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S17 行動保証対面構築 最終レート1904

はじめに

 はじめましての方ははじめまして。sia(シア)という者です。今回はS 17で使用した構築の記事を投稿します。
 今回は7世代の頃から対戦をしているにも関わらず対面構築を全く使えない私がそこそこ戦えた構築なので結果はそこそこですが、意外にも満足しています。

構築経緯

 ※実はキラフロル軸を最初は使っていたのですが、順位があまり上がらなかったため対面構築に急遽変更しました。

①環境にキノガッサが刺さっていると感じたためキノガッサを最初に採用しました。
②キノガッサが苦手なサーフゴーに強く、茸の胞子対策の草タイプにも強いイーユイを採用しました。

③この2匹ではステルスロックを撒かれてしまうと対面性能がとても下がってしまったのでステルスロックを撒くポケモン(ブリジュラス、ランドロス、ディンルー、)を一撃で倒せる+ステルスロック撒き以外のポケモンが初手に選出されてもある程度仕事ができる拘り鉢巻水ウーラオスを採用しました。

④相手の構築にカイリューや気合いの襷を持っていると考えられるポケモンがいる場合にこちらの対面性能が高いポケモンを通せない可能性が高いためキラフロル軸を使っていた際強いと感じた頑丈ブリジュラスにステルスロックを覚えさせて採用しました。

⑤対面構築で1vs1の状況を作ることができた場合多くのポケモンに有利を取ることができる+相手への圧力としてイダイトウ♂を採用しました。

⑥最後の一枠はステルスロックを持っているポケモンをより誘導できる且つ対面性能が高いカイリューを採用しました。

コンセプト

1.頑丈、気合いの襷、イバン、マルスケや先制技による行動保証で常に数的有利を取る
2.ステルスロック撒きは構築単位で誘導して対面性能を落とさずに戦う

個体解説

キノガッサ
・性格:意地っ張り
・特性:テクニシャン
・持ち物:気合いの襷
・テラスタル:草or霊
・努力値:A252 B4 S252
・茸の胞子/岩石封じ/マッハパンチ/種マシンガン

 一般的な気合いの襷キノガッサです。技構成は環境のほぼ全てのポケモンに刺さる茸の胞子、優秀な先制技であるマッハパンチ、S操作技とカイリュー炎オーガポンに強い技として岩石封じ、気合いの襷も貫通できる種マシンガンを採用しました。サーフゴー対策になる地均しの採用も考えましたが、基本的にはイーユイで対応できるため今回は他の技を採用しました。
 テラスタルは元々種マシンガンの火力が上昇する草テラスタルを採用していましたが、カイリューの神速に一度負けたため霊テラスタルにしました(その後テラスタルを使うことは一度もありませんでした)。
 一般的な型ですが、技が当たる前提であればハバタクカミやオーガポン、ガチグマ等の環境上位ポケモンに強いです。また茸の胞子があるため相手が技を受けるためにテラスタルをしても後出しじゃんけんで眠らせてから技を選択できます。ブリジュラスにもマッハパンチがあるため強そうな見た目をしていますが、持久力+オボンの実ブリジュラスに負けなくても仕事はしっかりされてしまうため微妙です。
 技をほとんど外すこともなく種マシンガンも3回以上は当ててくれたので予想通り環境に強いポケモンとして活躍してくれました。

イーユイ
・性格:臆病
・特性:災の玉
・持ち物:拘りスカーフ
・テラスタル:炎
・努力値:H4 C252 S252
バークアウト/噴煙/悪の波動/オーバーヒート

 こちらもそれほど一般的な型から離れていないイーユイです。技構成は主力技として悪の波動、高耐久ポケモンを一撃で倒すオーバーヒート、火傷の追加効果が強い噴煙、最後に身代わり等の対策としてバークアウトを採用しました(色々と書いていますが、昔育成したイーユイをそのまま採用しているだけです)。実際にはそもそもイーユイを選出する回数が少なかったためわかりませんが、バークアウトは水ウーラオス対策にもなるサイコキネシスでいいかもしれません。
 選出した試合は大体活躍しているポケモンですが、サーフゴー除けとしての役割の方が大きかったかもしれません(このポケモンを採用してから明らかにサーフゴーの選出率が下がりました)。逆にディンルーの選出率が上がりましたが、全て後述するウーラオスで破壊するためその点も含めて相性が良かったです。

ウーラオス(連撃)
・性格:意地っ張り
・特性:不可視の拳
・持ち物:拘り鉢巻
・テラスタル:水
・努力値:A252 B4 S252
・水流連打/インファイト/冷凍パンチ/蜻蛉返り
 
 3匹目となる一般的な型ポケモンです。ディンルーやランドロス意識の水流連打、ブリジュラス用のインファイト、カイリュー等に刺さる冷凍パンチ、最後の枠はアクアジェットでも良かったかもしれませんが、相手の交代に合わせることができた場合裏のポケモンの襷等が温存が可能と考えて蜻蛉返りを採用しました(これもスカーフウーラオスを鉢巻に変えただけですが……)。
 ステルスロックを撒くポケモンには大体初手に合わせていました。拘り鉢巻まで考慮されていないのかブリジュラスを含めてステルスロックを撒くポケモンのほぼ全てを一撃(という表現が正しいかわかりませんが)で倒していました。H振りブリジュラスならインファイトを半分程度の確率で耐えることができるためテラスも切られませんでしたが、鉢巻なので確定で倒せます。
 またステルスロック撒きが選出されなかった場合も耐久がそれなりにあるためある程度は仕事をしてくれます。
 ミラーでどちらが先に技を撃つか50%の勝負をすることが面倒だったのでSを削って耐久に振っても良かったかもしれません。
 技を撃った後に鉢巻がばれていると起点にされてしまうことがありますが、ある程度は襷キノガッサやカイリューがケアしてくれるためあくまでもステルスロック撒きを倒した後は大人しく居座って倒されるまで待つこともありました。

ブリジュラス
・性格:臆病
・特性:頑丈
・持ち物:ジャポの実
・テラスタル:霊
・努力値:H4 C252 S252
・ステルスロック/ミラーコート/ラスターカノン/流星群
 
 欲張りセット型ブリジュラスです。技構成は気合いの襷やカイリュー意識のステルスロック、特殊ポケモンを倒すためのミラーコート、物理ポケモンを削るためにタイプ一致技であるラスターカノンと流星群を採用しました。
 ステルスロックを撒くときと目の前のポケモンを倒す基準は場にいるポケモンが襷を持っていそう(と言ってもパオジアンくらいしかいませんが)な場合はジャポの実と攻撃技で倒します。裏に気合いの襷がいる且つ数的不利をとっても逆転できる場合はステルスロックを撃ちます。基本はステルスロックを撃つよりも攻撃技を撃つ方が強かった印象です。
 むしろミラーコートを撃つタイミングが想像していたよりも難しかったです。相手のハバタクカミ視点ではステルスロックを撒かれたくないため挑発を撃つ場合と普通に攻撃するパターンがありました。残念ながらハバタクカミはラスターカノンで倒しきれないため安定択がありません。このポケモンは神速やマッハパンチも無効にするため本当に厄介でした。ここは改善したいところです。一方で上手く決まるとハバタクカミを倒し襷やマルチスケイルを潰せるため最大値は高いです。
※稀に特殊ポケモンを倒した後にカイリューやパオジアンが2番手で場に出されブリジュラスを倒しますが、その場合もジャポの実で襷等を潰せます。
 テラスタルは格闘技やHP1で神速を無効化できると強いと思い霊テラスタルにしましたが、おそらく一度も使っていないので他のテラスタルで問題ないと思います。

イダイトウ♂
・性格:意地っ張り
・特性:適応力
・持ち物:イバンの実
・テラスタル:フェアリー
・努力値:A252 B220 S36

A:特化
S:有名なイバンの実イダイトウ意識で1高い
B:パオジアンの不意打ち等意識のB振り

・堪える/お墓参り/アクアジェット/ウェーブタックル

 よく見るイバンの実イダイトウより1だけ速いイダイトウです。正直このS振りが活きることはありませんでしたが、削った分の耐久で負けた試合もないので問題ないと思います。
 イバンの実発動用の堪える、他のポケモンで倒しきれなかった相手のためのアクアジェット、最大火力且つ主力技としてお墓参りとウェーブタックルを採用しました。
 堪えるイバンは相手の変化技等で調整されると負けに直結します。そのためなるべく堪える必要がない状況を意識して対戦していました。対面構築でこちらが先に1匹倒す→倒される→2匹目を倒す→倒される→お互いラスト1匹の状況が理想的な流れです。イダイトウは耐久が高いため大体の攻撃をHPが満タン状態からなら耐えてくれます。またウェーブタックルでイバンの実圏内に押し込むという立ち回りとすることもありました。堪えるは最終手段or相手が確実に攻撃することがわかっている状況のみで使っていました。

カイリュー
・性格:勇敢
・特性:マルチスケイル
・持ち物:弱点保険
・テラスタル:鋼
・努力値:H180 A204 C124

A:11n
C:流星群+神速でD4ウーラオス確定
H:あまり

・アイアンヘッド/けたぐり/流星群/神速

 りー様がS11で採用されていたカイリューをそのまま採用させていただきました。
 技構成はハバタクカミ等への打点としてアイアンヘッド、ガチグマやノーマルテラスタルを切ったカイリューへの打点としてけたぐり、ウーラオスやヘイラッシャに強い流星群、先制技の神速です。
 テラスタルをしなくても強く、テラスタルをしても強いです。このポケモンは初手で投げるよりも2匹目以降で投げることが多かったです。他のポケモンが倒しきれなかったポケモンを神速でスイープする動きも強く、このポケモンが倒れる直前にも神速で削ることができるという対面構築のポケモンとして万能でした。
 サーフゴーを見る度に地震が採用されていないことが不安になりましたが、ここでもイーユイの圧力が働いていたのか全く投げられなかったので気になりませんでした。
 弱点保険が読まれないため発動する機会も多くパオジアン以外にはとても強かったです。パオジアンにもテラスタルを切って切り返していましたが……
 正直採用する前は環境にあまりいないため半信半疑でしたが、実際に使ってみた感想はこの構築のMVPと断言できる程の強さがありました。

 無断転載のため問題があれば削除します。

選出

1.ブリジュラス+ウーラオスとイーユイ以外の2匹
 初手にブリジュラスで1匹倒してから対面性能が高いポケモンで戦う場合の選出です。ブリジュラス等のステルスロック撒きがいない且つ環境上位ポケモンで作られた構築、ステルスロックがいない且つよくわからない構築に対してはこの選出をしました。
 理想的な流れはブリジュラスで1匹倒す→倒される→キノガッサorカイリューで1匹倒す→倒される(先制技で削る)→イダイトウで倒す。

2.ウーラオス+キノガッサorカイリュー+ブリジュラス以外
 
ステルスロックを撒かれる且つキノガッサやカイリューを選出したい場合の選出です。ウーラオスでステルスロック撒きを倒してから気合いの襷やマルチスケルを通します。ウーラオスが起点にされても裏で切り返すことが可能なレベルで裏のポケモンが強いです。 

振り返り

 今期は終盤まで5000位でしたが、キノガッサとカイリューが環境に刺さっていたためなんとかレート1900且つ3桁には残ることができました。
 本当はもっと面白い型を使いたかったのですが、終盤時間がなかったため仕方ないです。もっと順位を上げたいです。

最後に

 大した結果ではありませんが、ギミック要素が強めの対面構築しか使えなかった私が普通(?)の対面構築を使えたので成長を感じることができるシーズンでした。
 来期からは禁止伝説環境ですが、禁止伝説ポケモンを持っていないため準備するだけで終わりそうです。

質問などがあれば、Twitterの@sia45995105までお願いします。

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