と思っていたけど、一匹釣り上げたら、もう小さいのはいいやとなった。
頑張って遠くまで仕掛けを投げる。もう少し大きいのが釣れる。よしよしこの調子。と思ってたら、後ろにいたおじさん達に「釣り初めてか?」と絡まれる。酔っ払っていて、それぞれがそれぞれの言いたいことを言う。急に色んなことを言われてもう頭に入らないとなったのと、こういう風に絡まれた時に心を閉ざしてしまうので、体感1時間弱の間、無で過ごした。隣にいた友達に虚無になってたと言われた。
教えるということは難しい。
そこからフォームを崩し、魚もいなくなってしまった。一番の釣り時を逃す。
ランニングシューズの底が剥がれ始める。よく考えたら10年前に買ったランニングシューズ。もう限界か。
そこから大きい魚は釣れず。チョウチョウウオ2匹、メジナ3匹でフィニッシュ。次はもっと大きいの釣りたいなぁ。
ランニングシューズの底がもう限界だったので剥がす。地下足袋状態。磯の岩が足ツボ健康ロード。
帰りに温泉に寄る。入浴料1100円を十分取れるくらいに気持ちいい。
帰りの車、寝るまいと思ったけども抗えず。車を出してくれて、ずっと運転してくれた友達とてもありがたいし、すごい。
友達の家で魚を食べる。友達の奥さんと子どもにも久しぶりに会う。すくすくと大きくなってる。リビング全体が子どもの遊びエリアになってて、こういうことなのかーと思う。なんというか幸せを固めたらこういうことなんだなと。
料理の準備のお手伝い。人の家のキッチンでどう振る舞うかは難しいけど、出来ることをやっていく。エプロンをして腕まくりをして魚を捌く友達がカッコよかった。
釣った魚と、元々奥さんが作っていた惣菜、おつまみが並ぶ。ビールを飲みながら、食べながら、子どもを見ながら。とても楽しい時間だった。
ランニングシューズが終わっていたので、友達から借りた。ありがたい。クッションがしっかりしていて、安心感がある。
帰りの電車、限界。寝過ごさないように立っていたけど、それでも寝る。なんとか最寄り駅で降りる。歩いていて違和感がある。靴底が剥がれる。磯が悪いのではなくて、自分の歩き方が悪かったのか。
片付けする元気はなく、そのまま寝た。