医師が市民目線でいることは可能か？

サラリーマンが自治会の会議に会社での作法を持ち込むように、医師が医療を地域に持ち込むのは想像に容易い。

どうしたら自然な形で医療が持つ叡智を社会実装していくか。この点はこれまで相当慎重に取り組んできた点だ。

職業倫理として市民と同じ目線で、という考え方は否定しないが、実際に同じ目線にはならないだろう。

私はそれを自覚しているつもりだ。だから、呼ばれたり、説明したり謝りに行く必要がある時以外は、菜のはなのスタッフに任せるようにしている。

むしろ、医師は医師として地域に「巻き込ま」れ、そして使われていく方がわかりやすいし、その作法の方が住民らも慣れている。

開業医の中には経営者として地域に馴染んでいる方もいる。イベントを通じて地域社会とのつながりを模索する医師や病院もある。

それらも一つの方法だ。市民側からすればわかりやすい。

医師という職業はとても切ない職業である。。。