赤紙一周年、と、原点回帰のメモなどか

赤紙が届いて一年経ちました


記憶が確かなら昨年の3月2日。
突然例のメール来たんですね。
昨日、ふと気づいた(書いてる今はもう3/3になってた)。
さすがに土曜日なので、2年連続で同じ日に、レイオフの通知、という奇跡は起こらなかった(起きて欲しいわけではない)

それきっかけで、あまり計画していなかった転職を経て、現職についたわけだ。
また近々職を変えるために活動するつもりはないけど、今年の一月末から二月くらいに前職の企業からレイオフされた人の投稿がそれなりに上がったりするのを眺めていると

まぁ、そこは計画通りに勤め続けられるとは限らないわけで。

普段の心算と、割とその後順当に転職できたことから、そこまでショックを受けてめげたりはしなかったけど、まぁ、色々考えるきっかけにはなったし、原点にも帰れた気はします。

自分なりに外資3社目で思うバランス

一応、大きな括りだとIT業界には…25年ちょいいるのか。ベンチャーから、割とゴリゴリの日本企業を経験して、外資3社目になる。
職歴全体を振り返ると、総じて、「なんとかする力(りょく)」で渡って来ているんだろうな、と言う自己評価。

Linuxとか、ネットワークとか、視界にずっと入ってたものはそれなりに強みなんだろうけど、第一人者というわけでもなく、仕事も特化して「これを極めたいです」というところもなく。

やる人居なかったり、面白そうなところに食いついた結果、なんかいろんなところに首突っ込んだことのある今日貧乏(一部小金持ち)…か。

外資に限っていうと

前々職、一度チームごと消滅(その時は社内で別ポジションに移動できた)したけど、そこそこ長かった。
それなりにいわゆる「ハードワーカー」だったし、職掌外でも割と首を突っ込んで、会社自体に「有用な人間」、「価値のある人間」と思われながら結果を出す、ということを考えてた気がする。
結構好きな会社ではあったが、40代も終わりが見えた頃に、諸々あって転職(この諸々は、また機会があったら書こうと思っている)。

2社目でも、全体バランスを考慮して「ここをやれる人がいないと、上は困るでしょうね」と言うところは進んで受け持つようにしてた。

そこであった同僚の中で、自分が面白いな、と思っていた若手の先輩(年齢や業界歴ではなく、その会社の一年先輩くらいか)がいた。
その先輩は、「自分のできることの中から強みを磨きつつ」と言うことをかなり念頭に置いていて、全体最適を考えるのは上の仕事、と言いつつ、バイタリティと人間力で、仕事をかっちりとこなしていた印象で、自分のやり方と違いはありつつ、おおいに勉強になる部分のある人物だった。
このノートでは、この彼を仮にNさんと呼ぶ。

アプローチこそ違えど、Nさんの強みも(本人がどう思っていたか、とか、彼の技術的に得意な分野、というところとは別の意味で)「なんとかする力」だと感じていた。やり方は違うので、同じプロジェクトを二人で「なんとかする」必要があった際には、お互いに多少の戸惑いはあったのかな、とは思いつつも、Nさんには一目置いていた。

確かに、外資では、いわゆる日本企業ほど「強みなくても雇用は確保」とはいかない。
この、2社目は、外資の割に大規模なレイオフは過去に無かったのが特徴的なところではあったが、全然無かったわけでもないし、2023年にはそれなりに話題に上がる程度のレイオフを敢行したわけだし、他の外資ではままあることでもある。

とすると、外資では「何かあったとき」、例えばレイオフもそうだし、会社の方針が変わり、自分のやりたいような仕事が少なくなってきたりした場合に備えて
「次につながる経験」を積めるような場所に自分を置くことを重視する、と言うNさんの行動原理、考え方はある程度必要になる。

会社の都合で、全体最適のために穴を埋めても、それが次につながらず、会社がその動きを評価しない場合もある(良い例かわからないが、「数値の上がらないプロジェクトの火消しとクロージング」で一部からはありがたがられても、合理的なレイオフからは身を守れないこともある)。

他方で、全員が自分の経験値を上げることに専念すると、今度はマネージャーがダウンするだろうから、穴を埋めるユーティリティ、と言う考え方も必要だ。

マネージャーの手の届かないところで決まるマスレイオフではなく、「各チームのマネージャーが、チーム内で不要な人を選べ。会社で、その中から切る人を決める」と言う流れになった場合、マネージャーの立ち位置ならいなくなると困る人を避けて選ぶのが期待値(まぁ、人間なので、好き嫌い要素は除外しきれない)になる。

これらのバランスを取ろうと考えた時、「自分がそこに到達できるか」をさておいてありうるバランスの取り方として、パッと思いつくのは

1.特定の分野、特に今後しばらく需要がなくならない分野を極めており、現職も含めて引くて数多な人財となる

もしくは

2.「なんとかする力」を高めつつ、経験を積んできた部分の深さを出す。

で、共通するのは
「明日会社がなくなっても大丈夫な自分」を持っておくことか。

若い頃はかなり1のアプローチに憧れたけど、結局2のアプローチをとって来ているので、今後も何かの第一人者になることはないだろうけど
アサイン決める立ち位置の人が
「なんか掴みどころのないプロジェクトで、要素もごった煮で…誰ならやれそうかな??」

と思った時に頭に浮かべてもらえるような人ではありたいと思っている。

ただ、もし仮に現職で(願わくばないことを祈るが)もう一度赤紙メールを受けるようなことがあったら、次はもっと少しゆっくりと、充電と勉強の期間を置いて、(なんならIT以外のことを視野に入れて)次のことを探したいなとはちょっと考えてみたり。

まぁ、何かある前提で構えてると仕事も楽しめないので、せっかく前職、前々職で扱っていたものとの共通点となっている技術が、現職でも扱われているので、現職でも多少掘ってみますかね。
(それには、掘りながら、それが評価に繋がるような動きをしないといけないわけだけど)

なんてことを妄想したりする。
パッと思いつく物だと、Linux/Network/Container/K8sあたりか。

AIとか、需要はちょっとの間安定してありそうだけど、今からそこをしっかり塗りつぶすのはちょっと無理そうなのと、キリがなさそうなので、横目に眺めとくかな…。と。

週末なのをいいことに、そんなことをグダグダと考えていた記念日でした。
とか言ってるうちに、現職の360°評価的なものと、コンプがボチボチ来ますね。
数値化された評価がどうなるかがわからないうちは、なかなか「これでやっていける」とまでは言い切れないのが初年度のしんどいところ。

まぁ、その分油断が少なくていいか。
日々楽しみながら、「なんとかする力」向上に勤しみましょうかね。

評価が出たら、また何か書こうかな。
(なんとなく、出来てるつもりで書いて、後で低評価だと悲しいので書けない話とかもあるし)

ではでは。

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