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nishiyan2460
今日の一節 ~キリンジ「愛のCoda」より
今でもあなたは探しているの?
醸し出されることのない美酒を
雨に負けぬ花になるというの?
やわらかな心を石に変えて
キリンジ「愛のCoda」より。
僕はキリンジというバンドはとても好きです。
大人の色気と物事の本質に迫る鋭さを兼ね備えた歌詞や、複雑な音楽構造を軽く着こなしてしまう作曲技術には目を見張るものがあると思うのですが、この曲の歌詞は特に良いのです。
どこを引用しようか迷いましたが、多分この一節が一番言いたいことなんじゃないかな。
孤独。どっちつかずの大人。こんな生活に付随する快楽は決して耽美的なものではなく、さまざまな心情がモノクロームの空の内に混淆する。
時代はうつろう。僕の知るあの子も変わっていく。
踏み出すことは難しいのだ。短絡的な結論に終着をみるだけの脆い歩みでは、僕は何かを取り零してしまう。
えてして、失ったものは後になって気づくものだ。
だから、僕は万有引力をものともせず、地から離れていく。遠方へ旅をする。
あたたかい魚が食べたい。