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【例文つき】管理職への昇進試験|志望動機に入れるべき4つの要素
管理職への昇進試験では、志望動機・論文・面談のいずれか、又はその組み合わせになるケースが多いです。
志望動機は、面接時に試験官が熟読し、その内容に沿った質問をするケースが多いため、いい加減な志望動機を提出すると、面接などの他の試験にまで悪影響がでてしまいます。
なぜ、自分が昇進したいのか、どのようなスキルを有して、どうやって組織に貢献ができるのかをしっかり記入して、他の志望者と差別化する事が大切です。
管理職への昇進試験は、相対評価で昇進する人間が決定するため、採点する側(経営層)の記憶に残らないと、昇進できません。
今回は、昇進試験を受けることを考えている方向けに、志望動機の書き方や私が実際に昇進試験時に使用した志望動機を例文として紹介したいと思います。
ちなみに、昇進試験は最短距離を最速で突破するべき試験です、時間をかければ、かけるほど得点が上昇するような類の試験ではありません。
志望動機の例文
参考に、私の志望動機を例文として掲示させていただきます。
面接は緊張しまくって、最悪の出来だったのに、昇進できたのは、志望動機の質が他の受験者より高かったからだと思っています。(一部伏字にさせてもらっています。)
志望動機
私は、所属する●●●部で、これまでリスクマネジメント、●●●システムの構築や●●プロジェクトの計画修正等に携わってきました。これらの事業で成果を出す為には、社内・社外の関係機関との協力が不可欠です。
例えば、●●●システムの構築の際には●●●の発行機能をどのようにするのか、関係者の意見を聞きながら、アイデアを取りまとめ、機能を決定していく必要がありました。
協議を進める中で、相手がどう考え、何を求めているかについて悩むことがありました。
そのような時、当時の上司には、知識に裏付けられた的確な助言と共に、事前調整していただくなど、円滑に仕事が進むよう様々な部分で配慮をしていただきました。
これらの経験を通して、管理職に魅力を感じるようになり、自分もそうありたいと考えるようになりました。
また、今年は地震や台風と自然災害が立て続けに発生しました。私自身は、発災直後は社の対策本部で被災状況の集約に従事し、その後は、●●工場の復旧計画に携わりました。
こうした災害対応の中心で主体的に考え、対応してきた経験は、多くの後輩社員に引き継いでいく価値があると考えます。
これまでの上司から学んだ調整力や指導力、今回の災害対応の経験を、後輩職員の育成につなげたいと思います。よろしくお願いします。
約530文字
管理職への昇進試験における志望動機の書き方
本音と建前を使い分けて、自分の個性を書く
当たり前ですが、本音と建前を使い分けましょう。
給料をあげたいとか、つまらない雑用は他人に振りたいとか・・・等のマイナスと受け取られるような本音を書いてはいけません。
組織は、人柄として明るく・チームにプラスの影響を与えてくれるような人材を昇進させたいと考えています。『より自分の資質を活かして仕事に関わりたい』などの前向きな言葉に変換しましょう。
管理職とは、端的言えば経営者側の視点にたって、自らのチームを統括し、チームとして成果を出すことが求められるポジションです。
管理職に求められていることを、どうやって実現していくかを、これまでの経歴を踏まえた上で、自分の言葉で書くことができれば志望動機としては満点です。
もしかしたら、過去に昇進試験を受けた人の志望動機が上司や先輩経由で手に入ることがあるかもしれません。
これは志望動機のお作法を知る上での重要な参考資料になりますが、そのままコピぺすることはやめましょう。
会社は、多様な才能を求めています。人のふんどしで相撲を取るような人材は求めていません。
自分からその他大勢の中に埋没するようなことはやめておいた方が無難です。
志望動機に求められる文章量の目安は、9割以上。見栄えも重要です。
400字原稿での提出を求められているのであれば、360字以上は、必ず書きましょう。ある程度のボリューム感がないと熱意が伝わりません。
志望動機に入れるべき4大要素
自分が何をしてきたか(何ができるのか)
志望動機を確認する、評価者サイドには、あなたの事を知らない人がいるかもしれません。
自己紹介として、これまでどんな分野で、どのような成果を上げてきたのか、自分の経歴を分かりやすく(社外の人間でも分かるレベルで)伝えましょう。
なぜ管理職になりたいのか
あなたの会社の就業規則等に記載されている管理職の権限をまずは、一読しましょう。
恐らく抽象的に書いてあると思いますが、管理職の役割の本質は「チームを使って成果を出す」の一点に集約されます。
マネジメントも、利害関係者との調整も、人材育成も「他人を使って成果を出す」ためにやっているにすぎません。
この本質を理解したうえで、『管理職にならなければ、出来ない業務をやりたい(管理職の権限でこれをやりたい)。だから管理職に昇進したい。』というロジックで書きましょう。
ポイントは、「管理職の仕事とは何なのか」を具体的な業務レベルで理解したうえで、書くということです。
管理職は経営層が打ち出した理想を現実に変えるだけの実務遂行能力が求められているため、より現実に即した形で書く方が、評価されます。
そのためにも、「そもそも管理職の仕事とは何か?」を理解しておく必要があります。
職場の上司を通して、管理職の仕事を理解できればいいのですが、それが難しい場合は、書籍を活用しましょう。以下の書籍がおススメです。
理想としている管理職のイメージは何か
自分の経験を踏まえて、理想の管理職像を書きましょう。
私の場合は、上司が関係者への根回しを事前にしてくれたおかげで、仕事がスムーズに行ったことがあったので、その部分を脚色して書きました。
職場の(元)上司など、身近なモデルを引き合いに出すやり方は、書きやすい上に、説得力も増し、評価者側にその上司とあなたの良い印象を与えられるという、1度で2度おいしい戦法です。
管理職になれば、組織にどのような貢献ができるのか(何ができるのか)
あなたのスキルや専門知識が、管理職になればどう生かされるのかを書きましょう。
既に上層部に、個人的なスキルや専門知識で認められているのであれば、プレイヤーとしての貢献に焦点をあてて書いても良いと思います。
その場合は、自分がプレイヤーとして得た知識や経験をチームに水平展開し、『チームを使って成果を出す』ことができることをアピールしましょう。
もし、現時点で尖った成果を出したことがないのなら、自分が理想とするマネジメントや人材育成に絡めて『チームを使って成果を出す』ことを書きましょう(将来こうしたいを書く)。
最後に、この投稿を見てくださった方は、ぜひスキ(♥)をしていただけると嬉しいです。