私たちの「足」について①
私たちのプロトタイプ(原型)はお猿さん。
人は昔、4足歩行をしていて進化の過程で
二足歩行するようになったと言われています。
手が解放されたことで器用に道具が使えたり、
細かい作業が可能となり、脳も著しく発達。
現代ではスマートフォンやパソコンまで自在に操ります。
しかし便利になった反面、その代償として、
【足自体への負担】
というものが実は発生しております。
二足歩行になった結果、
「足」への重圧が約2倍かかるようになり、
特に腰・膝・足への負担が増加しているという現実。
人間は、
直立二足歩行を手に入れたことによるメリットは大きかったのですが、
「体の骨格構造」という観点から考えると、
負担が大きい状態であるということが言えます。
今の骨格構造では体のトラブルが発生しやすく、
我々人間はまだまだ進化の過程であることが分かります。
やはり完全体・究極体は、
私たちが想像する宇宙人のような体型なのでしょうか。。。
それはさておき、ここからは足の雑学を少し書きます。
足の骨は片足26本(種子骨含め28本)。
人間の体は206本の骨で形成されているので、
実に25%が踝(くるぶし)から下に集中しています。
また、
足が体全体に占める体積はわずか3%しかありません。
それにも拘らず残り97%の重量を支えているわけですから、
かなりの負担がかかっていることが分かります。
1歩歩く毎に体重の1.2~1.5倍の重量が足にかかります。
日本人の平均体重は男性70kg、女性53kgと言われていますから、
一日に足に総重量を計算すると、次のようになります。
男性 70kg×1.2~1.5×6793歩=約713t
女性 53kg×1.2~1.5×5832歩=約463t
因みにこの重さを別のもので表現すると、
16両編成の新幹線が約700t
東京ドームが約400t
こう言われてもなかなか想像つきませんが、
とにかく私たちの足には、
一日に相当な負担をかけながら生活している、
そして壊れないで機能してくれる「足」に驚きです。