本は精神安定剤のようで、本屋は不安から逃れる避難所だった
昨年から仕事内容が変わり、そのために以前より忙しくなり、家に帰ってきてからは本を読む時間も極端に減ってしまいました。(noteで本の感想を書くのも時間がかかるので、1週間に1回ほどの投稿になっています。)
そうなると
仕事の不安が大きくなり、また、本を読めないことで起こる不安も大きくなってきました。
心が疲れてくると、良くないことを考えるようになります。
でも
本を読んでいるその間だけは別の世界(本の世界)に行けてたのです。不安が意識から遠ざかっていったのです。
昔から不安になると、本屋に行っていました。
その頃は、本を読むことが苦手だったのに。
本屋に行くと、本の装丁を眺めたり、本をパラパラめくるその手ざわりが好きでした。活字を見るのも好きでした。
本屋では、本のタイトル、表紙のデザイン、POP、コピー、視界には文字や絵、写真などさまざまな情報が入ってきます。それを見ているだけで不安が小さくなっていました。不安から遠ざかっていました。
本のタイトルだけでも不安を消してくれていたのでしょうね。そして、そのまま本を購入することが結構あったのです。
不安が襲ってくると、寝る前にエッセイを読んだり、あるいは、漫画もいいですよね。背中を押してくれる言葉がたくさんありますから。
悩んでいるときは、「とにかく今から1ページだけでも読もう!」と本を読む行動を起こすといいと思います。
最初の1歩が一番力がかかります。
車は動き出す時、大きなエネルギーを使いますし、自転車においてもペダルに足をのせて漕ぎ出すときが一番力を入れますよね。
本を読むのも同じです。
一度読みはじめて、加速してゆけば、どんどん想像の中の風景は流れていきますし、重かった気持ちも軽やかになるだろうと考えられます。
今、本を読む時間をたくさんとれないのですが、全く読めない日に比べて10分でも読むことができたら、寝る前の気持ちが全然違うのです。気持ちが落ち着くのです。
ただ、読むのが苦痛だと感じる人は、無理に本を読むのはおすすめできませんし、そのように感じているいる人こそ、1日10分の読書を毎日続けていただけたら、きっと何かが変わってゆくのだろうと思うのです。
もし何かに悩んでいるなら、本の言葉がいつもより心に刺さりやすくなっているでしょうし、普段通り過ぎてしまっている言葉が、光り輝く言葉になるのではないでしょうか。具体的な方向を示してくれるのかもしれません。
僕にはそんなことがよくあって、だからこそ、不安が襲ってくるときは本棚に手を伸ばすようになりました。本屋に駆け込むようになりました。
ひとりで悩みを抱えて、悶々と考えていても落ち込んでいくだけでした。
そんな時こそ、本に頼ってみませんか?
自分が選ぶ言葉や本は、
自分の意志なんです。
自分の希望であるのです。
きっといい方向に、事は運ぶに違いありません。