「今日は何の日?今日も本の日!」 逢坂肇と流泉書房の仲間たち
「自分たちが楽しくないことはお客様も楽しめない。仕事の熱量は思っている以上に伝わっているのだ。」
「今日は何の日?今日も本の日!」 逢坂肇と流泉書房の仲間たち
今までありそうでなかった、本のオススメ、本屋さんの本です。
本屋の店頭にある黒板に、本にまつわる「今日は何の日」を書き、本の紹介をしている神戸市垂水区にある「流泉書房」さん。
たとえば
1月10日の「今日は何の日?」ですと、小説の中ではこんな日だったんですね。
こんな感じで1月1日~12月31日まで、物語であったり、本の著者であったり、マンガであったり、あるいは歴史であったり、トリビアであったり、流泉書房の書店員さんがオススメする本で「今日が何の日」だったのかを教えてくれます。
流泉書房の書店員・逢坂肇(おおさかはじめ)さんのことを、社長の大橋崇博さんが本の巻末でこう語っています。
たしかに
これほど本の興味深い「事件」や「事象」や「作家の生誕」などが次々に出てくると、読んでいて楽しいだけでなく感心してしまいます。
ほんの少しだけですが、読んでいて目に留まった「今日は何の日」を以下に紹介させていただきますね。
これらは本書のごくごく一部であり、本書の「本の紹介」は多種多様で、出典も記載されていますので、興味のある本はお求めやすいです。
それだけでなく、本や本屋が好きな方でしたら、本屋の1日がエッセイとして綴られる、《書店員9to5》が楽しい読み物となっております。
町の本屋が日々なくなってきている今、町の本屋はどんどんおもしろくなってきていると感じています。
今や「本」のソムリエのように、くわしい書店員さんが全国にたくさんいるので、書店員さんに本のことを訊ねてみると本当に求めている「本の世界」へと誘ってくれます。流泉書房さんもその書店の1つです。
本屋で選ぶだけだった本が、今や付加価値としていろんな発見や情報や本との出会いにつながる場になっているんですね。
流泉書房さんは、外観や店の中はどこにでもある町の本屋さんなんですが、本が好きなオーラが漂っている本屋だと感じます。
黒板の「今日は何の日」や、「本日のオススメ本」があったり、本が好きなスタッフの空気感が、何度も足を運びたくなる感覚にさせてくれるのです。
逢坂さんが「まえがき」で語っていること。その話に共感しました。
それが
仕事全般に通じる仕事のやり方。長く続ける方法なのであります。
流泉書房さんは、垂水センター街という商店街の中にあるのですが、とてもレトロな雰囲気で、歩いていると、なんともいえない良い感じの癒し空間になっています。
ぜひ商店街を歩いて、ときめく空気を吸ってから、本の世界へと入ってみてはいかがでしょうか。
【出典】
「今日は何の日?今日も本の日!」 逢坂肇と流泉書房の仲間たち 苦楽堂
P.S.
流泉書房さんでこの本をお買い上げの方には、限定小冊子「苦楽堂だより」が付いています。流泉書房・書店員の黒木さんのお話が掲載されています。本屋が好きな方には興味深い内容です。楽しく読ませていただきました。ネットショップもあります。サイン本も充実していますよ。