年始のご挨拶と、issues事務局がいま悩んでいることについて
「issues くらしの悩みをみんなで解決」でデザインの責任者をしている富樫です。
issuesを昨年の3月に開始して以来、多くの方々にご登録いただきました。登録いただいた方の割合で多かったのが、ユーザーの方による口コミ経由のものでした。ありがとうございました。
また現在までに政治家ユーザーの登録が約30名まで増えました。すでに地元の政治家の方と活発にやりとりをしてくださっている方も多く、手応えを感じています。
参考:「政治家と言葉を交わした経験がなかった」二児の母が、ある議員の対応に感動した話。
さて、今日は私たちissues事務局が悩んでいることについてご説明させてください。
私たちが直面しているジレンマ
私たちはいま「一般ユーザーの皆さんから寄せられた要望が政策立案に活用されるようにすること」と「対応エリアを増やすこと」をどう両立するかのジレンマに悩んでいます。
issuesは政治の世界ではまだ馴染みのないWebサービスです。
そのため、政治家ユーザーの方々のご利用を丁寧にサポートし、issuesで寄せられた声がきちんと政策立案に活用されるようにすることが、一般ユーザーの方々の「くらしの悩み」の解決に寄与するだろうと考えており、政治家ユーザーの方々に一人ひとり下記のようなサポートを行なってきました。
・全員と約1時間の面談を行い登録とご利用をサポート
・issuesの使い方のコツを解説した資料をお渡し
・Facebookメッセンジャーなどで専用スレッドを立てて何かあったらすぐに相談に乗れる状態に
・ご利用開始後にもヒアリングを実施し改善要望を把握
・週次の機能改善とその報告
現在issuesでは、10人以上の一般ユーザーの登録があった選挙区から順に政治家の方々にご利用を呼びかけています。
しかし、当初の予想を超えて全国各地で非常に多くの一般ユーザーの方が登録してくださりました。その結果、10人以上の一般ユーザーの登録がある選挙区(区市町村)が想定以上のペースで増えています。
事務局は私も含めフルタイム3名+パートタイム数名という限られた人員しかいないため、このままだと政治家ユーザーの方々への十分なサポートが出来なくなってしまう可能性が出てきてしまいました。
登録してくださる政治家ユーザーが増えても、一般ユーザーの皆さんから寄せられた要望が政策立案に活用されなければ意味がありません。これはなんとかしなければ…と悩んでいます。
検討している対策
そこで事務局では、政治家の方に要望をお届けするペースを落としてでも、しっかりと政策立案に活用していただける状況を作る方針がよいのではないか?と話しています。
具体的には、
選挙区(≒区市町村)あたり一般ユーザーが10人集まったら、地元の政治家の方の登録を受け付ける「10人ルール」を変更。
一般ユーザーの登録が多く、また有権者の声を政策に生かしたいという熱意を持って事前登録してくださった政治家がいる自治体から順に、事務局が適切なサポートが行えるペースで広げていく。
というものです。
しかし、上記の対策では、登録してくださった政治家ユーザーの方々に手厚いサポートを行い、皆さんの声を政策立案に活用して頂ける状況を作れる一方で、ご自分の地域での政治家の登録を楽しみにお待ち頂いていた皆さんには、ご期待に沿える時期が遅れてしまう可能性があるのが悩ましいところです...
ご意見を募集しています
今回の件について、もしよろしければみなさまのご意見をお聞かせください。
issuesを運営していて、政治家の方々が一般ユーザーの方にこまめに政策実現までの過程を報告し、それに対してユーザーのみなさまがとても喜んでくださっていることが大きな気づきでした。
私たちもユーザーの皆様と一緒にサービスを作っていけたらと考えています。今年もissuesをよろしくお願いいたします。