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メキシコのラーメン屋 1万円で得た値段以上の温もり

メキシコ人の友達2人とラーメン屋さんに行った。
日本食レストランに行ったのは2回目。

今回行ったのはビーガンのラーメンレストラン。
「ヴィーガンラーメンめい」

オーナーは優しくて美人な日本人の女性。

私を見かけた時、日本語で話しかけてくださった。現在3店舗あり、そのうちの最近できた1店舗はインターン生が立ち上げたらしい。

お店の雰囲気、ユニフォーム、色合い、全てとても可愛らしい。



ヴィーガンのラーメン

私が注文したのは渋谷スパイシーのスパイシー無しバージョン。

恥ずかしながら、私は辛いものが苦手なのでメキシコ料理はいつもチリ抜き。今回もスパイシーは抜きにしてもらった。

砕いたピーナッツがトッピングされていて、アボカドとの相性が最高だった。ヴィーガンラーメンに馴染みがないからか、日本が蘇ってくるような感覚はなかったけど、もう一度食べたいと思うくらい個人的に好きだった。


次から次へとやってくる物売りの人々

店内ではなく、歩行路を挟んだ外の席を選んだため、バスキングや物売りの人々が何度も私たちの会話を割って入ってきた。

こういう時にどんな態度をするかで人の本性が見える気がする。


私の友達は、ものを売る人々を無視しない。必ず一声かける。


バスキングで歌を歌っている女性がいた。友達は、その子に「とても綺麗な歌声だね、ありがとう」と言ってチップを渡した。

数十円、数百円のお金と「ありがとう」の言葉をかけることで温かい空間が生まれる。



そんなことを考えていると、次は花束売りの少女がやってきた。

どうぞ、座って

「食べ物を買うお金が必要なの。これ買ってくれない?」女の子が私たちに声をかけた。

友達は、「花束はいいから、食べたいものを言ってごらん」と言った。

「枝豆」

友達はque es edamame?って言いながら、友達が食べていたビーガン唐揚げの残りも女の子にお裾分けした。


この子は枝豆を知ってるんだ〜という感心と、友達の寛容さに心が動かされた。


どこに行ったかより【誰と行ったか】何を食べたかより【誰と食べたか】


格差の大きい社会。

立派な高層ビルの前で、毎日の食事代を稼ぐために道端でものを売る人がいる。

毎日この格差を目の当たりにして時々複雑な気持ちになる。

でも、友達が教えてくれた、人の温かみ。

ちなみにタイトルに1万円と書いたのは、私が友達2人と女の子の分をご馳走したから。(もちろん一杯1万円のラーメンなんて食べたことない。)

普段財布の紐が固い私が、友達2人に学んだこと。心が動かされる、とても質の濃い貴重な時間をありがとう。

私も彼らのような寛大さと小さなアクションで空間を温かくできる人になりたい。


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