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キッチントップ(セラミック編)
今回はセラミック編です。
セラミックはここ数年で新しく出てきた素材です。セラミックのトップを扱っているメーカーは少なく、クリナップ・LIXIL・ナスラックのみです。
新しい材質だからこそ、情報が少ないです。しかも、値段がステンレスや人工大理石と比べ、高いので納品してる方も少ないかもしれません。
ただ、値段が高い分の価値はあります。ステンレスや人工大理石のデメリットを克服した素材だと言っても過言ではありません。
では、セラミックトップのメリット・デメリットをしっかりとご紹介していきたいと思います。
セラミックのメリット
1.強度が高い
人工大理石のように傷が入る事も無ければ、ステンレスのように凹む事もありません。しかも割れにくいです。
LIXILが、セラミックを発売した時にCMで、セラミックトップの上で包丁を使っているのを見た方も多いと思います。
あのCMのようにトップの上で食材を切っても傷が入る事はありません。むしろ、包丁の方がセラミックトップの強度に負けてしまい欠けてしまう恐れも・・・。そのぐらい強い物です。
また、フォークでキッチントップをガリガリやっても傷がつかないのです。重たい陶器のお皿をキッチントップの上で引きずっても傷が入る事は無いので、どんなに乱雑に扱っても問題ありません。
※ただし、本当に強度が高いので、引きずったお皿の底が欠けてしまう恐れがあります。
通常の「H」という強度では、測れないぐらいの強さと聞いた事もあります。
2.汚れに強い
人工大理石は、見えない無数の孔があります。そこに汚れが入り込み染み込み落とせなくなります。
セラミックは人工大理石のような孔がないので、汚れが染み込みません。
キッチンでワインをこぼして放置しても問題ないし、ミートソースが鍋から吹き出て気付かなくても問題ありません。染みになることはないのです。
また、お子さんと一緒に料理をして、様々な物をこぼしてもサッと拭くことで元通りなので、イライラすることもありません。
3.熱に強い
セラミックトップは、他の材質より熱に強いものになります。
熱に強い材質の為、オーブンで熱した板をセラミックトップの上に置いても問題ありません。
人工大理石トップのように跡が残る事もないので、熱いお鍋を慌ててセラミックトップの上に置いても問題ありません。
材質そのものはとても強いのですが、セラミックトップの下には補強材があり、セラミックトップと補強材の間に接着剤が使われいます。実はその接着剤がネックで、熱い物を置くと接着剤が溶け、セラミックトップとの間に隙間が出来る恐れがあります。
熱に強いとはいえ、鍋敷きは必ず使わなければいけません。
4.デザイン
セラミックは、焼き物のような材質の為、他の材質にはない高級感があります。
特に私がオススメなのは黒トップです。人工大理石でも黒のトップはあるものの、セラミックのような漆黒の黒はなかなかありません。
セラミックトップのキッチンをLDKに置くだけで空間が締まるぐらい、デザインが格好いいです。
セラミックのデメリット
1.価格が高い
セラミックトップは熱にも傷にも強いからこそ、ほぼ一生使えるトップだと思います。ただ、それだけ良い商品なので、他のトップに比べ金額がUPします。
なので、機器を重視したい方は強度だとステンレス、デザインだと人工大理石を選んでしまう事が多いです。
まだ普及してない事も関係するのかもしれません。今後、セラミックトップの人気が高まり、様々なメーカーが参入してくる事で、価格も下がる可能性があります。
2.加工が出来ない
人工大理石のように現場で加工が出来ません。
通常の工具では歯が折れてしまうほど・・・とても強いので加工は出来ません。なので、柱型に加工して欲しいなど現場で加工するような場合はお断りしている事が多いようです。
難しい現場は、できるだけ人工大理石を選んだ方が無難です。
3.シンクはセラミックに出来ない
現段階では、セラミックでシンクを選べるメーカーはありません。という事は、セラミックトップとシンクに繫ぎ目が出来てしまいます。
ただ、繫ぎ目も進化しています。
今までは、トップの上にシンクを乗せた状態だったので、繫ぎ目をしっかりと掃除しないと汚れが目立っていました。
今は、トップの下にシンクを付けるようになったので汚れが溜まりにくく目立ちません。
こちらは、ショールームに行き次第、画像をUPしたいと思います。
以上、セラミックトップのメリット・デメリットでした。
私個人の意見になってしまいますが、セラミックトップはデメリットが少ない本当に優れた材質だと思います。また、様々な可能性を秘めた材質です。
写真だと人工大理石のデザインと分かりにくい事もありますので、是非、ショールームで体感してみて下さい。