8月16日 ほどけて溢れ出て
あ、もうだめだ。どうしようもない。うわぁ。
夜中、足攣って起きる。もうちょっと手前で目覚めればなんとか出来るのに。足攣ったのって相当の久しぶりだ。
7時前くらいに起きる。ZIPの天気予報を繰り返し見る。そうだこの、同じニュースを何回も見続ける感じだ。
母とお墓参りに行く。久しぶりの運転。カネコアヤノ流してたら、クレヨンしんちゃんみたいと言われる。分かるけど分かるとは言いたくない。
小笠原の旅行の話をする。島に診療所があるという話をすると、Dr.コパみたいなこと?と言ってて、それは風水のおじさんとなった。結構ウケてしまった。
父方のお墓お参り。そういえば、このお墓に入ってる人の顔が誰も分からない。一番直近の人で、5歳くらいの時に亡くなったひいじいちゃんだもんなぁ。
お弁当を買って、母方のじいちゃんばあちゃん家へ向かう。母方のお墓参り。おじさんの顔を思い出す。俺が10歳くらいで亡くなってしまったおじさんの表情を遺影の表情でしか思い出せないことは悲しい。
じいちゃんが小さくなっている。弱っている。色んなことを話しているけど、時間軸はバラバラで、気持ちの浮き沈みもある。まとまって繋がっていた人生の物語がほどけて、バラバラのシーンになって、そこから傷つきが溢れだしているように思った。
そして、おれは冷たいなと思った。
帰宅。家の隣に住んでる父方のばあちゃんはずっと元気だ。
エフェクターがホコリを被っていたので拭く。電源が入ることを確認する。というか、使えるかチェックすれば良いのか。ちっちゃいアンプに繋いでみる。あれ、音出ない。あぁ、イヤホンジャック刺さってるからか。あれ音出てるような出てないような。ゲインとボリュームを上げていく。おお、鳴るね。歪む歪む。良い感じで試奏してみたいのに全然動かない左手。パワーコードでブリッジミュートをちょいとだけ試してみて、電源を落とす。せっかくなら、使うかもしれない人にお渡ししたい。ということで、今度高橋さんにお渡しする。
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カーテンとかエアコンが映り込む
昨日会った方の日記を読む。あの後、分人の話になったのか。
分人主義を知ったのは新入社員の頃だったと思う。誰かを好きであるという時、それはその人といる時の自分の分人が好きであるということ、その考えが頭に残っていた。
東畑さんの「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」で言うところの"シェアの関係"での心地よさはやっと分かってきた。でもより親密な"ナイショの関係"でのそれがイメージできない。
おれは多かれ少なかれ取り繕っている。シェアの関係だと、ずっといる訳ではないから、それでいられる(と思い込んでいる)。取り繕って提示した自己ではなく、漏れ出てしまう自己で、それでも心地よくい"続け"られるという関係が今後もあるのだろうかと、少しの寂しさと自由さを持ちながら生きてくのかなぁ。
いや取り繕ったと思うような分人のことも、嫌だと思う分人のことも全部抱きしめることが必要なのか。
じいちゃんに良い人いないのかとか言われて、そんなことも考えた。
晩ごはんは鰻だった。
「サンド伊達のコロッケあがってます」を見ながら日記を書いてる。