覚書
随筆と言いたいところだが、そういったことに胸を張って言えるような文芸の学はないのでまずここには覚書として記述していくことにする。
Facebookを用いてこの随筆のようなことを書き始めていこうと思っていたところ、このnoteを紹介された。せっかく始めるのなら後から見返す機能などもありそうなこちらで始めた方が気分の一新にもなるだろう。
今回は「覚書として記述していくことにする」としたが、随筆を書く上で、青空文庫で寺田虎彦の「随筆難」をさらう程度に読んでみた。
そこには冒頭に「随筆は思ったことを書きさえすればよいのであるから、その思ったことがどれほど他愛のないことであっても、またその考えがどんなに間違った考えであっても、ただ本当にそう思ったことをその通り忠実に書いてありさえすればその随筆の随筆としての真実性には欠陥はないはずである」とあった。
どこであったか、海外ではエセーは学術的な意味も持っているという記憶があるが、なるほど寺田寅彦の弁を虎の威として借る狐になれば良いではないか。という気持ちが沸き上がっているもののまずは覚書である。
覚書であることに拘っておけば後々初心を思い出す時にも何か役に立つことがあるだろう。
さてこの覚書で何を覚えておこうかと言えば、まずは先に述べた寺田寅彦の「ただ本当にそう思ったことをその通り忠実に書いてありさえすればその随筆の随筆としての真実性には欠陥はないはずである」ともう一つ、これからどんな随筆を書こうとしているかだ。
現在、私はこの四月に大学に入学したばかり、大学一年生の身だ。
これから四年間座学・実習などで様々なことを学んでいく。
それを授業の復習という肩ひじ張った物ではなく、単純に面白かった。何がどう面白かったのか。こういうことが新しい知見であった。というような感想を記述していこうと思っている。また、授業外でも友人間やそれ以外で感じたことを並べていく。
他のnote利用者の中には様々なアカデミックな随筆や小粋なことを記した方々もいるようだが、私にはそのようなものは期待できない。
「ただ本当にそう思ったことをその通り忠実に書いて」行こうと思う。いや忠実ではないかもしれないが。
青空文庫 寺田寅彦「随筆難」https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4361_23394.html