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埼玉県立大学IPW講義実況中継(1)

埼玉県立大学では、毎年、なぜ自分が今のような仕事に関わるようになったのか、その経緯についてお話をさせていただいております。

また、FBなどのSNSの投稿でも、予想外の反響をいただくことができました。

以前から申し上げていた企画で、大変遅くなってしまったのですが、ここで連載させていただくことにいたしました。

スティーブジョブスがスタンフォード大学の講演の中で、人生の点と点が繋がる話を講演したことはあまりにも有名ですが、私にもそうした点と点とがつながり、導いてくれたという経験があります。

今の学生さんは効率性の世の中で教育を受けていて、最近では遠回りすることが悪いことのような空気があります。私の経験は、その逆をいくような話です。

ジョブスが言うように、点と点は、最初はまったく気づかずに通り過ぎてしまいますが、やがてつながり、振り返ってみると大変合理的な歩みをしてきていることに驚かされます。

この講義では、恥ずかしながら私の拙い経験を題材に、人生の楽しみ方や辛く困難な状況に陥った時に、どうしたら良いのかについて、私なりの経験をお伝えすることを主な狙いとしております。

多くの方に読んでいただきたいというよりも、今、地域での取り組みを初めて苦しい状況にある方や、これから地域に出ようと考えている専門職の方に読んでいただきたいと考えております。

また、このコンテンツには普段の講演ではお話しない私のプライベートなストーリーや内面が含まれており、大変恐縮ですが有料とさせていただきました。

一人でも、私の乏しい経験の中で、共感してくださる方がいらっしゃれば、この企画は成功と考えております。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

エピソード①小学生の時の点(経験)

小さい頃、子供会のバス旅行で河原に行ったことがあった。よく覚えていないが、名栗川の上流の河原だったと思う。

川で水遊びをしている低学年の子たちを見守ったり、バーベキューの用意をしたり、同伴してくれた大人たちは忙しい。

高学年だった私たち男子は、スリルを求めて岩場や流れの深い河原へ向かう。

その年齢の悪ガキ男子が数人集まると、いろんな遊びをするものだ。誰かが、流れの早い川に飛び込んで、向こう岸の岩にタッチして、そして、もどってくる...。

そんな提案が誰かから出されると、皆、鼻息荒く、自分が一番に戻ってきたシーンを想像する。

よーいどん!

私はいちもくさんに泳ぎきり、途中で誰もついてこれなくなるのを確認して、意気揚々と対岸の岩場にタッチして振り返って、みんなを見渡した。

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