2月22日 散歩、フード、ワイン、オリオン
フードを下ろす
仕事を終えて帰宅する。車を運転しながら晩御飯のメニューを考えるが良いアイデアが出てこないし、なんか塞ぎ込むような考えが浮かぶから、今日は自炊することを諦めようと決めた。家に帰って座ってしまうと動けない気がしたから、カバンだけ置いて、すぐ家を出た。
駐車場に住み着いているネコがいた。ここ数ヶ月見てなかった気がするから、生きててよかったなと思う。今日は2022/2/22で猫の日だから現れたんだなと、頭の中にストーリーを作る。
大通りに出て、すこぶる寒いことに気づく。耳が凍てつくようだ。けど、ここで引き返してもなぁ、歩いてたらあったまるだろうと歩を進める。路地に入ったらフードを被ってみた。全然寒くない。フードって偉大だ。道に落ちる影のシルエットで先日のスーパーボウルのハーフタイムショーのEminemを思い出した。イケてるじゃんと思ったけど、交番に差し掛かってふと我に帰ってそっとフードを下ろした(フードを下ろしたって、フードを被る時にも、脱ぐ時にも当てはまるな)。
白ワインデカンタで
近所をぷらぷらしてると、あ、今ってまん防なんだなということに気づく。開いてない飲食店もたくさんあるし、開いているところも営業は21時まで。1人で食べに来る客に対して、営業時間21時までの意味がどこにあるんだろうかという、コロナ禍で100回は思ったことをまた思う。
結局、サイゼリヤに入ることにした。少し前にTwitterで話題になっていて、自分のTLではサイゼリヤ大好きツイートが溢れていたから、行きたいなと思ってた。
少し変わった柔らか青豆の温サラダはより美味しくなってた。ペコリーノチーズがめちゃくちゃ美味しいので、温玉は要らないかなぁ、強すぎると思った。
これをやってみた。実はほうれん草の良さがあまり分からないのだけど、自己主張しつつエスカルゴバターの旨さも運ぶ媒介者としての役割を果たすほうれん草を見直した。
季節限定のスープボンゴレビアンコを見て、ヴェネツィアの離れ島で食べたボンゴレビアンコとびっくりするくらい安いハウスワインを思い出した。そのお店はthe 観光地からは少し離れていて、(恐らく)地元の人っぽい人がたくさんいた。おれはこういう"地元の人が行く"みたいなのに弱い。塩味がバチーンと決まった汁多め、あさりたっぷりのボンゴレビアンコは飾らない白のハウスワインと良く合った。
頼もうかなぁと思ったけど、なんか頼む気にならずお会計した。
思い出をなぞる
サイゼリヤからの帰り道、空を見たらオリオン座がきれいだったので、ベタにオリオンをなぞるを聴いた。"遠くへ~"の後の、ギターとベースがユニゾンするところを口ずさむ。
散歩をしている時に心が動くのは、「あ、この道あの道に似ている」「あ、この匂いはあれだ」みたいな、過去の思い出を思い出した時が多い。それは良いんだけど、それだけだとしたら、それは貧しいなと思う。知っているものに触れて落ち着くことと、新しいものに触れてドキドキすること。どちらも求めていきたい。