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「人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。」 千田琢哉
「あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが本に書いてくれているということです。」
「人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。」 千田琢哉
衝撃の告白をします。
このような書き出しではじまるこの本。
いきなりいったい何の告白なんでしょう?
著者の千田琢哉さんは、「本」の本を
書かれているにもかかわらず、実は
こんな状況だったんです。
僕は大学に入るまで、漫画以外の本を
1冊も読んだことがありませんでした。
まったく「本」や「読書」に縁がなかった千田さんは、ある1冊の本を手にしてから、まさに180度変貌しました。
その1冊とは
中谷彰宏さんの 「昨日までの自分に別れを告げる」
中谷彰宏さんの本との出逢いが、千田さんを「本の虫」へと変えてしまいました。なんと、大学4年間で1,000万円分、1万冊以上の本を買って読んだというのです。
だから
この本は、その経験からの読書の真髄、効用、おもしろさ、選書まで、本の魅力がパンパンに詰まっています!
とにかく目次だけでも読んでみてください。
テンション、モチベーションが上がりまくります⤴
「読書ってこんなことにまで影響があるの?」って思いました。
残業より読書をしたほうが給料は増える
すばらしい小説はすばらしいビジネス書
本を読んでいる人は応援されやすくなる
本を読んでいる人はタフになる
本を読むと付き合う人が一変する
本にかけたお金とその人の年収は比例する
本を読み続けると、一言で人を感動させられる
読書をしないと外見が劣化する
(目次より一部を引用いたしました。)
知識を得たり、楽しんだりするだけの読書の効用ではなく、年収や外見まで変化があるっていうことだったら凄いことですよね。活字離れといわれる現在でも、少しは本を読んでみたくなるのではないでしょうか。
千田さんは、まえがきで
あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが本に書いてくれているということです。
と語っています。
つまり
千田さんの「読書の技法」でも書かれていましたが、こういうことなんだと思います。
あなたの人生でこれから起こり得ることは、
どこかの誰かがすでに経験して繰り返し述べて
くれている。(「読書の技法」 千田琢哉 より)
すでに誰かが経験して、詳しく語ってくれているのですから、わざわざ自分が経験しなくても、そのことを想像して体感できるのなら、自身の血となり肉となるということなんですね。
そんな貴重な経験が書籍代として、わずか2,000円もかからないのです。とても有益です。
目次に「外見の変化」のことがありました。
千田さんはこのように語っています。
読書をすると、顔つきが変わります。本を読んで脳みそをフル回転している人は、全身の細胞が活性化して輝きながらオーラを発していくのです。
若返りたかったら、読書に限る。モテたかったら、読書に限る。
20代までにモテた人と30代以降でモテる人が違うのは、外面でモテていたか内面でモテていたかの差です。
また、読書することで左右の脳がバランスよく鍛えられるそうで、それが表情に顕在化することも魅力につながるのだそうです。
さらに
つきあう人が変わるというのです。
読書しない人はたいていネガティブな噂話が中心になり、読書する人は前向きな話が中心になるようです。読書をすると向上心が自然と強くなるので、そのようなポジティブな人たちが集まってきます。人脈が入れ替わるのです。
こんな風に、読書の効果的な面がたくさん書かれていますので、「読書はこんなに良いことがあるんだ」と再認識でき、本を読むことが楽しみに変わってきます。
僕自身、効果的に読書ができているかどうか、不安を感じていたことがありました。その1つに、本の内容が頭の中でゴチャゴチャになってしまうことでした。そんな不安を千田さんも経験していました。
僕もいろんなジャンルの膨大な本を読むことによって、頭の中がゴチャゴチャになり続けました。
それでも気にせずに読み続けていくと、不思議な経験をしたのです。
ゴチャゴチャが限界点に達した直後に、急に今までの情報が整理整頓され始めたのです。
千田さんは人とコミュニケーションをとっているときに、最高のフレーズが出てきた経験があるそうです。
そう考えてみると、僕も意識してなかった言葉が会話の中に出てきたことが何度かありました。
無意識に出てくる言葉、その状況に則した言葉。それが「読書の効果なのかもしれない」とこの本を読んで気づけたことが大きな収穫でした。
頭がゴチャゴチャになっても、気にせず読み進めていいんだということ。
人間の脳はあなたが考えている以上に偉大。どんなに乱読しても睡眠中に情報を整理整頓してくれる。
最後まで気持ちが上がりっぱなしの読書体験でありました。
読書とはネガティブな愚痴を聞いてはくれず、ポジティブな考え方を著者と一緒に考えざるを得ない行為だからです。
【出典】
「人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。」 千田琢哉 日本実業出版社