5月20-22日 忘れたくない
5/20
職場で歓迎会を開いてもらった。嬉しかった。前の部署の送別会はまだ開いてもらっていない。
仕事の話ではみんなが同じようなままならなさを抱えていた。ままならなさを抱えていることは良くないことのように思うけど、同じような方向を共有していることは良いんじゃないかとおれは思う。プライベートな話も結構あって、おれはそれは良いことだと思う。前の職場の飲み会は結局膜を貼った状態だった。若者の飲み会離れと言われるけど、俺はまぁ好きなんだなと思う。
あと、"グラス交換制"という言葉を聞いてたまらなく懐かしい気持ちになった。
飲み会に参加するためにやりきれなかった仕事が心にのしかかっている。その仕事そのものと言うよりは、その仕事を終われなかったと報告できなかったことがのしかかっている。その報告すべき人に既に委縮してしまっている。逃げたなという意識がしっかりある。でも、できなかった。何を踏み外してはいけないのか分からないまま、食らいつくように仕事をしている。
5/21
色々買い物に行こうと思ったけど、そもそも部屋のレイアウト考えてからの方が良いかと思い、パワポでレイアウト案を作ってみる。まだいい案が見つからない。
修理に出していた自転車を受け取りに行く。ママチャリ2台買えるのでは?という値段がかかったけど、まぁ妥当かという気持ちと、この自転車をまだ乗ってあげたいという気持ちで、イラつきとかはなかった。
モノへの執着が少ないというか、宝物と言えるものがない。高校の英語の授業で自分の宝物というテーマでスピーチをするという課題があった。自分にはこれと言ったものがなく、主観的な価値と言うよりも客観的な価値(有名人のサイン)があるものを宝物としてスピーチした。でも心の底から宝物とは思えなかったから、今もこの思い出が心に残っている。
気づけば自転車は宝物の一つかもしれない。瞬間の記憶を増やしていきたい気持ちがあるけど、宝物も増やしていきたい。
再来週、東京蚤の市に行こうと思っている。"何か"に出会えたらいいなと思う。
POP YOURSの配信をちょいちょい見た。
SKY-HIのヘイトに対するMCからの、"I Think, I Sing, I Sayがカッコよかった。生き様から発せられる言葉の熱を感じる。そして、その生き方・アティチュードに少し妬みのを感じる。
SALUもめちゃくちゃ良かった。なんだろうかあの惹きつける説得力。
友達と夏休みの旅行計画を立てながら、ウチで宅飲みをした。ワンルームの部屋で買ってきたお惣菜とお酒で飲むこの感じはたまらなく宅飲みだった。変わったのはビールのランクが少し上がったくらい。旅行の計画もたんたんと進みとても良かった。良いアイデアが出ればスムーズに進む。当たり前のことだな。
5/22
友達の結婚式があった。楽しみだなと思う一方で、気が重くもあった。新郎も参加する友達も、おれの元奥さんのことをよく知っているので、色々なことを話さないといけなかったから。流石に、新郎にそういう話をする訳にもいかないから、新郎には嘘をつきながらしゃべってしまったなと後ろめたさを抱えつつ、近いうちに会おうという話にした(既に話も進んでいる)。
式が終わった後、友達とそういった話をした。しっかりと受け止めてくれた。ちょっと前に、この場面の夢を見た。その夢の中で、友達は怒り、許してくれた。現実はもっと柔らかかった。おれが思い浮かべるほど現実はキツくはなく、優しさがあるのかもしれないと最近感じている。その認識は人と触れ合うことでしか変わらない。自分とだけ会話している場合ではない。甘え/甘えるって難しい。いや、難しくはないのかな。
話は前後するけど、式場に向かう時に"今夜はすきやきだよ"を読んだ。今日の式は新郎新婦が考えた足跡が見えるような式でとても良かった。この二人なら大丈夫だろうと思えた。
帰り道の花屋さんで小さな花束を買った。何か今花束が必要だと思った。何のための花束だろうか。深く考えそうになって、一旦考えることをやめた。これは考えた方が良いのか、考えない方が良いのか分からないから、とりあえず考えないようにしている。
引っ越しも終わって、気がかりだった結婚式も終わった。何かが変われば、何かが変わると思っていたけど、そうでも無いように思う。過去を背負ったまま進むしかない。
劇的なマイナスのことはあっても、劇的なプラスのことは無いように思う。そして、ちょっとしたプラスを俺は忘れてしまう。だから、こうやって書くことに意味があると思う。