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「ひととなり」の伝わる文章を書くコツは心の裏側にある

「私って、なんて退屈な人間なんだろう...」

先日、生徒さんからこんな相談が…

「いざ文章を書こうとすると、自分のことなんて 何も書けないって思っちゃうんです。先生、私の文章...死んでますよね?」

文章を書くのは得意でも
自分らしさが「出ない」「出せない…」

文法も完璧。
言葉選びも綿密。

構成もしっかりしている。
でも、なにかが足りない。

「文章力はあるのに...
なんで響かないんだろう」

彼女の悩み、
それはかつての僕の悩みでもあったんです。

その時、僕はかつての自分を見た

駆け出しの雑誌編集者だった頃。

「この記事、上手いんだけど なんか心に刺さらないんだよね...」

今なら先輩が手取り足取り
アドバイスをくれたかもしれない。

でも…
ひと昔前の出版社は
「見て盗め」
という世界。

先輩から言われて、
何度も書き直した苦い思い出。

だからこそ、 生徒さんの気持ちが
痛いほどわかった。


心を動かす「裏側の気持ち」とは?

実は文章には、
2つの要素がある。

表の気持ち

「こう見られたい」
「こう思われたい」


裏の気持ち

 「本当はこう思っている」
「正直、こんな気持ちだ」

例えば、こんな文章。

「新しい職場で頑張っています!」

表向きは前向きだけど、 裏側には...

「実は不安でたまらない」
「でも、弱音を吐きたくない」

こんな気持ちが隠れているかもしれない。

「裏側の気持ち」を上手く表現する4つのコツ

1.弱さやプライベートを見せることを恐れない

2.具体的なシーンをシンプルに描く

3.感情の変化を丁寧に描く

4.価値観や信念を伝える


完璧な人間なんてどこにもいない。

「完璧な自分」を演出せず、
等身大の自分を表現する。

時には、自分の弱さや失敗談
ふだんは誰にも言わないプライベートなことを
恥ずかしがらずに伝えることも大切。

その際は、なるべく具体的
なおかつ、シンプルで明確な表現を心がける。

文章はシンプルであればあるほど
伝わりやすくなる。

複雑な表現や難しい言葉を避け、
簡潔な言葉で感情を伝えよう。

エピソードを交えて
丁寧に感情を伝えることで、
読み手もあなたの気持ちに共感してくれるはずです。

例えば…

 「みんなの前ではカッコつけてたけど、今日のプレゼン手が震えるくらい緊張してたんだ。 プレゼン前にトイレに行ったよね。実はあの時、2歳の娘の写真を見てたら勇気が湧いてきて…。写真に向かって『パパ頑張るよ』って約束して臨むことで、最後までやり切ることができたんだ」

ここでは、短い文章の中に

  • 「緊張していた」という正直な気持ち

  • 「写真との約束」という内緒のエピソード

  • 写真に向かって誓う「具体的な描写」

  • 家族愛という「価値観」

  • 仕事への使命感という「信念」

がしっかりと描かれているんです。

最後に大切なこと

完璧な文章を目指す
必要なんてないんです。

あなたの「等身大の気持ち」
一番魅力的だから。

だって、読者は 「完璧な人」より
「頑張る普通の人」に 共感するから。

「人間味」溢れる文章は、
読者の心を動かし、
共感を生み、
ファンを増やす力を持っている。

あなただけの「人間味」溢れる文章で、
多くの読者を魅了してみて。

今日から少しずつ、
あなたの心の「裏側の気持ち」
のぞかせながら…。

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