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「読書をお金に換える技術」 千田琢哉

「目に見えて年収がアップするのは100冊単位だ。」



「読書をお金に換える技術」 千田琢哉


お金に換える技術と書かれていますが、「こうすれば稼げる」とか、「こうすれば儲かる」とか、そんなことは一切書かれていません。


もちろん、そんな怪しい眉に唾をつけたくなるような情報は怖いし、読みたくもありませんよね。


この本は、読書の効用が書かれています。


読書の蓄積が読者をひと回りもふた回りも成長させ、結果的にお金を稼ぐ思考に繋がり、それがお金に換わる技術になるのだと解釈しました。


「お金はあとからついてくる」
「お金の前に、まず人格を磨くことが大切だ」
こうした正論は、本書では一切述べていない。


しかし


千田琢哉さんの読書に関する本を読むと、読書が一番身近で一番着実に人格を磨き、お金もあとからついてくる思考法なんだと思いました。


高額で具体的な技術のノウハウを売っていたりしているものもありますが、一般の方がそんなもので儲けられることは、まずないと考えられます。


長期的な成功は自分自身で感得し、考えられたものでなければ持続しない
でしょう。


それには読書が一番有効です。


さまざまなヒントが語られていますし、ビジネスモデルを真似てみるのもいいかもしれません。


本が出版される過程では、著者と編集者が綿密に打ち合わせを重ねていて、校閲も充分入っているので安心できます。


それに加えて、価格も1,000円から2,000円くらいです。まずは、本を読むのが一番の近道になるのではないでしょうか。


長期的に成功したいなら、長期的に成功している著者の本を読む。


その本には、長期的に読まれ続ける
エッセンスが濃密に入っているからです。


この出版不況の中、元気に稼ぎ続けている某出版社の社長は、他社から出した著者の既刊を読んで「第1章を掘り下げて新しい本を一緒に創りましょう」と声をかけたという。

これこそが、典型的な稼ぎ続ける人間の考え方なのだ。


その長期的な視野、深さを、本を読むと
感覚的に感じることができるのですね。


千田さんのお話の中ですぐにでも取り入れることができ、なおかつ効果的であると考えられるものがありました。


あなたは創業社長の本が好きだろうか。創業社長の本が好きな人は、将来稼げるようになる可能性が極めて高い。

(中略)

創業社長の話で聞くべきは、何といっても自慢話だった。自慢話には稼ぐコツが満載だ。

彼らの頭脳からは、今すぐ真似ができる知恵が次から次に溢れ出てきたものだ。

(中略)

創業社長に限らず他人の自慢話を喜んで聞けるようになれば、あなたが成功する日も近い。自慢話を喜んで聞いてくれる人に、人とお金は殺到するからだ。


ここからの話は実際に試してみる
価値があると思ったものです。


「ぶっちゃけると、いったい何冊読めば私の年収はアップするのですか」最近、こんな質問が届いた。

目に見えて年収がアップするのは100冊単位だ。

ただしその場合の100冊は、あなたがあなたの土俵で稼ぐことに完全にフォーカスされた本でなければならない。


恋愛小説やライトノベルは、カウントしないということです。たとえば、あなたがごく普通のセールスマンだとします。


とりあえずセールスに関する本を10冊ほど読むと、まず考え方と顔つきが変わる。これまでのように言い訳をしなくなるし、売れない原因はすべて自分にあるという意識が芽生え始める。

そして実際に本で読んだ内容を行動に移しながら30冊に到達したところで、少しづつだが目に見える結果が出始める。だがまだ安定はしていない。

この調子でトライ&エラーをひたすら繰り返しながら100冊に到達するまでには、確実に年収に反映されていることだろう。

そしてうだつの上がらない同僚とは、以前のような会話が噛み合わなくなっているはずだ。


そうして、100冊を読み終える頃には人脈も入れ替わり、年収がアップしているのだと千田さんは語っています。


ちなみに、恋愛小説やライトノベルも読んでおいたほうが、将来奥行きのあるお金持ちになれるのだそうです。


あなたもまずは、100冊読んで自身がどう変わるのかを試してみませんか。


きっと何かが、今と変わることだけははっきりと言えます。


たとえお金を稼ぐことはできなくても、本にはお金では買えない宝がいっぱい眠っています。


宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。そして何よりも、宝を毎日味わうことができるのだ。 ウォルト・ディズニー



【出典】

「読書をお金に換える技術」 千田琢哉  ぱる出版


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