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左膝前十字靭帯断裂 

先日クラブからのリリースにもありましたように、
3月13日のトレーニング中に左膝前十字靭帯断裂と
半月板損傷という怪我をしました。

この怪我をしてから、本当に多くの方に励まされ、そのおかげで前向きな気持ちになれています。
怪我をした直後はまともに歩くことも、運転することもできず、チームメイトが送り迎えをしてくれたり、ご飯を届けにきてくれたり、たくさん声をかけてくれたり、ありとあらゆる場面でたくさんお世話をしてくれました。
本当に本当にみんなにたくさん助けられました。

またリリースが出てからはたくさんの方から励ましのメッセージが届き、
「自分は一人じゃないんだな」と前を向く勇気をもらいました。
改めて、アルビファミリーが大好きだと気づいたし、この組織の一員であることを心から誇りに思います。
必ず復帰して、今度は自分自身がプレーで皆さんに勇気と感動を与えられる存在になりたいと強く思いました。

せっかくnoteで発信をしているので、
今回はこの怪我をした経緯や現在の治療状況、心境についてお話しをさせてください。
正直すぎるぐらい正直に、今の自分の気持ちを共有させていただこうと思っています。
なので今回は少しばかり長くなってしまいますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

怪我の経緯

ボールを保持する相手にプレッシャーをかけ、
切り返されても剥がされないようにしつこくついていく、守備のトレーニング中。

相手の切り返しについていこうと身体を反転させた瞬間、左膝が内側に捻られ、「パーン!」っていう音と同時に激しい痛みが膝に走り、崩れました。

実は、自分は大学1年生の時にも右膝の同じ怪我をしています(その時は接触プレーでやりました)。

その時の感覚と似ていたので、
「うわ、これはやってしまった」と直感的に分かりました。

そのため負傷した直後は痛みと焦りと絶望感と、
様々な感情が入り混じって混乱状態でした。

今の心境

ある程度の覚悟はしていたものの、
実際に診断を受けた時にはショックを隠せませんでした。

またあの気が遠くなる手術の痛みと長い長いリハビリが待ってるのか、、、って。

「苦しい」とか「辛い」とかいう言葉、
好きじゃないしあまり口にしないようにしているけど、正直その時はそういう類の感情しか出てきませんでした。

パフォーマンスを上げるために、怪我をしないように、誰よりも自分の身体と向き合ってきたつもりだったし、実際に最近の身体の調子は抜群によかったと体感していました。

取り組んできたことの成果がついに出てきたぞ!
って自信もたっぷりでした。

その矢先の負傷だったので、
何が悪かったのかな、、って、めちゃくちゃ考えました。

けど、なんだかんだで自分は超ポジティブ人間です(笑)。

全力でやってきて、それでも起きてしまったことは、仕方ない。
もっと成長して上に行くために、
自分にとって必要なことしか起きないと思っているし、今回の怪我も然り。
と、怪我した数日後には前を向くことができていました。

自分では調子良いと思っていたけど、見えていなかっただけで、実はまだ隠れた身体の不具合がたくさんあって、それが原因で起きた怪我だったと思っています。
その不具合はまだ何か掴めていないけれど、それを改善することで、また新しく生まれ変わった、パワーアップした自分に出会える。
今回の怪我は自分へのそういうメッセージなんだろうなって思っています。

怪我をしている期間は、
自分の身体と、心と、徹底的に向き合える絶好のチャンスです。
最強の身体を一から創り治すことができる、
身体革命のチャンス。

ガシガシ筋トレしたりきついトレーニングが大好きな自分にとって、
リハビリは地味なメニューばかりで嫌になることもありますが、
そういうトレーニングこそが、後々に一番生きてくることも分かっています。

また、自分自身がピッチに立つことができない分、
客観的にサッカーを観て、もっとサッカーを知るための貴重な時間にもなると思っています。

サッカーができないこの期間が、
生まれ変わった新しい自分に出会うためには
必要だったのかもしれない。

今はそう思うことができていて、
前向きな気持ちでリハビリに励むことができています!

もちろん、これから長いリハビリ生活が続くので、気持ちの面においても一筋縄には行かないことは覚悟しています。

けど全てを乗り越えた先には最高にいいことが待ってると思って、楽しみに頑張ります!

今はみんなの支えもあってポジティブな気持ちですが、手術が終わって一人になった瞬間にこの気持ちをどう維持できるかが、今から少し怖いですが…(笑)

現在の治療状況

負傷後3週間が経ち、患部の腫れもほとんどなく、
膝の可動域も戻ってきました。

まだ無理はできませんが、問題なく日常生活を送ることができています。

現在は、手術に向けて、膝をできるだけ良い状態にするためのリハビリをひたすら行っています。

負傷してからすぐに手術をしないんだ?
と多くの方から聞かれますが、
手術前に膝の状態を整えて、筋力をつけてから手術に臨むことが、術後の回復をスムーズに進めるためには重要みたいです。

手術は、4月11日に行うことになりました。

とても怖いですが、手術が終われば、
やっと復帰に向けてスタートラインに立つことができるので、勇気を持って立ち向かってきます!

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最後に、自分はプロサッカー選手です。
だからこそ、何より、自分の価値をピッチ上で示したい。

でも、怪我をしている中でも、
大好きなこのチームに貢献し続けたい。

ピッチに立つことができない今でも、
女子サッカーの価値を、アルビの価値を、プロサッカー選手としての自分自身の価値を高めることはできると思っています。

その一つの手段としての、このnoteを通じての発信でもあります。

ピッチ外でも自分にできること、自分にしかできないことを全力でやり続けます!

前十字靭帯断裂という怪我は、
どの年代においても女子サッカー選手に本当に多い怪我です。

同じ怪我で苦しんでいる仲間たちの励みになれるように、背中を押せるように、共感できるような発信も今後はたくさんしていこうと思っています!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

まだまだシーズンは続きますが、引き続き熱い熱い応援をよろしくお願いします!

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