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「とりあえずやってみ?」 トトロさんのポジティブマインドの秘密

こちらはキャリアスクール「SHElikesシーライクス」に入会し、学び続けている方を対象にインタビューを行い、その方の想いを目に見える形で残すという自主企画のもと、作成しました。

編集:ikumiえりさ(敬称略)

本インタビュー執筆現在(2025年2月)、キャリアスクール・SHElikes 13期around40+コミュニティの旗振り役・コミュニティプランナー ※1を務められているトトロさん。

コミュニティのイベント運営やSNS発信で、いつもシーメイトさん※2 を温かく励まされているトトロさんですが、SHElikes入会前から前向きなマインドを持たれていたのでしょうか。SHElikesに入会してからご自身が変わられた部分も、実は多いんだそうです。

どのようなところが変化し、今後の生き方につなげていきたいと考えていらっしゃるのでしょうか。お話をうかがってきました。

トトロさんのプロフィール

本業はITコンサルティング会社勤務で、客先の業務改善支援やプロジェクトマネジメントなどを幅広く担当している。

第二子の出産を機に、育児休業中。2024年8月にSHElikesへ入会し、さまざまな学びを深めている。副業でWebライターとして活動しながら、SHElikesではコミュニティのイベント運営などに携わっている。

X:https://x.com/miya91441139

積極的な発信と巻き込み力

トトロさんのマインドが変化したきっかけは、シーメイトさんとの交流からだったそうです。それもなんと、まったく初対面の方とのやり取りです。
どんなきっかけがあったのでしょうか。

—SHElikes(以下、SHE)に入る前と後で、ご自身が一番変わったと思うところってありますか?

SHEに入る前まで、私は「自分から積極的に人を巻き込んで何かやろう」という気持ちは持っていなかったんです。声をかけてもらったらそれなりに応じるけど「自分から行くのはちょっとめんどくさいな」なんて。声をかけて断られたら、ちょっと傷つくし、嫌だなと思っていたんです。
SHEに入る前は、自分が本当に好きなものが何かっていうのが、わかっていなかったというのもありますね。

—そうなんですね。きっかけはあったのでしょうか?

最初のターニングポイントを挙げるとしたら、お話会でしょうか。あるシーメイトさんが「お話会をしましょう」って声をかけてくださったんです。その方は直接存じ上げず、シーメイトつながりでXをフォローしていた程度で、お話ししたことはありませんでした。

—直接の知り合いではないシーメイトさんとお話しされたんですね。

はい。もしかして「何かの宣伝やセールスなのでは?」と、最初は警戒していました。けど、話してみたらとても気さくな方で安心しました!

当時彼女はコミュニティのサポ隊 ※3 をされていたので、コミュニティのことや子育てのことなど、いろいろとお話をうかがうことができました。
お話しする中で「実は13期 ※4 のコミュニティプランナー(以下、CP)に応募しようと思っているんです」と話したら、応援していただいて、それが自信になりました。
私もお話したシーメイトさんのように、自分から気になる人にどんどん声かけて「お話ししませんか?」って言ってみようと思えるようになったことが、私が変わるきっかけのひとつでした。

ご自身から積極的に発信して、周りを巻き込んでいく。トトロさんがSHEに入って大きく変化したポイントだといえそうですね。

世代を超えて関わるコミュニティの面白さ

13期around40+コミュニティの先頭に立つ、コミュニティプランナーの活動についてうかがいました。コミュニティについた愛称には、年齢を問わず輝くという、素敵な意味が込められていました。

第1希望のコミュニティではなかったけれど

—コミュニティCP応募のいきさつを教えていただけますか?

CP応募に当たっては、子どもがいることもあり、mamaコミュニティのCPを第1希望にしていました。ママ友を作るきっかけになるかもと、mamaコミュニティのイベントによく参加していたんです。子育てをしながら仕事して、コミュニティ活動に参加して……というママシーメイトさんたちがすごく素敵に見えたんです!
だから、私もいつしか「コミュニティを運営する側に行きたい!」と思ったのがきっかけです。楽しそうなことは「参加者」じゃなくて「当事者」でないと気が済まないんですよね。

たまたま「運営側に回りたい」と思っていたときに、13期CPの募集が始まりました。お話会での後押しもあり、今がタイミングだと思って、CPに応募しようと思ったんです。

—mamaコミュニティへの恩返し、という印象も受けます。CPになるのは決まったけど、異なるコミュニティだったんですね。

はい。実際にCPとして決まったのは、第2,3希望だったaround40+コミュニティ(以下、アラフォーコミュ)のCPだったんです。当時は34歳、誕生日を経て35歳になりましたが、SHEの運営スタッフや他のCPが集まったミーティングで自己紹介をしたときに「35歳がアラフォーコミュのCPをやるのってすごいね」って言われて、最初は戸惑ったんです。
自分と周りの年齢はあまり気にしていませんでしたが、年代別コミュニティを牽引させてもらうことになり「多少なりとも、年齢は意識しないとな」と思うようになりました。

年代を超えた関わりに触れて

—就任当時は「アラフォー」ではなかったということなんですね。

ええ。アラフォーじゃないからこその価値観をコミュニティに取り入れたくて、20代のサポ隊さんにも関わってもらっています。もう誰に気兼ねすることもなく、ざっくばらんにみんなでやってもらいたいという思いからです。

—年代別と銘打っていても、年齢関係なく集まれる場ですね。

そうですね。13期アラフォーコミュニティは「からふぉ〜」※5 って呼んでいます。私の中で「個性」=「色」というイメージがあるので「色」をコンセプトにしたコミュニティを作りたいとずっと考えていたんです。もしmamaコミュのCPになれたら「カラフル」と「ママ」を掛けて「ままふる」みたいな名前をつけようと考えていました。

—かわいい名前ですね!

ありがとうございます!
アラフォーコミュのCPに決まってからは、「年齢にとらわれず、個性を活かして輝き続けるシーメイトさんを応援しよう」という思いで「からふぉ〜」という名前をつけました。

人を巻き込むのが好きなので、参加者も含めて「みんなで育てるコミュニティ」というテーマで運営しています。「運営のメンバーだけじゃなくて、参加するみなさんもこのコミュニティを育てたって言っていいんだよ」ということを、イベントなどさまざまなところで発信し続けています。すると、参加したシーメイトさんから「からふぉ〜さん、あったかくて好きです」って言っていただけて、自分の巻き込む性格を活かせていると感じました。

—さまざまな年代の方との関わり、いいですね。

学生時代だったら、出会いがいっぱいありました。けど、社会人になってからは決まったコミュニティにしか参加しないじゃないですか。だから、こういう出会いは貴重だと思っています。いろいろな世代の、いろいろな思想や価値観を持っている人と、安全に守られてる場所で知り合えるっていうことで、SHEのコミュニティはすごくいいなと思います。
SHEは球体型のコミュニティ ※6 を目指しているということを、いろいろな方からうかがいました。私がやりたかったことを説明するのに、球体型っていうのがぴったりだと思っています。

年代や価値観の異なる人たちとの関わりによって、トトロさんがさらに磨かれていったのだと、筆者は感じました。

自主企画「シーメイト文具ラボ」への思い

トトロさんはご自身がCPを務めているアラフォーコミュ以外に、自主企画として「シーメイト文具ラボ」という企画を運営されています。どのような思いで、企画を立ち上げられたのでしょうか。
そこには「こんなことをやってみたい!」という、トトロさんのまっすぐな思いが詰まっていました。

—自主企画で「シーメイト文具ラボ」を運営されていますよね。どのようにしてみなさんは集まったんでしょうか?

「シーメイト文具ラボ(以下、文具ラボ)」の始まりは、去年(2024年)の年末に来年(2025年)使う手帳を決めるための「手帳会議」をやってみたいという思いつきからでした。以前文房具について相談したシーメイトさんが、手帳にとても詳しい人だったんです。

「手帳会議ってどうやるの?」と聞いてみたら、快く教えてくださることになりました。どうせなら他の人にも声をかけてみたいと聞いてみたら、それもOKしてくださって。
Xで「手帳会議をやるんですけど、興味ある方いらっしゃったらコメントください」と投稿しました。すると、多くの人が「聞いてみたい」と反応をくださったんです。

—来年の手帳をどうするか、というところから。ちょっとしたきっかけだったんですね。

そうなんです。手帳会議開催後に「この集まりを定例化して欲しい」という声をいただきました。もし定期的に行うなら、企画としてきちんと練っていかないといけないから、メンバーが2人だけじゃ足りないと考え、その時並行して稼働していた文具企画の自主制作プロジェクトのメンバーに声をかけて参加していただき、文具ラボとして活動を始めました。
現在は3人体制で、毎月定期的にミーティングをやっています。

—文房具が好き、というだけでなく「作りたい」という思いもあるとうかがっています。

私はよく「面白そうだな」って思ったことをすぐ口に出して、やりたいって言うんです。けど、実際に行うためのスキルやノウハウっていうのはあんまり持っていないんですよ。オリジナルの文房具を作ってみたいけど、必要なものが何かわからないし、文房具って一口に言っても種類が幅広いので、どういったものがいいのかっていうのも全然わかっていない状態でした。

そんな状態から、手帳会議をきっかけに始めたのが「文具ラボ」なんです。文房具が好きな人の集まりであり、オリジナルの文房具を考え、形にしたいと思う人たちの集まりです。

トトロさんが本当に好きなものややりたいことが、文具ラボを通して見えてきたのかもしれませんね。

自分も相手も、可能性を広げていきたい

「人のいいところを探すのが得意」と自己紹介文に書かれていたトトロさん。コミュニティで培った「巻き込み力」と掛け合わせて、ご自身のみならず、周りの人たちの可能性を広げていこうとされています。

—SHEで培った力を活かして、今後やってみたいことはありますか?

最初に参加したお話会を思い出して、その後自分もお話会を開催しました。いろいろなシーメイトさんのお話を聴くうちに「それ、面白そうだからやってみようよ」とか「イベントにしようよ」といった話に持っていくようになったんです。それに対して「それ面白そうかも」ってシーメイトさんが乗ってきたら「じゃあ、いつやる?」って、具体的に巻き込んで話をします。ある種コーチング ※7 に似たようなことを、お話会でやっていました。

—SHEでよくいわれる「背中押し(後押し)」ですね。以前から、誰かを後押しするようなお仕事はされていたんですか?

今まではそういった仕事はあまりしていませんでした。こういったことを始めたのは、SHEに入ってからですね。
シーメイトさんには「私がなんとかするから」じゃなくて「あくまであなたが主体でやるんだよ」そして「何かあったときにサポートが必要になったら、私がサポートするから」というスタンスで話しています。誰かの背中を押したかったんだ、ということに気づくことができました。
それとは別に、シーメイトさん同士をマッチングさせるサービスをやってみたいと思っています。お互いの交流希望やスキルを、1対1でつなげるイメージのサービスです。

—シーメイトさん同士の可能性が広がりそうで、素敵ですね。
ご自身が掲げられていた、転職活動についてはいかがでしょうか?

もう少し自分の裁量で進めていけるようなお仕事をしたいと思っています。SHEの外に出ても、自分と同じような価値観の人とか、逆に自分と真逆の価値観を持ってる人と一緒になってやっていきたい、と思ってますね。 それがどういったものなのかは、今は詳しく思い浮かんでこないんですけどね。

—巻き込み力が、SHEの外でも発揮されそうです。

そうですね。この先も「やりたいな」って思うことがいろいろと出てくると思うので「やりたいな」って思ったときに「やりたいな」って思った気持ちを大事にしていきたいと思っています。
どんなことに対しても、自分で選択肢を狭めないようにしていきたいです。その根底にあるのは「もうとにかく人生1回きりだけだ」という思いが大きいですね。

—チャンスを逃さない。やりたいって言ってみたら「一緒にやりたい」っていう人がいるかもしれないですもんね。

そうですね。いてくれたらもう万々歳ですね。

SHEを卒業する方や気になっている方へ、伝えたいこと

最後に、SHEを卒業しようとしている人、そして「SHElikes」というキャリアスクールが気になっている人に対して、それぞれメッセージをいただきました。

「やりたいことは自信を持って「やりたい」と表に出す」

—SHEを卒業しようとしている方へ、メッセージをいただけますでしょうか。

SHEを卒業する人は、SHEという安全なコミュニティの中で、いろいろなことをやってきた人だと思うんです。SHEを卒業して、守られていない・慣れていない状況に入っていくのは、ちょっとためらってしまうところもあると思うんですね。
でも、やりたいことを遠慮しない。自信を持って「やりたい」って表に出してやっていく。そのマインドをSHEが教えてくれたと思うので、その気持ちは忘れずにいたいですね。

—やりたいことは口に出す。SHEにいるとたびたび耳にする言葉ですね。

そうですね。SHEの外に出ても、いろんな場所でどんどん花開いていって欲しいです。SHEが母体となって、そこから飛び出た種が、いろいろなところで根付いて花が咲けばいいな、私もそのうちの1つになれたらいいな、と思っています。
ぜひSHEにいられる間に、ひとつでも多く、やりたいことをやっていって欲しいですね。

「とりあえずやってみ?」

—SHEが気になっている方にも、メッセージをいただけますか。

新しくSHEに入ってこられる方には、私がSHEに入ったときにかけたい言葉でもあるんですが「とりあえずやってみ?」って言いたいです。 出るときより入るときの方が、勇気がいると思うから。

—かっこいいひとことですね!

「他のキャリアスクールとSHEって何が違うの?」とか「結構なお金がかかるけど、その分元が取れるの?」と、さまざまなことを気にして足踏みするかもしれません。けど、SHEは周りの人にもおすすめしたいぐらい、 入って損はない場所だなって私は思うんです。
もし、自分の中に何かくすぶっているんだったら「とりあえずそれ、口に出して、やってみて」って言いたいです。他のキャリアスクールの状況はわからないけど、少なくともSHEは「とりあえずやってみた」を「いいね、それ」「私もやってみたいと思ってた」といった感じで、応援してくれる人がいるから。
「どうしようかな」って迷っている時間ももったいないし「とりあえずやってみ?」って伝えたいですね。

—今回は貴重なお話、ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました!

あとがき

ほんの少し勇気を出したことで、ご自身の変化に気づいたトトロさん。
最初はよく知らなかったシーメイトさんに心を開き、思い切ってCPへ応募。そして、コミュニティの活動や自主企画を通して「やりたいことはやってみる」マインドが育っていったのだと、筆者は感じました。

最初の一歩を踏み出すのは怖いことかもしれません。けど、思い切って踏み出してみる。怖いと思ったら「怖い」って口に出してみると、応援してくれる仲間はきっといます。

トトロさんのように踏み出してみたら、今までは想像できなかった未来が待っているに違いありません。


注:

※1:コミュニティプランナー
SHElikesで学びの内容や年代別、興味に応じて19のコミュニティ(2025年2月現在)が存在する。各コミュニティの中心となって、イベント運営を行う存在を指す。

※2:シーメイト
SHElikes受講者のことを指す。

※3:サポ隊
コミュニティプランナーとともに、コミュニティ運営をサポートするシーメイトを指す。

※4:13期
コミュニティの期間は4ヶ月をひと区切りとして入れ替わるため、13期は2024年12月〜2025年3月の期間を指す。

※5:「からふぉ〜」
13期(2024年12月〜2025年3月)around40+コミュニティの愛称を指す。
この愛称には、以下のような思いが込められている。(コミュニティ説明より抜粋)
①世代を超えて“たくさんのcolorが集まる場所”にする(colorful)
②全シーメイトさんの“はじまりの場所”にする("ここから"+"for all")
③アラフォーシーメイトさんが“新しい自分を発見できる場所”にする(殻を破る+アラフォー)

※6:球体型のコミュニティ
運営スタッフやシーメイトなど、SHElikesに関わる人々が、年代や立場などさまざまな違いを超えてゆるやかにつながることを指す。

※7:コーチング
「答えはその人の中にある」という原則に基づいて「答えを与える」(ティーチング)のではなく「答えを創り出す」サポートを行うコミュニケーション方法を指す。
参照:https://www.coachfederation.jp/ca/coaching/

使用画像:GIRLYDROP

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