8月7日 椎木

ロッキンジャパンへ行った。
色々思うところはあるだろうけど、俺は行くことにした。それは悪い慣れなのかもしれないけど。出来る限りの感染対策はした。

友達と毎年のように行っていたロッキン。結構惰性になっているとこがある。タイムテーブルを見ても、昔のように心躍ることは減った。これが若者じゃなくなるということかと感じた。

ひたちなかよりもかなりアクセスがいい。休憩できるスペースも多いし、これからもここでいいんじゃないかと思う。

ハルカミライ。ライブを見てここまで「若い!」と思ったのは初めてだった。
ロッキンってロックなのか?と下らんことを考えていたけど、ハルカミライは真っ直ぐにロックだった。ロックじゃないのは俺の方か。
エネルギーを解放するステージと、盛り上がりながらもうずうずしている客席。分かるよ、10年前俺は客席でモッシュしてた。昂る音楽は身体だ。

マイヘアを見た。あー、俺は椎木(敬称略)だと思った。見ながらずっと泣いてた。
弱さの話だ。「ここまで弱いと思わなかった」と言われたことを思い出す。君がくれたリュックももらったボーダーももうないし、合鍵で開く扉はもうない。
「全て忘れる。」と椎木が言った強さと弱さと優しさと少しの寂しさを思う。
しっかりごっそり俺のことは忘れてくれていたらいいと思う。
椎木に憧れて重かった前髪は今は少しばかりスッキリしている。前髪で隠れていたものはあったような、前髪切っただけでは変わらないような。
笑えないようなことばかりの今だけど、それでも笑って、既に手にしているなにかを。
拳を強く握りしめて、食い込んだ小指の爪が痛い。
ライブを見れば何か劇的に変わるかなと思っていた。まぁでもそんなことはない。でもそんなことなくもない。

 

いいなと思ったら応援しよう!